自慢ではありませんが、このワタシ、実にくじ運には恵まれておりません。小さい時から、何かが当たったという記憶はほぼありません。少々傷んだものを食べても、滅多に当たりません(笑)。これはこれでいい、と割り切っております。運に頼る様では人間はろくなものにならない、下手につまらぬことで少ない運を使い果たしたくないと思うからであります。
多分そのように思うきっかけは、ワタシがまだ中学生になった頃、親が商店界の福引で革張りの応接セットという1等賞が当たった時に遡ります。恐らく当時10万円以上もする応接セットが家に到着した時、これは夢のようだ、と家族全員が喜んだのです。
しかし、その幸せは何日も続かず、兄が夕闇迫る中自転車に乗っていて「当り屋」に引っかかったのでした。子細に覚えてはいませんが、相手は「タチ」の悪い年寄りで、ワタシの父は「病院通院費から、仕事を休む休業補填まで支払わされた」とぼやいておりました。
好事魔多し、応接セットと同じくらいの金が出て行ったのです。
以来、くじ引きやらなにやら「運」に左右される物には、関わらないように今日まで過ごしてきました。(正直に言えばパチンコやマージャンなどの賭け事はだいぶハマった時期はありましたが💦)。エアーメールで「外国の宝くじに10億円当たりました!」というような手紙も何度か受け取ったのですが、そもそも申し込みもしていない金も払っていないような「くじ」や賞金に当たるはずも無いのです。
そんなワタシは、この暮れに自治会の関連で当地の競輪場に招かれ、止む無く「車券」を買わされる羽目になりました。その賭け方も選手も何も知らないまま、3千円だけ「連複」に投票しましたが、そこは、単にくじ運が悪いので、かすりもしなかったのであります。
ところが、そのワタシが「当たりました」とメッセージを受け取ったのがこの前の暮でありました。それがこのgooblogの「マルシェル」からで、なんでも「サツマイモのアイスクリーム」のモニターに当選したからお金を500円払って、というのであります。イモぽんソフト?うーむ、新手の特殊詐欺か?とも思いましたが、当方も一応マルシェルのメンバー登録していて、「その気になれば何かを販売できる」立場であったのです。まぁ500円なら良かろうと手続きをしたまま、新年を迎えました。
さて、お正月の三日には近所の神社に行ったものの長い行列に恐れをなして、「御神輿」の前にあった賽銭箱などに150円だけ投入し、一応お正月に来ましたよ、とアリバイ作りをしてそのまま舞い戻ったのです。そして6日に人気の途絶えた境内に赴き、改めて新年のお願い初詣をいたしました。当然家内安全や身内の健康安堵を願ってますから、500円玉を奮発してお賽銭に投入し、更に、おみくじ100円を引きました。すると何という事でしょう。これが「大吉」くどいようですが、くじ運の無いワタシは大体今まで小吉程度でありました。ワタシにしたら大当たりであります。
「わがおもう港も近くなりにけり」ですよ。「災害(わざわい)自(おの)ずから去り福徳集まり誠(まこと)に平地を行くが如く追手(おいて)の風に舟の進むが如く目上の人の助をうけて喜事(よろこぶごと)があります 」
まぁこれは何よりでしょう、自分のお陀仏となる港が近くなった、という意味ではありません。
さらに年末から数件落札した篆刻用の印材であります。このところ妙に値段が高騰する傾向が強く、いくつも魅力的な出品がありながら、一回の予算が1万円のワタシには到底落札出来なかったのです。そしてようやく人気が無くて、ほぼ単独で落札出来た印がこの数日で届いたのです。
これが予想よりもはるかに素晴らしい石で、大当たりでありました。
一つは「封門紫」と題された大型の角印4,800円、ついでに同じ人からの出品物寿山石6本1,500円。
封門紫という言葉は聞きなれないのですが、紫青田石、或いは「月尾紫(がっぴし)」なら認知されています。紫の印材ならばちゃんとしたものはほとんどが月尾紫で、そもそも産出量が少ないためなかなか優材には巡り合えないのです。その印の箱の裏には鉛筆で¥40,000の走り書きもありました(これはあてにならんか笑)。他の印材も数本は紫の部分が少ないものの月尾紫に相違なく、いずれも良材であったのです。
もう一つが箱入りの白い三顆 セット2個と黄土色の印材、計2,233円で、黄土色の印材はなかなかのものと見えました。わずかながらも薄意があり、側面にびっしり刻まれた文字が見えます。肝心の印面も優れた章法の手練れに思えます。
正月早々、「あたり」が続いたのであります。そうして忘れかけていた件の冷凍「ジャガイモソフトクリーム」が昨日5個入りが届きました。ワタシはモニターなんだそうで、これを作っているのがサツマイモ農カフェきららと書いてありました。ワタシは頂き物など、能書きや価格を見ないことにしております。食べ物に関して、余計な事前情報は自分の勘性や判断を誤らせる、と考えるのです。また、テレビの通販CMでも、美辞麗句で、あることない事囃し立てて販売意欲を煽る商法が蔓延しているので、鵜呑みにして信じないことにしているのです。
開封は家内がすでに行っていて、ブツは冷凍庫に入っていました。ワタシあての郵便物や小包・宅配物はすべて秘書である家内が先に開けるのです。どちらかといえば家内が検閲しているというのが当たっていますが(笑)。
冷凍しているイモをレンジで「チン」して固いソフトクリームをのっけて食する、というシンプルな食べ物で、要するにコーンなどのカップをイモにしたということと、熱々のおイモとアイスのコラボが新発想でいい、ということらしいのです。
断面からして美しい。半分に切ったのは撮影の為ではありません、家内と半分こで食べるからであります。そのお味は大変結構だったのです。糖尿の気があるワタシにとっては、最近甘すぎるサツマイモに閉口していたのです。また密が入ってベタベタにあまい芋が全盛の中、ほくほくした昔ながらの芋の優しい甘さが心地よいものでした。無論アイスも恐らく新鮮な牛乳を使っていると思しく、甘さを抑えているのでミルクの味が引き立つ安心して食べられそうなスイーツでありました。これは「当り」で良かろうと思います。早速お向かいさんに2個おすそ分けしました。
残りは2個ですが、これは同梱されていたチラシやらなんやらをちゃんと読んでから、もう一度有難味をもって食してみようと思うのであります。