メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

U:DONという美味なるウドン

2015-07-14 07:11:47 | シアトルレストラン
雑誌をぱらぱら見ていたら
突然こんな広告に遭遇しました!


「U:DON」ですって。
ユードン? ユーダン?

と首をひねっていたら、その下に小さな字でこう書いてありました。
「Fresh Japanese Noodles Station 」

あ、そうか、ウドンね(笑)。
5月に開店したばかりですって。
しかも歩いて行ける所。

そりゃ行ってみなくちゃね。
とばかりに独り密かに繰り出した探検隊のメイおばさん。

見つけましたよ。


恐る恐るドアを開けて
勝手がわからない上に、ほかにお客がいないものですから
ちょっと怖気づいて「あ、間違えました。すみません。」とばかりに
出ちゃおうかとも思いましたけれど

ここでひるんだら料理の勉強にも食文化の勉強にもなりません(笑)。
勇気を出して突き進みました(笑)!

まるで品の良い学食のようです。
テーブルに着く前に、長いカウンターのこちら側から
注文をします。

天井から下がっているメニューは全部英語です。
熱いのも冷たいのもあります。


かけ、ざる、おろし、肉、きつね、温玉、梅肉おろし、胡麻、カレー、担担、、、、

まず食べたいうどんとそのサイズ(S,M,L)を選びます。
メイおばさんは「きつねうどん」のSを選びました。
カウンターの向こうのいなせな日本人マスターらしき方が
手際よく作ってメイおばさんのトレイにのせてくれました。

そして言いました。

「わかめ、ネギ、生姜はどうしますか?」

初心者のメイおばさんはおずおずと聞きました。
「追加料金がかかるのですか?」

その後のやりとりは
「ネギと生姜は無料ですが、わかめはかかります。」
「すみません、お聞きしてから言うのもなんですが、ネギと生姜だけで」(汗)


これで第一関門を突破。
次は天ぷら、から揚げ、おむすび、たこ焼き、コロッケなどがずらーっと並んだカウンターから好きな物を取って、自分のウドンにのせたり、別皿にのせたりしていきます。


カウンターの一番向こうがレジです。
「マイうどん」に合わせて料金を払います。
何もオンしませんでしたので、基本の「きつねウドン」だけで8ドルちょっとでした。
ほんと、学食みたい。ただしお洒落で静かなね(笑)。

どきどきとテーブルに着いて
お箸でウドンをすくい上げ、口に入れてかなりびっくり。
この太麺の何と言うしっかりしたコシでしょう。


スプーンで汁を口に入れて、これまたびっくり。
なんときちんと取られたお出汁でしょう。
MSG(化学調味料)など無縁の味です。

メイおばさん、しっかりしっかり時間をかけて噛みながら
ゆっくりゆっくりいただきました。

流れてくるのはアメリカンポップス。
テーブルの上のお酒のメニューも英語です。
カウンターの向こうで働く人たちも、おひとり以外はみなさん英語の人。

唯一日本を思いさせるものがあると言えばこれでしょうか。


食べ終わったら自分で片付けます。

柔らかいおウドンの好きな夫さんを連れて行くことはできませんが
また一人で、あるいは友と行きたくなる店です。

次は慣れた様子でスマートに注文しますからね(笑)。
もう頼むものも決めてます。
冷たい梅肉おろしウドンです!

寿司のお店はたくさんありますし
日本料理店がメニューのひとつにウドンをのせていることはありますが
とにかくここは「U:DON」という名の通りウドン一筋です。
しかもヤワなウドンではなく、なかなかしぶとい噛みごたえのウドンです。

このお店、日本人などあまり住んでいないこの一角で
いったいどれだけ人を呼ぶかしらと案じながら
頑張れ、頑張れ、と応援するメイおばさんです。

店を後にする時に聞いてみましたら
ウドンはしっかり毎日手で打っているということでした。
Ganbare, Ganbare, U:DON!!!!

最後に、これが最近のメイおばさん家のウドンです。
稲庭ウドンです。


本当はこういう細めのつるつるウドンが好きなのですが
しっかりもっちり太麺のU:DONも好きになりました。

U:DON
1640 12th Avenue
Seattle WA 98122

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