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健康法(改訂版)

2019年08月22日 | カ行
        健康法(改訂版)

これは「健康法」という言葉について説明したり、考えたりするものではありません。その意味では国語辞書に載せるのは不適当かもしれません。しかし、世の中にあふれる健康法関係の情報や諸説を聞いていますと、私見を述べるのも無意味ではないと考えました。

 これは虚弱体質に生まれた私が、特に渡辺正(しょう)氏の『医薬にたよらない健康法』(農文協)に出会って以来、「取り入れてよかったな」と思うものを主として、その他の気になった記事を含めてまとめたものです。参考になれば幸いです。

 もちろん私が試していないものでも気功とかヨガとか面白そうなものもありますから、ここに書いたものが全部だとか絶対だとか言うつもりはありません。私の個人的な経験をお伝えするだけです。

  小目次

01、風邪とインフルエンザ
   (付録1・赤ちゃんの風邪。付録2・乾布摩擦。
    付録3・サウナの入り方)
 02、胃弱(付録・食あたり)
 03、腰痛
 04、肩凝り
 05、体力増強
 06、強い運動の必要な事もある
 07、目と歯
 08、脊椎矯正
 09、西洋医学
 10、食べ物
 11、あかぎれ、肌荒れ.ゆずの効用
12、脚の健康法
13、水虫
14、ニキビ
15、冷え性
16、便秘
17、皮膚病と自家感作性皮膚炎
18、まとめ・「自分の医者は自分」

 01、風邪とインフルエンザ

 前述の渡辺氏は西(にし)式健康法の大家です。西式健康法は西勝造氏が考え出したもので、 100年以上の歴史のあるものです。6大法則を提唱していますが、その中の1つであるこの温冷浴は風邪の予防と治療、ぜんそくなどの症状の軽減などに卓効のあるものだと思います。

 これはお風呂の入り方です(最近では、特にスポーツ選手の間で「交代浴」として広まっているようです)。温浴とは41度前後の湯に入ることです。冷浴とは17~20度くらいの水の風呂に入ることです。それぞれ1分間つかるのが原則です。

 標準的には、冷浴から始めて、温浴-冷浴-温浴-冷浴-温浴-冷浴、とするものです。つまり、冷浴4回、温浴3回です。しかし、これ以上繰り返してもかまいません。身体は最初に洗っておきます。

 最初の冷浴がほんの少し辛いですが、夏から始めると辛くありません。しかし、辛いなら無理せず、最初の冷浴は省いてもいいと、私は思っていますし、自分自身冬にはそうしています。しかし、最後の冷浴は絶対に必要です。これが急所です。

 今はスーパー銭湯にはたいてい水温の表示がありますから、それを見て、それぞれの温度を身体で覚えておくといいと思います。普通の風呂屋でも多種の風呂を用意しているところが多くなりました。

 日頃は自宅の内湯でこれをするのですが、水風呂は用意できませんからシャワーで代用します。シャワーの時の温度は水風呂とは少し感じが違いますから、無理をしないで、自分に合った温度にしてやって下さい。健康法は精神修行ではありません。これを間違えないように。

 これをすると、湯冷めをしなくなりますし、風邪が引きにくくなります。年に2回風邪を引いていた人は1回になります。年に1回だった人は2年に1回になります。ぜんそくに悩まされていた人は、完治はしませんでしたが、「症状が軽くなった」と喜んでいました。

 風邪は全然引かない方がいいとは言えないようです。野口晴哉(はるちか)氏は、「カゼの効用」なんてことも言っています。つまり、風邪を引いてしまったら、じっくりと体力の回復を図りつつ、風邪と一緒に他の毒素も体外に出して体内を掃除する機会として利用する、というものです。

 なお、この温冷浴で入浴しますと、風邪を引いている時でも入浴して大丈夫です。高熱の時は止めた方がいいでしょうが、軽い風邪くらいなら、温冷浴で入浴した方がいいと思います。

★ インフルエンザ
 インフルエンザのワクチン注射を受けるか否かは、よくよく考えて決めるといいと思います。近藤誠氏のように根拠を挙げて反対している医者もいるくらいです。我が家では、妻も3人の子供もワクチンは断って、温冷浴で済ましてきました。「だからどうだ」と言う訳ではありませんが、一つの事実としてお知らせしておきます。
 それに、日ごろから不思議に思っているのですが、「手洗いだ」「うがいだ」とあれだけ大宣伝して、その上にワクチンの注射まで奨励しているのに、毎年、インフルエンザの大流行が繰り返されるのはどうしてでしょうか。どこかに間違いがあるのではないでしょうか。製薬業界と行政が結託しているのではないでしょうか。

 79歳になった私は、事実上の家庭医である診療所の医師から、繰り返し、「ガンの検診だけは受けた方がいいと思います」と勧められています。最近は手術で治って、長生きしている人もたくさんいるようです。しかし、若くして死んだ方もいます。難しい所です。

付録1・赤ちゃんの風邪

 最近の朝ドラ「なつぞら」では、主人公が、6ヶ月過ぎの赤ちゃんが風邪になったと知らされて、大いに心配する場面が出てきました。
 私が渡辺正の『医薬に頼らない健康法』を買ったのは1977年の2月でした。その時には我が家の3人の子供達はみな、「赤ちゃん」ではなくなっていましたので、試す機会は無かったのですが、今の私なら自分の赤ちゃんにはこうするだろうという考えを書きます。

 もちろん、生まれて自宅に帰って(?)来た時からただちに温冷浴を始めます。しかし、少しずつ「本来の形」に持って行きます。つまり、赤ちゃんを大きなタライで風呂に入れる時、まずは温浴(赤ちゃんにとっての適温は何度か忘れましたので、38度と仮定します)の時、横に置いた洗面器に5度低い33度の湯を用意し、それにタオルをつけて、「軽く」絞ります。温浴をした後、これで身体を拭きます。これを3回繰り返してから、最後に乾いたタオルで拭きます。
 翌日はその冷浴の水温を34度にし、毎日1度ずつ20度になるまで下げて行きます。後はこれを続けるだけです。多分、風邪を引く可能性は格段に下がるでしょう。

 我が家の3人目の子供(男の子)は2歳ころから温冷浴をさせました。6歳で東京から今のド田舎に引っ越してきた時、「○○君は田舎の子より元気だね」と言われました。冬になった時、田舎の子は長ズボンをはいていたのに、我が家の子は短パンだったからです。自慢話で済みませんが、親馬鹿ではありません。事実です。

付録2・乾布摩擦

 我が家では二人目の子供が6月に出来て半年ほどたった冬だったと思います。上の子がどことなく元気がなくなったように感じました。原因は何かと考えた結果、下の子にかまっていることが多く、上の子と外に出ることが少なく成ったのかな、と考えました。
 対策としては、朝の着替えの時に乾布摩擦をしてみることにしました。正解でした。2,3日で元気になりました。
 乾布摩擦を、特に背中に力を入れて沢山すると、運動の代わりにもなるようですし、皮膚が鍛えられて、風邪の予防効果も大きいようです。
 私自身、今でも、寝る前と起床時には乾布摩擦をしています。

付録3・サウナの入り方

 朝日新聞に「自分で実験的に研究した結果」として、或る人がサウナの入り方を紹介していました。曰く、「できるだけ110度に近いサウナに10分間入る。続いて17度の水風呂に2分間つかる。これを2セットないし3セット行う。こういう入り方をすると、最も良く疲れがとれる」、とのことでした。私はそれ以来これを実行しています。

 02、胃弱

 朝食抜きの1日2食です。そして、生水をチビリチビリと飲みます。1日2リットルが標準ですが、無理をしなくて結構です。

 西式の6大法則の中ではこれも大効果があります。特に胃弱で困っている方は1度試してみたらどうでしょうか。

 朝食については「絶対に取るべきだ」という考えと西式のように「取らない方が好い」という考えとが鋭く対立しています。私見では、論争は互いの意見の違いを確認するためにするものです。とにかく、健康になればいいのです。自分で両方を試してみればいいと思います。

 私は長らく胃弱に苦しめられてきまして、どんな薬も効かなくなりました。偶然、前述の渡辺氏の本を読み、翌日からただちに、朝食を止めて水をチビリチビリと飲むようにしました。長年の胃弱からたった1日で解放されました。今では胃弱ではなくなりましたので、朝食も軽く取ることが多くなりました。

 なぜ朝食を止めるのが胃弱に好いかと言いますと、胃腸を休めて、胃腸の力を回復させるからです。前夜の7時に夕食をとり、朝食を抜いて12時にお昼を食べると、胃腸は17時間休めます。

 水を飲むのは、水は新陳代謝の潤滑油だからです。これが不足すると新陳代謝が十分に行われないからです。どの位飲めばいいかと言いますと、尿の色が無色透明になるくらいです。これに色が付いているということは、新陳代謝が不十分だという証拠です。

 その他の事は先に挙げました渡辺氏の本を見てください。書店か図書館にあるはずです。西式の解説書はこのほかにも多数出ています。

 西式健康会館というのが昔は東京の飯田橋にあったのですが、数十年前になくなりました。渡辺氏のほか甲田光雄氏が有名でしたが、今では渡辺医院は息子さんが後を継いでいるようです。関西の甲田医院は本人の死去と共になくなったようです。

付録・食あたり
 注意していても、時には食べ物で胃腸を悪くすることがあると思います。私は、そういうときは「活性炭の粉末」を飲みます。袋オブラートに入れて、包んで飲みます。扱いが下手だと周りを汚しますので、慎重にやってください。活性炭の粉末はネットで買えます。外国に行くときには保険に入りますが、同時に、これは持参した方がいいと思います。


 03、腰痛

 腰痛に悩んでいる方はかなり多いようです。私も軽いものですが、ギックリ腰には3回、なりました。しかし、操体法で自分で治しました。

 操体法というのは橋本敬三氏がつくり出したもので、『万病を治せる妙療法』(農文協)にまとめられています。橋本氏はなぜか自分の組織を作らなかったようですが、弟子たちがそれぞれ自分流に発展させて活動しているようです。ネットで検索すれば出てきます。

 この操体法は本を読んだけでは難しいと思いますので、講習を受けた方がいいと思いますが、とにかく本を読んで自分で練習する意義はあります。最初の方に書いてある「基本運動」なら、本でも分かります。私にとっては「基本運動4」(独特の前後屈体操)がとても効果ありました。腰に疲れがたまった時にこれをすると、明らかに楽になります。

 腰痛を治す体操はこの本に沢山書いてありますが、いろいろなものを試してみて、「これをした後は少し気持ちいいな」と感じるもの(自分に合ったもの)を自分で探すのです。それを見つけたら、1日に4回も5回もそれをするといいと思います。私のギックリ腰の場合は3回とも、だいたい3日間続けたら治りました。

 04、肩凝り

 3年ほど前まで、私も肩凝りがかなりひどくなっていました。かつては西式の木枕を使って少しは好くなったのですが、それも効かなくなりました。自彊術(じきょうじゅつ)の講習を受けてみましたら、これで治りました。

 自彊術はNHKでも放映しましたので、知名度が高まりました。普及会もあって立派な活動をしているようです。本もいろいろ出ています。

 これは全部で31の体操から成り立っていまして、全部すると20分くらいかかります。面倒な人のために「簡略版」があります。第1~4動と第16、31動の6動だけするものです。これで最低限としては十分です。私のようないい加減な人間はこれで済ませています。

05、体力増強

 社会生活では体力は重要です。体力を特に必要とする仕事をしている方々はそれぞれ工夫をしているようです。その話を聞いていますと、たいていの方がニンニクを重用しているようです。

 『民間療法』(農文協)に載っていたものを私は飲んでいました。これは次の通りです。

 材料。生ニンニク 100g 、ハチミツ小さじ10杯、黒砂糖50g 。
 作り方。生ニンニクをおろし金でおろして、広口瓶に入れます。これにハ
    チミツと砕いた黒砂糖を加えて好くかき混ぜます。保存。
 飲み方。1日1~2回、小さじ半分くらいをオブラートに包んで服用。

 06、強い運動の必要な事もある

 体力増強と関連してこれに触れておきたいと思います。と言うのも、学生時代に運動部で猛練習をしていた人が、社会人になって急にそれを止める、ないし軽い運動で済ませるようになったために生活習慣病になったり、高血圧になったり、心臓やその他の不具合に悩まされる人がいるからです。

 私自身そうでした。大した選手ではなかったのですが一応長距離の選手でした。卒業後も少しは練習していましたが、それも段々、「汗をかく程度のジョギング」になって行きました。それが続いて、どうも心臓がだるいと感ずるようになりました。外出中に駅で休ませてもらったり、授業中に苦しくなった事もありました。

 なかなか本当の原因が分かりませんでした。或る時思い立って陸上競技場に行ってスパイクをはいて猛練習をしました。そうしたらいっぺんに解決しました。「自分の体には、時々、心臓に強い負荷のかかる運動が必要なのだ」と悟りました。

 新聞でも、「医者の制止を聞かないで強い運動を再開したら血圧が正常になった」という経験談を何度か読んだことがあります。

 とても健康だった或る人が、何かで入院して心不全で死んだという事を聞いた時、私は「安静にさせられたから死んだのではないかな」と思ったこともあります。

 「強い運動」と言ってもどの位の運動が適当かは本人との関係で決まります。当然です。又、適当な運動が分からないという人もいるかもしれません。公道をジョギングするのは厭だという人もいるでしょう。

 そういう事を考えても多くの人にやりやすい運動としてお勧めしたいのは山登りです。特に冬には低い山に登るのはとても楽しく、健康的です。

 その際、「負荷を掛けるための水」を背負って登るのです。例えば10キロの負荷ならば1リットル用のペットボトルを10本、水を満たしてリュックに入れて登れば好いわけです。その水は上で捨てます。下山では膝を痛める可能性があります。

 この方法ですと、水の分量を調節することで自分に合った負荷量を探しやすいと思います。私も膝と足首が痛くて走れなくなった時、これでしのぎました。

 07、目と歯

 これもその『民間療法』に書いてあったものです。

 毎朝、塩水(自然塩を使うこと)で目を洗うのです。朝の忙しい方は、帰宅後でも、寝る前でも好いと思います。とにかく1日1回は塩水で目を洗うのを試してみると好いと思います。

 歯を磨く時も、まず歯磨きを付けずに水をつけただけの歯ブラシで磨いてから、塩水を口に含んでグチュグチュさせて、歯の付け根などを消毒するようにしています。

 喉がおかしくなった時も、ただ水でうがいをするよりも、塩水でうがいをする方が効果があるように思います。

 今では自然塩が簡単に入手できるようになりましたので、ありがたいと思っています。ともかく、以上の「塩水」とは「自然塩を使った塩水」のことです。

その後、歯は大分抜かれました。眼は特に左目が悪くなり、運転免許返納に追い込まれました。情けないです。

歯医者と眼医者
近藤誠の『医者に殺されないための47の心得』(幻冬舎新書)が売れているそうです。2013年のベストセラーになったとか。村上春樹の小説より売れたのですから、すごい物です。
 私も読みました。かつて私の健康観を覆してくれた渡辺正(しょう)著『医薬に頼らない健康法』(農文協)と根本的には同じだと思いました。数字を挙げて「現代医学」の主張の間違いを指摘しています。朝日紙には批判も載っていましたが、細かい点ではともかく、基本的な点では近藤説は正しいと思います。

 こういう異端的な説が出てくるのは真理のためによい事だと思います。しかし、近藤氏の取り上げているのはガンとか糖尿病とか心臓病とかです。歯の病気とか目の病気の事は載っていませんでした。現在、特に緑内障と宣告された(失明の心配はないそうです)私には、「では歯医者や眼医者の世界でこのような異端的な説を出す人はいないのか」「普通にある歯医者や眼医者と違った治療をしている医者はいないのか」と考えるのは自然な事でした。

 アマゾンで「歯医者」で検索してみました。ありました。飯塚哲夫さんです。いくつか見た上で氏の『歯科受診の常識』(愛育社)という新書を購入しました。読者のレビューには「正しい主張のようだが、ではどうしたら好いのか、解決策が示されてないので、絶望するだけだ」といったようなのが載っていましたが、まあ読んでみました。

 面白かったです。歯医者には歯の病気を治さずに口の中の土木工事をしているだけのデンティストと歯の治療をする歯科医師とがいるとのこと、説得力がありました。

 最後の方に近代口腔科学研究会という組織を作っているような事が書いてありましたので、それで検索してみました。ありました。HPでの説明は本の説明と同じでしたが、「会員情報」のようなのがありましたので、そこをクリックすると、会員の名前と住所などが載っていました。我が家から行けそうな所に会員がいないかと探すと、浜松市にも2人、会員がいました。その1人は隣町でした。

 先週、18日に予約の上、受診してみました。O医師です。かなりのお歳のようでした。白髪、短躯、やせ形だったためか、何か仙人のような感じを受けました。会話もはずみました。明日25日、再度受診します。

 同じようにして「異端的な眼科治療」を探しましたが、見つかりませんでした。『眼科119番』(日刊工業新聞社)を一応購入して、読んで見ましたが、本流の考えのようです。どなたか、眼科治療について異端的な考えを出し、実践している人とその著書を知りませんか。知っていたら、教えてください。お願いします。

 08、脊椎矯正

 私の理解するところでは、東洋医学はいずれも、病気の原因を脊椎の副脱臼と考えているようです。それぞれの療法によって違うところは、その副脱臼の治し方だと思います。

 副脱臼というのは、本当の脱臼というほどひどくなく、痛くもないのですが、少しずれていて、それがいろいろな形で病気とか他の所の痛みとして出てくる、そういうもののことです。

 上記のいろいろな体操などで自分で治せればいいですが、やはりどんな副脱臼でも自分で治せるというほど甘いものでもないと思います。やはり専門家に治してもらう必要のある場合があります。

 そのため、脊椎を診てもらって、必要な矯正を受けることが必要になることもあります。私も、かつて膝や足首が痛くてとても辛いことがありました。脊椎矯正を受けたら、「左の腰骨がずれています」とのことでした。腰骨のずれが膝や足首に出るなどということは、素人には想像もつかないと思います。

 いくつかの所を訪ねて、納得の行く所を見つけるといいと思います。

 09、西洋医学

 西洋医学も否定できません。やはり薬や手術で治すしかない場合も沢山あると思います。私も、薬で治った病気もあります。

 渡辺医院に、「本当の西式とはどんなものか」と試しに入院していた時も、癌の方で、手術の前と後に、西式のために入院するという人がいました。

 10、食べ物

 医食同源と言いますから、食事は大切です。私も気をつけてきたつもりですが、やはり肉の取りすぎ、バターの取りすぎ(ケーキの作りすぎ)などで、心臓に変調を来しました。

 いろいろな経過をへて、結局今ではなるべく『暮しの手帖』の別冊「誠実な食品」で紹介されているものを食べるようにしています。

 これは2001年版と2006年版とが出たようですが、今では少し古くなってしまいました。

 とにかくこれは磯部晶策氏の理念(磯部理念)に賛同する人々の物を中心にして選ばれています。その理念では「誠実な食品の条件」を、安全で安心して食べられること、ごまかしのないこと、味のよいこと、品質に応じた買いやすい価格、の4つとしています。

 決して高くありません。本当に美味しいです。一度試してみることをお勧めします。ネットで「さらど協同組合」と入れて検索すると、この磯部理念を実践する運動の中心的なグループにたどりつけます。そのほかにも同じようにがんばっている人たちがいると思います。

11、あかぎれ、肌荒れ.ゆずの効用

 冬に水仕事をすると、どうしてもあかぎれ等の皮膚の障害に見舞われがちです。私は特に右の親指の爪の端が切れがちです。その予防及び治療としては、私はゆずの実の汁を使います。その実を半分に切って、その汁を傷口に付けるのです。これだけです。卓効があります。
我が家には柚子の木がありますし、田舎ですから、冬には道端に1袋100円で、柚子の実が売られています。都会ではもう少し高い値で買わなければならないかもしれません。

12、脚の健康法

夜になると誰でも足がむくむ。ぬるめのお風呂でゆっくりマッサージすると、むくみや疲れが解消する。

 浴槽の縁に足を乗せ、足首をゆっくり何度も回す。続いて、足の指の間に手の指を入れてもみほぐし、土踏まず、足首、ふくらはぎとマッサージを進めていく。足にたまった水分を、太もも方向に戻すイメージで行うのがポイントだ。

 マッサージ後は、足首やふくらはぎを少し強めに両手で握り、手の力で筋ポンプ作用を起こす。最後に、ひざの裏側から太ももの柔らかい部分をもみほぐしていく。これを毎日30分以上、ぬるめのお湯の中で行う。

 実はこれ、信州大教授の大橋俊夫さんが美脚モデルから聞いたマッサージ法で、「医学的にみても非常に理にかなっている」という。足の水分はリンパ管だけでなく、毛細血管にも多く戻るので、お湯にゆっくりつかって血流を良くし、足を上げながら行うマッサージは、水分や疲労物質の吸収に大変効果がある。

 足のむくみは、弾力性のあるタイツ「弾性ストッキング」を日中に着用することでも予防できる。

 タイツの締め付けが筋ポンプ作用を補い、水分がたまりにくくなる。しかし、健康な人が弾性ストッキングをはいたまま眠ることはお勧めできない。かえって血流が滞り、血管に血の塊(血栓)ができる危険がある。

 リンパを流すと免疫力が上がる。大橋さんは「適度な運動と簡単なマッサージで健康増進に努めてほしい」と呼びかけている。
(読売新聞ネット版、2014年4月13日。佐藤光展)

 感想

 最近は「長生きしたければ、ふくらはぎをもめ」とかいう本が売れているようです。「長生きしたければ、肉を食べるな」という本もあったと思います。

 私も膝を痛めることがよくあります。かつて右の膝を痛めましたが、この時は根本原因は分からず仕舞いでした。自分でも色々やってみた結果、現時点で最良と思う方法はこの読売新聞の記事にある方法です。ここに書かれている通りにするのは大変です。私のは、例によって、「最低の必要条件だけしかやらない」といういい加減なやり方ですが、それは「足首を回す」という事です。左右、別々にします。「踵をしっかり突っ張る」ように気を付けます。この点が一番大切だと思います。

 健康体操では「量より質」です。「なるべく」でいいから、正しくやろうと気を付けることが大切でしょう。正しくやるなら、回数は左右1回ずつでさえ好いと思います。そうでないと、長続きしません。まあ、折角なら2~3回くらいやれば上々でしょう。最近、またまた右の膝に違和感を感じたので、これをしてみたらやはり好くなりました。

 「腰痛でも肩こりでも膝痛でもねじれば治る」とかいう本の広告文を見た記憶があります。誇大広告でしょうが、ねじることで治せる痛みもあることは事実だと思います。

13、水虫

水虫をドクダミで治したという記事があるかと、検索してみましたが、(私の見た範囲では)なかったので、書く事にしました。

 中学生時代に悩まされた水虫に、数年前から再度、取りつかれました。理由は分かりません。とにかくびっくりして、幾つかの事を試しましたが、効果がありませんでした。

 昨年の今頃、「ドクダミはどうかな」と思って、試みた所、あっさりと治りました。今年も又、少し出ましたが、3回ほどで治りました。

 どのようにするかと言いますと、ここは田舎なのでどこにでもある、従って我が家の庭にもあるドクダミの葉を30枚くらいちぎってきて、両手の掌の間で玉を作るようにまとめながら押しつけます。それを、汁が出てくるまで続けるのです。少し時間がかかります。汁が出てきたら、その汁を患部に(患部の周りも含めて広めに)塗るのです。それだけです。これを3回する(1日に3回ではなく、3日かけて3回する)と、治ります、私の場合は。

 気を付ける事は、ドクダミの汁を衣服につけると取れないので、雑巾などを用意して、終えた後、手を洗い、それで拭くようにすること。残ったドクダミの葉はもちろん捨てるのです。

 又、ドクダミの葉は冬でもない限りいつでもありますが、今頃が一番汁が多いので、時期を失しないようにすることです。都会でも少し探せば勝手に取れる所が見つかるのではないでしょうか。

 子供の頃の記憶なので不明確ですが、私は、たしか小学校の3年の夏、デキモノが体に出たようです。ひと夏、お茶の代わりにドクダミを煎じたものを飲まされました。その後は、デキモノが出なくなったようです。

14、ニキビ

青春の象徴という美名を頂戴していますが、本人にとっては辛いものです。ドクダミ茶やドクダミ酒が利くように思いますが、次の記事を読みましたので、紹介しておきます。

紹介・槇佐知子さんは、古典医学研究家で、平安時代初期に編纂された『大同類聚方(だいどうるいじゅほう)』全百巻を現代語に訳し、又『医心方(いしんぼう)』という平安中期の医学全書全三十巻を現代語に訳した方です。

 その方の話から「冷え性」と「にきび」を治す方法についての箇所を引用しておきます。(槇佐知子、『ラジオ深夜便』2012年12月号より)

 ──にきびの治療法もあるんですよ。「三年酢の中へ鶏の子(卵)を三日漬けて、顔に塗れ」って、ただ一行書いてあるんです。

 私も試してみようと、三年酢として売られている黒酢に卵を殻ごと入れたんです。3日漬けてもあまり変わらないので、1週間漬けておいたら、殻が溶けて、お酢を吸ってアヒルの卵ぐらいに大きくなりました。

 いきなり顔へ塗るのは怖いから、手に塗ってみました。ぱりぱりに乾いてからぬるま湯で洗い落とすと、跡が白い手袋をはめたみたいになっていました。試しに唇の下にできたにきびに塗ってみたら、これが一晩で取れちゃったんです。

 にきびで困って病院をいくつも回ったけど治らないというお嬢さんがこれを一週間試したら、顔一面のにきびが治ってしまったんですよ。

 ただ、お酢は刺激が強いし、また卵アレルギーの方は特に注意が必要ですね。

15、冷え性

これについても槇佐知子さんはこう言っています。

── 『医心方(いしんぽう)』っていうのは中国医学だけではなく、薬もアフリカや熱帯アジア産があり、オリエント医学の集大成なんです。

 病気になってから治すのは、下の下。病気にさせないのがいい医師と言われたんです。病気になる前の、いわゆる〝未病″対策もあります。

 その1つとして出ている腹式呼吸を試してみたら、冷え性が治るという予期せぬ効果がありました。私はひどい冷え性で、冬場は靴下をはかないと眠れなかったんです。

 鼻から息を吸って臍下丹田(せいかたんでん)へ送り、お腹(なか)が蛙(かえる)のように膨らんだら、そのまま止める。すると、両足のほうへ気がすーっと伝わっていくのがわかるんです。体がぽかぽかして、すごく調子がよくなるんです。これを「用気法」と言います。(槇佐知子、『ラジオ深夜便』2012年12月号より)

 感想・私も冷え性ですが、そして腹式呼吸には絶大な力があることはかねがね聞いていますし、やってもみるのですが、どうも正しい腹式呼吸ができません。良い先生の指導を受けたいと思っています。

16、便秘

 ラジオで聞いたのか、何かで読んだのか、忘れてしまいましたが、江戸時代、馬が今の車の役をしていました。しかし、馬は生き物ですから、排せつをします。そこでこれをコントロールし、不規則に排せつしないようにと、主(あるじ)は、朝、ごま油を飲ませたそうです。
私は便秘ではありませんが、正常な新陳代謝は健康の基本と考えていますので、「3」の付く日には(つまり毎日ではなく、3日に1度)20ccのごま油を飲みます。油を飲むなどと言うと、ギョットするかもしれませんが、植物油なら大丈夫です。ごま油は美味しいです。ただし、純正品を飲んでください。
特に女性には便秘で悩んでいる方も多いと聞きます。まちがっても害はありません。一度試してみてはいかがでしょうか。

17、自家感作性皮膚炎

この(2017年の)正月以来、「自家感作性皮膚炎」とかいう初耳の名前を持った病気に罹っています。「帯状疱疹の再発かも」と思って1月6日に診療所に行きました。親しくしているK医師は「皮膚病は専門ではないので確言は出来ないけれど、多分、自家感作性皮膚炎でしょう。帯状疱疹でないことはたしかです。皮膚科で見てもらったらどうですか」と言ってくれました。

 私は病名を聞きたかったので、「しばらく自分でやらせてほしい」と言って帰宅しました。そして、その日から毛沢東ばりの持久戦を始めました。

 作戦としては、①ドクダミ茶を飲むことと、②ドクダミ酒を患部に擦り込むこと、の2つを採用しました。

 ドクダミ茶は、水600ccを沸かして、ドクダミの茶葉15グラムを入れて、水が半量(300cc)くらいに成るまで煎じて、それを飲むというものです。

 ドクダミ酒というのは皆さんも聞いたことがないでしょうが、手元にある果実酒の本にも載っていないものです。そのような物がこの世にあるのかも知りません。昨年の10月にふと、「ドクダミ酒でも造ってみようかな」と思い立って、仕込んであったものです。ドクダミの茶葉15グラムに35度の本格焼酎を600cc入れて作るものです。これだけです。砂糖などは入れません。

 このほかに少し試みてみたものを列挙しておきますと、以下の通りです。

 ③ 45度の本格焼酎を患部に塗る。これは農文協の『民間療法』に「かぶれ対策」として載っていたので、試みてみました。最初はかなり沁みましたが、続けませんでした。45度は高価ですし。残ったものはドクダミ酒に使いました。

 ④ 小豆湯を飲む。『ゼン・マクロビオティック』(桜沢如一著日本CI協会刊)には、「すべての湿疹は、病的な疲労した腎臓から来る」とあり、「腎臓疾患には小豆湯を飲むのがよい」とありましたので、試してみました。

 小豆湯というのは、「大さじ1杯の小豆を約2リットルの水で煮て、1リットルくらいまで煮詰めたものに、塩ひとつまみを入れたもの」と書いてあります。私は、これを半分で試してみました。つまり、小豆5~6gに水1リットルを加えて煎じて半量にし、塩1gを加えました。美味しいというものではありませんが、「不味い」という事もありませんでした。悪いとは思いませんでしたが、続けませんでした。

 その後の血液検査では、腎臓は「正常」とのことでした。

 ⑤ 耳の穴の入り口付近と孔の中の壁に、ケシの実ほどの小さな粒が出来ました。このときは、診療所でもらった「リンデロンソローVG」とか書いてある「軟膏」を綿棒に着けて塗りました。一応効きました。又、アエロの液を同じようにして塗ったこともあります。これも悪くはなかったようです。

 こういう作戦で戦ったのですが、1月末までの最初の1か月間は敵の猛攻にあって、ほぼ全身に発疹が出来てしまいました。しかし、1月末頃からは、こちらの作戦も効果を発揮し始めました。腕がすこし腫れたのですが、その腫れが引いて、正常な形に成ってきました。現在は脚の腫れの引くのを待っている所です。これはなかなか引いてくれませんが、全体としては敵の力は明らかに衰えてきています。

 残りは腹部と背中ですが、これも峠は越しましたので、時間はかかりそうですが、これまで通りの作戦を続ければ勝利するでしょう。

 昨年の帯状疱疹は「軽症」でしたが、今回の皮膚炎は「重症」でした。それなのに発熱がなく、だるさもないので、K医師も「これだけ全身に発疹が出ているのに熱が出ないなんて、不思議だ」と言っていました。私は、「初めての経験で勉強になるでしょう。」と言いました。今後も2週間に1度は報告と相談に出向くつもりです。

 PS これを詳しく書いたのは同じ病気の方の参考になるかもしれないと思ったからです。逆に、同じ病気を經驗した方の良きアドヴァイスをいただければありがたいと思ったからです。

18、まとめ・「自分の医者は自分」

 要するに、自分の医者は自分だということです。医者にかかるのも、よく調べて主体的にかかるのが賢明だと思います。ご成功をお祈りします。


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