植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

自分へのご褒美にプレゼントした

2023年01月10日 | 雑感
真冬に剪定する理由は、空気が乾燥して低温なので、病原性のウィルス・細菌が活性化しないからです。バラや果樹は病気に罹りやすく、高温多湿が大敵なのです。もう一つ、植物自体が半休眠状態にあるので、根から吸い上げる水分が少なく、切り口から栄養分を含んだ樹液が流れ出なくて済むからであります。この時期に古い枝を落とすと、樹々が目覚め、枝や茎の節などから花芽や新芽が急に膨らみだします。

まだまだ庭仕事は終わりが見えません。お正月から。優先的に剪定と消毒を続けていて、バラの剪定がようやく終わり、殺菌剤と少しの殺虫剤を混ぜた液を噴霧しました。バラは食べるものでは無いので、殺菌剤などは3種類ほどを多めに撒きます。これが終わったらお礼肥・寒肥を施しますが、今回は牛糞たい肥と油粕を中心に株元にちょっと放して置くのです。また、土中に潜んで根を齧るコガネムシが「天敵」なので、土の上から混ぜ込む「ダイアジノン」をバラガーデン全体にばら撒きます。

バラが終わると、ブドウ「甲斐路」のツルを剪定しました。欧州系のブドウは病気がつきもので、高温多湿の日本では雨に打たれると梅雨時期から10種類以上の病気に罹る心配があります。大事なことは①ツルを誘引する棚をきれいに掃除し、枯れこんだマキツル、枯れ枝・葉などを取り除く ②春先から数回消毒液を散布する ③ビニールなどで屋根を覆い、水が葉やつるに掛からないようにする 等であります。なにしろブドウは手間がかかる、病気がつきものなのです。

それだけでなく沢山の果樹も、新梢を促すためあちこち剪定します。収穫や消毒剪定をするのに高木になったら手が出せなくなります。中心の主幹を中心にして「手が届かない高さになる前に」芯を止めて切っていきます。モモやスモモ・リンゴなど葉を落とした今、一本一本チェックしていくのでなかなか終わらないのです。

大物が「イチジク」一年で2m位枝を延ばす旺盛な成長力をもっているので、真冬の剪定が必須です。片手の小さな剪定ばさみでは切れないので、これは鋸を用います。だいたい自分の背丈までに切り詰め、根元に近いひこばえも切ります。春になればあちこち新たに枝が伸びだしますからなんの心配もありません。切り落とした枝は短く分断してごみ袋に入れれば「家庭ごみ」と一緒に持って行ってくれるのです。その細かくする作業も一苦労なのであります。

こんなことを毎日三が日からずっと続けているので、90l入りのゴミ袋は2回のゴミの日で計5個出しましたが、年末年始で家庭ごみが急激に増えるので、遠慮してまだ出せないのが4袋残っています。

そんなわけで、盆も正月もなく外仕事をしているのに、誰からも感謝されることもありません。ワタシが5時起きでどんなに働いたって、基本的に1円にもなりません。好きでやっている趣味の範囲なので、誰も褒めてくれるでもないんです。そこで、自分にご褒美を上げる事にしました。血糖値が高いので食べるもの・お酒・豪華ディナーなどは問題外です。

ジャジャーン これです。
いえいえパソコンではありません。①手前にあるマウスパッド2種 ②その上にある長財布 ③モニターの前の「尿素クリーム」であります。

①は以前からペラペラで硬くて滑るマウスパッドでポインターが動かない・どこに行ってかわからないと言ったことに悩まされていました。ワタシは個人用2台と、会社の会計処理用と3台のPCを並べているのですが、いずれも光学マウスの調子がおかしくストレスであったのです。そこで数百円~千円ほどのパッドを3種いっぺんに買いました。なんでこんなことに気づかなかったのか?おかげで急に快適に動き、手も楽になりました

②財布に関しては、会社人間であった頃は見栄をはり、いきがってなかなかお高い「ルイビトン・フェラガモ」などのブランドものを使っていたのです。しかし定年後、泥と芥にまみれて園芸に打ち込み、人前で財布を見せびらかすなどということは皆無になりました。高い財布が砂と泥で汚れ傷だらけになるのです。そこで、もう安い使い捨ての合成皮革の財布を使っていたのです。これなら傷んでも買い替えるだけで惜しげが無いと。そして、このお正月バーゲンで40%オフの財布を買いました。これは一応牛革か、それでも8千円位なので、1,2年も使えばいいのです。

③篆刻用の印材を水研ぎする、草刈りから掃除・剪定・消毒など、手袋のあるなしに関わらず酷使し、一日何十回も手を洗い、ガサガサになっておりました。行く先々でアルコール消毒液を振り掛けるし。家内にこれが一番よ、と勧められ「尿素10%入り」360円のクリームを二本買いました。 

最後に、もう一つ買ったのがコイツ。

ワタシはこの冬も昨年の冬も、近所の衣料品店で買ったベンチコートを着てどこにでも出かける「着た切りスズメ」でありました。たしか7千円しなかったか。これで、バラや果樹の剪定や草むしりまでやるので、あちこち破れ中綿が出てきたのです。家内が見かねて(というよりこの格好の旦那と一緒に出掛けて歩きたくない)、新しく買うよう命令されたのです。

ネットで探したら、ありました。お正月のバーゲンであります。定価27,500円これが半額!。それでもワタシにしたら高いので、どちらかといえば余所行き用であります(笑)。普段の仕事場・マイガーデンは相変わらず穴があいたベンチコートで良かろう、と思います。
コメント
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