(1) ゴルフで今季2勝目をあげた選手の言葉が新聞に載っていました。
「勝てるチャンスをいっぱい逃してきた悔しさからしたら、今季1勝したくらいでは割が合わないと思っていた」
(2006年10月30日、朝日)。
問題はここで「割が合わない」という言い方はあるのか、です。
(2) 学研の「国語大辞典」を見ますと、「割に合う」が載っていまして、「与えるものと受け取るものが釣り合う。それ相応の利得がある。引き合う」と説明してあります。
(3) 要するに、AとBの比率が「本来の比率」になっているかだと思いますが、それを「割が合う」と言いますと、AとBにとって超越的なところから見た表現になると思います。
しかし、それを「割に合う」と言いますと、Aを前提して、自分が受け取るBが本来自分が受け取るはずの量に達しているか否かを言うわけですから、Bの方から、つまり自分の方から見て言う表現になるのだと思います。
(4) 教育社の『現代国語用例辞典』には「割に(が)合う」と書いています。つまり、「割が合う」という言い方も増えてきているということなのでしょう。
「勝てるチャンスをいっぱい逃してきた悔しさからしたら、今季1勝したくらいでは割が合わないと思っていた」
(2006年10月30日、朝日)。
問題はここで「割が合わない」という言い方はあるのか、です。
(2) 学研の「国語大辞典」を見ますと、「割に合う」が載っていまして、「与えるものと受け取るものが釣り合う。それ相応の利得がある。引き合う」と説明してあります。
(3) 要するに、AとBの比率が「本来の比率」になっているかだと思いますが、それを「割が合う」と言いますと、AとBにとって超越的なところから見た表現になると思います。
しかし、それを「割に合う」と言いますと、Aを前提して、自分が受け取るBが本来自分が受け取るはずの量に達しているか否かを言うわけですから、Bの方から、つまり自分の方から見て言う表現になるのだと思います。
(4) 教育社の『現代国語用例辞典』には「割に(が)合う」と書いています。つまり、「割が合う」という言い方も増えてきているということなのでしょう。