メイおばさんの料理帖

「メイおばさんの宝箱」からはみ出してしまった料理や食べ物や食文化のお話を世界のいろいろな場所から楽しくお届けします。

ただいま~、オールドタウンの青空市場

2018-04-14 07:32:41 | 食文化

[スタイリッシュなブティックや斬新な作品が並ぶギャラリー、歓談する人の笑顔が見えるレストラン、、、、”オールドタウン“と呼ばれるアレキサンドリアは、アメリカ建国前の1749年、港町としてスコットランドの商人によって作られた町だ。その後、一つの国を創ろうという建国の志士たちが集い、熱い議論を交わす場所となった。石畳にれんが造りの建物が続くアレキサンドリア旧市街は歴史保存地区に指定され、18~19世紀の建物が千件ほど残っている。」

そんな風に、「地球の歩き方~ワシントンDC」にも紹介されているアレキサンドリアの「オールドタウン」は、メイおばさんの大好きな場所です。

気が向けば、今日のように歩いてウォーターフロントまで行きカモメと一緒に時を過ごしたりした後に

無料の赤いトロリーバスに乗って帰ってきます。

 

道の両側や広場にはお洒落なお店や、いろいろな料理のレストランが並びます。とりわけこれからの時期には足を向けたくなる場所です。

今日だって、メイおじさんと一緒に日焼けが心配になるほどのお日様の下を歩くうちに

ちょっと硬くなっていた心と、かなり疲れていたからだがだんだん柔らかくなって行くのがわかりました。

おまけに、今日、土曜日は週に一度の特別な日。
早朝から野外市場「Old Town Farmers Market」が開かれる日。

メイおばさん、何を隠そう「市場お宅」。
これまでも、世界のあちこちの「市場探検」を書いてきましたけれど
とにかく行った先で「市場」をウロウロするのが大好きです。

自分は買わなくたってお店をのぞくだけで楽しいし
買っている人たちの間にいるだけで
まるで自分も土地っ子になった気がして心浮き立つし、、、、、

アテネやミラノに住んでいた時などは
こっちの端からあっちの端まで歩く間に
顔見知りのおじさんやおばさんが
「メイ、これ持っていきな!お金はいらないよ!」
とばかりに、「ど、どうしましょう、いらないんですけれど、、、」
という物まで手渡してくれて、帰りは大荷物になるぐらい(笑)。

さすがに新聞紙でくるんだ蛸を渡された時には
途中でぽたぽた水が垂れてくるやら
蛸の足が新聞の間からブラブラしてくるわで
かなり困りましたけれど(笑)。

そんな「市場の人情」がその昔はありました。
今でもたぶん、常連さんになればそんなこともあるのでしょう。

とにかく「市場」が大好きです。

今日は、そんな「市場おたく」のメイおばさんから皆様にアメリカの首都、ワシントンDCに隣接したアレキサンドリアで

毎週土曜日に路上で開かれる市場の様子をご紹介しますね。

最初の写真、何かと思えば「キムチ」でしたよ。

今日のメイおじさんとメイおばさんは
行きは水辺まで歩いて、あとはブラブラお店を覗き
お気に入りのレストランでドラフトビールを飲みながらのランチをし
赤い無料のトロリーに乗って帰ってきました。

もやもやした気分が空高く飛んでいってくれたけれど
もしかしたら
もしかしたら、日に焼けたかも、、、、、(涙)。

そんな
日焼けが気になる
けれども大好きな季節がやってきました。

 

 


バレンタインから桜へと

2018-02-24 19:51:02 | 食文化

ついこの間まではバレンタインのチョコレートが

ずらりと積まれていたお店が

今日歩いてみたら見事に様変わりしてました。

どう変わっていたかといえば

サクラ、さくら、桜なのです。

 

さくらパイ

さくら餅

さくらラムネ

さくらマシュマロ

さくらラスク

さくらクッキー

さくらボーロ

さくら金平糖

etc. etc……

 

何という様変わりの早い国でしょう。

何という面白い国でしょう。

こうして季節をいち早く取り入れるなんて

 

桜が咲いて、桜が散って

幹を青葉が覆う頃

今度は何がお店に並んでいるのでしょう。

 

興味津々メイおばさんですけれど

残念ながらそこまでは日本にいられません。

しっかり友達に頼んで見てきてもらわなきゃ(笑)。

 

心ばかりは桜色になって

まだ花なんて何にも咲いてやしない桜並木を歩きながら、

足元に目を落としてみれば、そこには黄色い菜の花。

 

顔を高く上げてみれば、ミモザが満開です。

 

足元には蕗の薹(ふきのとう)

 

桜がやってくる前の黄色い春です。

 

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スープを食べる?

2018-02-05 01:57:59 | 食文化

スープを飲む?

スープを食べる?

 

日本語では、スープは「飲む」ものでしょうけれど

英語では、とんなスープも「食べる」もの。

「drink soup」ではなくて「eat soup」です。

 

メイおじさんはスープを食べるのが大好き。

ですから我が家ではいろいろなスープが登場します。

 

定番もあれば

冒険もあれば

火事場の馬鹿力的なものもあります。

 

ちょっと振り返ってみましょうか。

 

オニオンスープはよく登場します。

これは時間のない時の簡易バージョン。

時間のある時には細かく切った玉ねぎを丹念に炒めて甘みを出します。

 

氷を浮かべてお出しするトマトとタイムの冷たいスープは夏には最高。

 

ほうれん草のクリームスープもブレンダーを使えばあっという間にできます。

 

冷たいブルーチーズのスープは目先が変わっていてお客様も喜びます。

 

ひよこ豆とトマトのスープはとてもヘルシーな気分になります。

 

ココナッツクリームとマンゴーを使って

乾燥ココナッツとピーナッツをトッピングした

南国風スープはいつでも大人気。

 

こちらはジャガイモと胡瓜の冷たいスープ。

 

冷蔵庫を整理するために、なんでも入れちゃうこんなスープはカレー味です。

 

まだまだありますけれどいずれまた。

要するにメイ家のスープのほとんどは

レシピがあって材料をそろえるのではなくて

残り物に合わせて適当に作るもの。

これもまたクリエイティブでいいでしょう?

えっ、闇鍋みたい(笑)?

 

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テーブルセッティングの秘訣

2018-01-30 01:31:07 | 食文化

ん、も~っ!

またしても信じられないことが起きました。

なぜかしら、最近時々起こるの。

イおばさんが何か間違った操作をしているのかもしれないのだけれど

せっかく書いた記事が突然消えるのです(涙)。

 

もうがっかり。

とりわけ「うん、今日はなかなかよくできた!」

などと思う時はなおさら凹みます。

 

慶應病院のレストランのカレーのことを書いたはずなのに

み、み、みごと消えました。行方不明です。

もう今から書き直す気力はありません。

 

でもなんだか空白が続くのも寂しくて

ちょうど二年前に書いた記事を引っ張り出してきましたよ。

2016年1月29日にアップしたものです。

ま、2年もたてば、一回り、いえ二回りまわって

それなりに新鮮かも(笑)、などと思ってあきらめて。

ということでさあまいりましょう。

「メイおばさんの料理帖」2016年1月29日バージョンです。

ーーーーーーー

「趣味は何ですか?」とでも聞かれたら

年甲斐もなくちょっぴりはにかみながら

こんな風に答えるかもしれないメイおばさんです。

 

「泳ぐことと、旅をすることと、料理を作ることと

食べることと、飲むことと、読むことと、

ぼーっとすることと、映画を見ることと、

家族と過ごすことと、ひとりでいることと、友達と会うことと、、、、」

 

要するに下手の横好き、多趣味の浅さ(笑)。

そんなリストに、最近、新顔が加わりました。

何かと言えば「モデルルームを見ること」のダイニングテーブルを見ること。

 

なるほど、こんな色使いで

こんな小道具を使って

こんな風にレイアウトするのか、、、、フムフムと(笑)。。

 

乙女チックなピンクだったり

 

ベージュと白の大人のエレガンスだったり。

 

見ているうちに共通していることがわかりました。

題して「テーブルセッティングの秘訣」!

 

その1:色のトーンを決めて、テーブルの上に置く物をできるだけそれに合わせること。

 

その2:同系色のトーンの中に、上手に差し色を使ってアクセントをつけること。

 

その3:テーブルリングを活用すること。

 

どうでしょうか?

ことさらお金をかけなくたって

あるもので、あるいは百円ショップの雑貨でだって

けっこう素敵なテーブルができそうですよね。

 

メイおばさんも、アメリカでは「Pier 1 Import」

日本では「ダイソー」などを結構利用していますよ(笑)。

 

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籠弁当の魅力

2018-01-14 11:57:48 | 食文化

時は遡って昨年の花見どき

我が家でのお花見パーティーの1週間前に

友からこんなメールが全員に届きました。

 

「さて、お花見の会ですが、お弁当の件で提案です。

もし、お弁当を手配なさるようでしたら候補に入れてください。

お友達と文楽を見る時にいつも用意しているものですが、銀座松屋に三友居というお店があります。京都が本店の料理屋さんです。

その竹籠弁当(3780円)がお薦めです。

都内で二万円以上ですと配達もしてくれます。」

 

メイおばさんたら一瞬ギョッ。

え?たかがお弁当に3780円ですか~!!

 

とはいえ

みんなが「いいね」「いいね」「いいんじゃない?」などと言っている時に

ひとりで「あの~、ちょっとたかがお弁当に高すぎるんじゃありません?」

なんて言えやしませんよ(笑)。

 

そして届いたのがこの「お花見竹籠弁当」6個でした。

 目で見て、味わって、すぐに反省しましたよ。

「え?たかがお弁当に3780円ですか~!!」なんて思ったことに(笑)。

 

これ、たぶんお値段だけの価値はあります。

何がって、とにかく手が込んでいます。

丁寧に作られています。

とても上品なお味です。

さすがの京風お弁当。

蓋を開けるとふわ~と山椒と梅の香が漂います。

 

メイおばさん、一口味わうたびに手元の小さなノートに書いていきましたよ。

はい、だいぶ大雑把ですが(笑)。春のお弁当の中身はこんなものでした。

 

筍ご飯

かぼちゃ

さやえんどう

里芋

卵焼き

牛蒡の牛肉巻き

海老

湯葉

蕗の天ぷら

かまぼこ

蓬麩

桜の葉で包んだ小鯛寿司

鮭の山椒焼き

紅白なます

鯖と鰤の燻製

おたふく豆

かんぱちと鯵のお造り

 

いつものお仲間に新顔が加わって

今度は新年を祝う会。

あるいは籠弁当を食べる会(笑)。

飲み物なんて事前にこんなに届いちゃってみんなやる気満々です。

デザートも持ち寄り。

 

メイおばさん、相変わらずの粗忽もので

お花見の時のようにせっせと何かの裏に中味をかきとめたメモが

どうしても見つからないのですが(涙)

この際、「新春籠弁当」のお写真だけでもご覧になってくださいませ。

 

籠弁当、たまには清水の舞台から飛び降りたつもりで(これまた古い?)

みんなで楽しくいただくのもいいのですが

困ったことがないわけではありません。

 

もったいなくて捨てるに捨てられない籠がどんどんたまっていくのです。

スーツケースに詰め込んで

せっせとアメリカの家に運んでいますけれど

まだどんどんたまっていくのです。

 

「どうぞお持ち帰りになってくださいね。」

とお声掛けしても、やっぱりたまっていくのです。

これだけが見てよし、食べてよしの「籠弁当」の悩みです。

 

ちなみに、アメリカではこの籠を使って

お料理をお出しすると、とても喜ばれます。

どこで買ったの?なんて言われます。

 

おひとつお持ち帰りになります?

お花をさしてもいいですよねえ、などと言うと

え、いただいていいんですか、とばかりに客人の目が輝きます。

 

エキゾチックなんでしょうねえ、たぶん。

やっぱりまたスーツケースに入れて運びましょうかねえ。

それにしてもどこ行っちゃたのかしら、メイおばさんのなぐり書きメモ。

  

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しゃぶしゃぶビューティー?

2018-01-08 18:04:44 | 食文化

えっ、クリスマス?
えっ、大晦日?
えっ、お正月?
えっ、三が日?
えっ、成人の日?

てな具合に、こちらの意思とは関係なく
時間がどんどんと過ぎていきます。

ということは、、、、、

「どんどん成長していく」と言えば聞こえはいいですけれど
裏を返せば「どんどん老化または退化していく」ってこと?(涙)。

とりわけメイおばさんぐらいの年になると
ついついそう思ってしまうのは、一種の「ひがみ」?(笑)。

ところで
この「えっ、えっ、、、、」の時期に、なぜか外食の機会が増えるのは
私たちの「忘年会文化」「新年会文化」のせいでしょうか(笑)。

今日はそんな文化の中で出会った「なかなかいいんじゃない?」のレストランその1をご紹介します。

何がいいのかと言えば、ロケーションと雰囲気と、お料理とお値段。

その名はずばり「らぶ」。

と言ったって、「LOVE」ではなくて「羅豚」。
黒豚しゃぶしゃぶのお店です。

友に連れられて初めて行ったその場所は、JR有楽町駅の斜め前
銀座の風景が窓の向こうに広がる「ギンザ・グラッセ」ビルの10階でした。

サラダやお惣菜やデザートや
ビールやワインやコーヒーやソフトドリンクなどが
自由に食べ放題、飲み放題。

これにメインの黒豚しゃぶしゃぶが付いて
ご飯の種類を選んで2400円(税込)=21ドルだなんてアンビリーバボー!

アメリカでは考えられないわ。
もしもアメリカにあったらきっと順番待ちの大行列(笑)。

分厚いステーキを食べてきた皆さんが
油を使わずに薄切りポークを美味しくいただくという「しゃぶしゃぶ文化」を体験したら
きっとこう呟くのではないかしら。

「そうか、だから日本の女性はスレンダーなんだ!
シャブシャブビューティーなんだ!」(笑)


今日も読んでくださってありがとうございました。
どうぞ良い一日をお過ごしくださいね。
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パレスチナ料理って?(前篇)

2017-11-12 19:53:38 | 食文化

期間限定東京暮らしでは

いえ、期間限定だからこそ

いろいろなことが目に飛び込んできます。

 

日本にいるのが当たり前な時代だったら

きっと見過ごしてしまっただろうたくさんのことが

うわっ!面白そう!

とばかりに目に飛び込んできます。

 

メイおばさん、それらをチョキチョキとクリッピングしたり

手帳に書き込んだりしながら

「面白そうだけれど面倒くさい」

などとは間違っても言わずに(笑)

せっせと勉強したり、参加したりしています。

 

先日はなんと

「パレスチナ難民の就労を考える~食・サーヴィス業界」

なんていうイベントにまで行ってしまいましたよ。

 

しかも、これがなかなか面白かったのです。

 

第一部の

「パレスチナ難民とは? 日本と世界における難民の社会統合」では

パレスチナについて、難民についても、そして彼らの現実について

パレスチナ大使や、日本国際事業団や、NHKの解説委員の方から

とても良い勉強をさせてもらいましたし

 

 

第二部の

「美味しい料理は国境をこえる」では

パレスチナの料理についての勉強ができました。

 

お話の後には、パレスチナ料理のお味見ビュッフェまであったんですよ。

日本で料理人として働くことを夢見る23歳のパレスチナ難民

アル・マフムード・ホセイン・アリさんが作ってくれた料理です。

 

「アリさんはレバノン南部にあるパレスチナ難民キャンプの出身。

当初、英国に住むおじを頼ってキャンプを発ち、ロンドンを目ざした。

だがEUに入る直前で入国が認められず、たまたま飛行機の乗り継ぎで滞在していた日本に残ることに。2015年のことだ。1年後にパレスチナ難民として日本で初めて難民認定された。現在は都内の夜間中学に通い、日本語などを学んでいる。

日本で料理人になり、中東料理のレストランを開くのが夢だという。」

 

さて、そんな青年が私たちのために作ってくれたパレスチナ料理とは?

そしてメイおばさんの「えっ、まさか!」とは?

 

そんなことについては

次回の後篇でお話ししますね。

 

とにかくあまりにもあの国のアレに似ていて

というか瓜二つでとてもびっくりしましたよ。

 

ところでこのイベント

キリン(株)が協賛ですから

キリンビールが飲み放題!!

 

しっかり勉強して

しっかり試食して

しっかり飲んでの3千円は

決して高くはありませんでした!(笑)。

よい会でした。

 

読んでくださってありがとうございました。

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ハロウィンを通り抜けて

2017-11-04 23:52:33 | 食文化

嬉しいことに、いつの間にやら家族が増えて

西へと向かう家族旅行は8人乗りの大きなバン。

はい、もちろんレンタカーです。

 

都心を抜け出す前に立ち寄ったのは

麻布の小さなチョコレート店。

 

なかなか人気のある店で

この日もこんなに込み合っておりました。

 

いつものラッピングと並んで

こちらはまさにハロウィンモード。

 

メイおばさん、実はチョコレートはちょっと苦手

一度やけ食いした後の翌朝に鏡を見たら

お顔がアレだったものですから。

 

チョコすきの皆様の心の安寧のために

あえて伏字にいたします(笑)。

 

そんなメイおばさん

食べるのは我慢をしても、見るのは今でも大好きです。

プレゼントに差し上げるのも大好きです。

 

とりわけこの2粒入った小さな可愛いボックスは

気軽に差し上げられますので

たくさん買っておくと便利です。

 

小さなお店はいつでもいっぱい。

そんなお店の隅っこがこんなになっていましたよ。

 

いつの間にやらハロウィンが

日本の文化に定着しましたね。

 

さて、そんなお店を後にして

左に海を見ながら西へ西へと走りました。

あ、目的地が見えてきましたよ。

 

ここで釣って

ここで食べたお魚のことはまた後日。

 

自分たちで釣ったお魚を料理してもらって食べるなんて

なかなかできるもんじゃありません。

日本にいる間の醍醐味!

 

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「豆腐」でも「おとうふ」でもなく「TOFU」の文化

2017-11-03 22:26:11 | 食文化

シアトルでもワシントンDCでも

通りがかればついふらりと中に入ってしまうのが

キッチン用品の店「Sur La Table」です。

 

「Sur La Table」とはフランス語で「テーブルの上で」という意味。

その名の通り

キッチンや食卓で使いたくなるものがたくさん並んでいて

何度ウロウロしてもワクワクします。

 

日本では出会えないような面白雑貨や

手抜きグッズもあったりして

料理好き、キッチン好き、手抜き好き(笑)にはたまりません。

 

こんな物まであります。

お豆腐キットです!

 

箱の中には説明本と豆腐の型

濾し布とオーガニックの大豆が入っています。

あとは、大鍋とブレンダーとザルとレモンが1個あれば

おいしいお豆腐が1時間でできるんですって!

 

思い出します、はるか昔のお豆腐作りを。

今でもあるのでしょうか、あの頃はハウス食品の

たしか「本とうふ」という名前の便利なものがあって

鍋に湯を沸かして白い粉を入れて

ぐるぐるかきまぜて

最後に添付の「にがり」を入れて器に移し

冷蔵庫に入れておけば簡単に豆腐ができました。

きちんと大豆の香りがするお豆腐でした。

スーパーで買ってきた安い豆腐よりもずっと「お豆腐」でした(笑)。

 

最初の赤ん坊はヨーロッパで育てましたので

離乳食にはとても便利でしたし

お客様にふるまう日本料理の一品としても大人気でした。

もちろん現地では手に入りませんから

日本の母に頼んで船便で送ってもらいました。

 

それが今では、こんな豆腐作りキットが

アメリカでも売られているんですからね。

時代は進歩したもの。

お豆腐文化も広まったものです(笑)。

 

いえいえ、それどころではありません。

というか、その必要もありません(笑)。

スーパーに行けばこんな具合なんですもの。

 

アメリカの全国紙「USA TODAY」が1986年に実施した

「大嫌いな食べ物アンケート」で

堂々トップの座に輝いたのが「TOFU」だった時代から思えば

まあまあ、アメリカ人の食生活もなんと変わったものでしょう。

つまり、それだけ健康に関心を持つようになったのでしょうか。

 

アメリカのFDA(食品衛生局)が1999年に発表した大豆の効能

「大豆はコレステロールを下げる!」などというのも

一役買っているのかもしれません。

 

今では「TOFU」を知らない人はまずいないでしょうし、

大きな本屋さんの料理コーナーには

「TOFU料理」の本がたくさん並んでいます。

と、言っても最近は本屋さんの数がどんどん少なくなって

本屋さん自体を見つけるのが大変になってしまいましたが(涙)。

 

ならばと、Amazon USAで調べてみたら

なんと20頁にもわたって「TOFU」の本がありました。

今や「TOFU」も「MISO」もすっかり英語として

そして食材として定着したようです。

 

読んでくださってありがとうございました。

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想いはタンジェリンツリーへと

2017-09-10 00:11:57 | 食文化

シアトルでもワシントンでも

年々ますます増えてきているように見えるのが「PHO」のお店。

お寿司よりも、ラーメンよりも、うどんよりも。

 

そしてこの「PHO」というベトナム麺

なぜか時々むしょうに食べたくなったりするのです。

 

最初は戸惑っていたあの山盛りの生もやしもミントの葉も

いつの間にやらそれらをたっぷり麺の上に乗せて

食感と香りを楽しむようになりました。

 

メイおばさんがシアトルでほぼ毎日のように買い物に行く

スーパーマーケットの駐車場には

ぐるりといろいろなお店が並んでいます。

 

クリーニング屋もUPSも、ペットのお医者さんも

大きなドラッグストアも、レストランも、、、、、

 

ちなみにUPSとは、郵便局のように荷物も書類も送れて

コンビニのようにコピーもできるし

USBを持って行けば印刷もできる

とても便利なチェーン店です。

 

中でも気になっていたのがこのお店。

なぜって、こんな素敵な名前なんですもの。

 「Tangerine Tree」

 オレンジでも、グレープフルーツでも、レモンでもなくタンジェリン

 

学校で英語を習い始めた何十年も前の少女の頃に

とにかく夢中になったのが「The Beatles」

 

メイおばさん、今では日常語として使っている英語ですが

基本はすべてビートルズ。

何十曲もの歌詞の英語をやみくもに覚えたものでした。

 

そして、クリスマスプレゼントに両親から買ってもらった

おもちゃのようなレコードプレーヤーで

お小遣いをためては買ったビートルズのレコードに針を落としました。

何しろCDなんてもののない時代ですからね(笑)。

 

中でもこの「タンジェリンツリー」が冒頭に出てくる歌

「Lucy in the Sky with Diamonds」は大好きな曲のひとつでした。

Picture yourself in a boat on a river 
With tangerine trees and marmalade skies 

 

とても不思議な歌で

曲名の中のLとSとDを取って

「LSD」つまり一種の幻覚剤と結びつけた解釈も多かったように覚えています。

そんな歌なのですが、同時にとても美しい歌でした、

 

以来、タンジェリンツリーという言葉を目にしたり、耳にしたりすると

ビートルズの歌が思い出されて

とてもロマンチックに、とてもノスタルジックになるのです(笑)。

 

さあて、やたら長い前段になってしまいましたが

ここからが本題です(笑)。

 

思い切って

いつも気になっていた「Tangerine Tree」の扉を開けてみました。

足を踏み入れてみれば

どこにでもあるような気取らないベトナム料理のレストランです。

ビートルズのあの歌なんてまるで似合いません(笑)。

 

そこでメイおばさん、ビーフのフォー(PHO)を注文しました。

特になんていうこともない、ただのフォーでした。

けれども、頭の中ではあのビートルズの名曲が

繰り返し流れていました(笑)。

 

 

かたやこちらは大学街のベトナム料理店。

この夏、親友二人が日本から訪ねて来てくれて

文字通り姦しく3人で町を歩き回っていたのですが

ワシントン大学のキャンパスと美術館を訪ねた折に

お昼ご飯に飛び込んだのが学生で賑わう「PHO」のお店でした。

 

春にはロンドンのちょっとお洒落なベトナム料理のお店で

大勢でテーブルを囲んで「PHO」を食べました。

思い出は次々とつながって、たくさんの「PHO」が蘇ります。

 

いつも思うのですが、食べるってただ食べるのではなくて

どんな想いで、誰と一緒に、どんな風に、何を話しながら、、、、、

そんなこともとても大事!

 タンジェリン:ポンカンやデコポンと同じ仲間にあたります。赤みを帯びた濃いオレンジ色が特徴です。皮は温州みかんより固く、オレンジの様ではありますが、オレンジと比べとても剥きやすいです。味もオレンジというよりみかんの味が強く、甘み酸味共に濃くジューシーです。(旬の食材百科より)

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