植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

花が咲かなければ実はつかない

2023年01月08日 | 植物
今年の開花に期待している植物を書き留めておこう、と思います。

昨年の最大のエポックは「チユウキンレン」でありました。これが5年ぶりに咲いたのです。もし今年続けて咲いてくれたなら、大成功なのです。それで秋からせっせと水や肥料を重点的にやっているのです。昨日は、その周囲にある雑木やバラなどの枯れ枝などを重点的に取り払い、大掛かりな剪定を行いました。これは夢にまで見た咲き始めの蕾です。


それから今年で4年目となる「アイスクリームバナナ」。苗木の1年目は、ビニール簡易温室を上から被せました。2年目は不織布で防寒したのですが、芽吹きが遅く、ただ大ききなっただけでした。翌年も同様隣の家の2階の窓まで届くように葉が茂ったのですが、ついに開花せず。恐らく、一旦冬場に地上部が寒さで溶けてしまって、新たに株を出してくるのにエネルギーを取られているのではないかと思うのです。今年は荷造りの緩衝材「プチプチ」と使わなくなったボロ絨毯を太い幹に巻いて、なんとか地上部が枯れないで春を迎えてもらおうという事にしました。それとて、気温-4~5℃以下になってあたりが凍り付くほど冷え込めば、望みは少ないのです。


次に、一年を通して廊下に置いてある「ウコンラッパバナ(ソランドラ・マキシマ )」であります。一つは5年ほど前にネットで取り寄せ、一昨年まで大きく香りの強い花が咲いたのです。去年の春は切り取った枝で挿し木にして、もう一鉢増えたのですが、両方とも昨年は蕾が付きませんでした。元の株は、少し水や肥料が不足したかとも思ったのですが、これは根が回って鉢が小さくなったかもしれないと考え、去年12月に鉢増しいたしました。
下の写真は挿し木で伸びた方です。いずれにせよツルが伸びて大きくなる熱帯植物で、日本では沖縄以外は植物園くらいしかお目に書かれないちょっと珍しい植物です。


これに次いで期待は、丸3年目になる「イチジク ヌアールドゥカロン」です。世界で最も甘い品種として有名で、2年がかりで探してやっと見つけた苗を植えましたが、「実付きは遅い」と書かれていただけあって一つも実がなりません。だいぶ木も充実してきたので、今年は生まれて初めてこのイチジクを食することが出来るのではないかと思います。イチジクは年々大きく広がるので剪定は欠かせません、背丈ほどに切り詰めると、どんどん新梢が伸びてきます。二三日中に既存の白イチジク「バナーネ」と一緒に切り詰めようと思います。


更に本ブログでずいぶん前に紹介したポポーとロンガンであります。
ポポーは、実は2年前に根元からバッサリと伐ったのです。赤い花が咲いたのに更に人工授粉もしたのに、実がつかなかったので業を煮やして諦めたのでした。しかし、翌年残った根からひょっこり新芽が伸びてきてまた育ってきました。いわゆるど根性ポポーであります。ならば、実がつかなくてもいいからまた花を咲かせてもらおうと期待しております。

一方ロンガンは、2年前に開花し5,6か所に花が咲いたのですが、それっきりです。熱帯の果樹なので、地植えできず廊下で冬ごし中です。鉢植えで果樹を育てようというのが土台無理なチャレンジなのですが・・・


また、実はともかく、その花を香水の原料にするという「イランイランの木」もかれこれ5年になりますが一度も花を見ておりません。一昨年に何か花が咲いたかもしれにような痕跡を見つけましたが、残念ながら花が咲かないと決め込んでいて見逃した可能性もあるのです。こちらも只今室内で越冬中であります。

こんな風にワタシの仕事場(隠れ家・ゲストハウス・資材置き場を兼ねる)には目下冬越し中の植物、洋ラン、観葉植物で溢れかえっております。私設植物園で基本誰も見学に来る人は居ません。

しかし、誰に見られなくても、やるべきことを手抜きせず、工夫し、愛情をもって育てる、という基本に立ち返っていこうと反省したのです。今年は元旦から1週間ほとんど園芸に没頭しております。

頼むから、ウチの引っ込み思案の娘たちよ、今年こそ花を咲かせて下さい。
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