植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

驕れるものは久しからず 盛者必衰・因果応報の理(ことわり)

2023年01月15日 | 時事
栄枯盛衰盛者必衰、そんな言葉が最近気になります。勢いの盛んな者もついには必ず衰えほろびる 仏教では無常などといいますが、更に踏み込めば、因果応報が世の習いなのではなかろうかと。

ワタシはお昼ごはんは、基本的には家内と外出して、夜ごはんの料理食材の買い物がてらランチをします。というと、二子玉とか横浜の山手あたりのイタリアンやフレンチなどを連想する人もいらっしゃるでしょうが、それは上流階級の方々で、ワタシら下々には縁がありません。

当地、平塚あたりになると、こじゃれたお店などは皆無であります。かくして、お昼は、ららぽーとに行ってフードコートや「吉祥庵」の蕎麦、餃子の王将、ぐるぐる寿司、吉野家、丸源ラーメンなどのチェーン店ばかりであります。(笑)。サボテンのとんかつ、丸亀製麺のうどんなども定番でありますな。安定の味でリーズナブル、そんなこんなで10店ほどをローテーション出回るようになっております。

ところが、こうしたお店の中でも、最近つとに足が遠のいているのが「王将」と「スシロー」であります。安くてボリュームがある、美味しい、と贔屓にしていたのですが、テレビでその商法や衛生問題が取り上げられました。大阪王将は、キッチンにナメクジが這う程不潔だと言われました。飼い猫も飼っていたとか。これは食べ物のお店にはタブーで、絶対ダメであります。また、スシローは、仕入れても居ない寿司ネタを「おとり広告」に使ったと報じられました。ビール半額と言うのも実際にはやっていなかったとか。

こういう問題が明るみになるのは大体内部告発が多いのです。それにしても、わざわざ出向いてお金を払ってくれるお客を馬鹿にしたものです。これは、店側の驕りとか油断、あとは儲け優先のさもしい根性にあります。ワタシ達は、いっぺんに嫌になりましたな。王将にも半年行っていません。スシローは3回に一度くらいまで回数が減りました。だったら「はま寿司」でも良かろう、となるのです。

スシローも、ワタシが行かなくなったせいでも無いでしょうが、客離れが進んでいるそうです。安くておいしかったはずのお寿司に気が進まなくなったのはやはり、スシローがなめた真似をしたからに相違ないのですね。

飲食店や薬など健康に関わるような問題が発覚すると、民間ではそれまでの隆盛が嘘のように崩れてしまいます。ずいぶん昔ですが仙波吉兆の女将が耳打ちした、お客が食べ残した料理の再利用の事件で、結局吉兆は倒産廃業となりました。ジェネリック大手の日医工は、不正な製造が明るみに出て業務停止が続いた後債務超過で上場廃止になります。

だいぶ話が飛びます。
あの籠池さんご夫妻が上告棄却により懲役刑が確定したそうです。公の助成金をだまし取った森友学園をめぐる問題が ここで終結することになるのです。付随して起きた、埋設ゴミを理由とした極端な土地代金の値引きで財務省やらの公的文書の改竄が発覚し、その直接の事務に関わった赤木さんは責任を感じて自ら命を絶ちましたが、その指示をした責任者のちっこい方、佐川さんや太田さんは、嫌疑不十分で不起訴となり、順風満帆なお役人生活を全うされました。

あの時麻生さんはたしか財務大臣、安倍さんの奥様が籠池さんとお友達だったのですが、安倍さんは知らぬ存ぜぬで押し通しました。あの桜を見る会や加計学園の獣医学部新設計画 への関与も知らんぷりでした。

末端のいわば蜥蜴の尻尾だけは切って捨てられ、赤木さんの遺族には金を払うから黙っていろ、という姿勢で国は真相を隠し通しました。肝心の安倍さんは、歴代一位の在任期間を重ね、選挙では負けなし、自民党王国を築き上げました。その間、内閣人事局で国家公務員の人事を掌握し、思い通りに動かせるようになりました。役人は何よりも自分の出世が大事なので、異動や昇進しか興味がありません。自分たちの昇進を内閣で決めるようになったものだから、尻尾を振りすり寄って、どんな嘘でも無理でも通したのでした。

安倍さんが勇退したのは、コロナという、自分の言うことを聞かない敵が現れて敵前逃亡したのです。きちんとした水際対策を取れず、右往左往していて「アベノマスク」で代表されるような危機管理能力の欠如が露呈したのです。その時も都合よくお腹が痛くなりました。その昔、自民党がねじれの状態で政権運営に立ち往生した時と同様、たいそう都合がいいお腹で、菅さんに政権を譲ったあと「いい薬が出て治った」と再々登板まで画策していたと聞きます。

そうして、あの山上容疑者の手製銃という凶弾に斃れました。その原因が安倍一族の「揺籃」によって、日本の社会に根を下ろした邪教・霊感商法の「統一教会」であったのです。安倍さんのお爺さんの代から深いかかわりがあって、自民党議員の多くが統一教会に肩入れしていたのが明らかになりました。

親の因果が子に報い の典型であります。選挙に応援して貰い、献金も受け取り、公表されただけで自民党議員の半数が統一教会と付き合いがあったのです。さすがに悪質で嘘つきのY大臣は更迭されましたが、その他の議員のほとんどは責任も取らず、言い訳ばかりに終始しています。最も深い関係であったらしい大物の細田さんなどはだんまりで、何も言いません。

これで、山上容疑者が裁かれ、無期懲役か禁固十年以上になって「終わった話」にするのでしょうか。

山上さんの行為は許されるものではないでしょう。しかし、安倍さんは「盛者必衰」の理を引き合いに出すまでもなく、自らの行いが必然的に自分の死を招いたのだと感じています。

運の良し悪しで死んだり長生きしたり、健康に気を付けていても悪いこともしないでも病気に罹って早くに亡くなる方もいます。交通事故の巻き添えで事故死する人もいます。

それでも、盗難車に乗って逃げて警察官に射殺される、あるいは危険な雪山に入ってスノーボードしていれば遭難するなど、リスクの高い行動をとれば死ぬ確率は格段に上がります。

杜撰な衛生管理や商売をしていて、客離れが進み業績不振に陥る、いんちきな製造法で薬を生産した製薬会社が倒産する、そうしたことは運が悪かった、とか、例えばコロナのせいには出来ません。安倍さんの死は、そんなことであまり気の毒とは思えないのであります。

また、まんまと逃げおおせた官僚や自民党の議員先生も、いずれ応分の報いに見舞われるのではなかろうか、と思いますが。
実際には、悪い奴は世に蔓延るのかもしれませんね。

コメント (2)
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