植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

コロナではないが 押し売りの車を買う

2021年09月07日 | 日記
 先日トヨタ中古ディーラーの顔見知りの 営業マンが、アポなしでやってまいりました。ワイフの軽乗用車は7年乗って、あちこちへこみ、冷暖房が効かなくなってまもなく車検というタイミングになったのです。そろそろ買い替えの「ころな」んだなぁというワイフとの相談もして、電話ではだいぶ前から買い替えの希望を匂わせていたのですが、コロナ禍で、出かけるのが億劫で先延ばしになっていました。

 ディーラーから見れば、ワタシ達は7年前購入した時、ふらっと来店し、大して吟味もせず、展示してあった中古の軽乗用車を購入した一見のお客だったのです。以来保険や故障で何かと関係が出来たので、おそらく顧客リストに加えていたのでしょう。タイヤ交換や車検は、長く世話になっているGSにお願いしております。

 元から義理も特別な縁故があるわけでもないので、他でパッと買うかもしれない、そんな他社に見込み客を持っていかれて臍を噛むという経験は、販売会社にすれば数知れずでしょう。そこで、待ちきれずセールスに来たのですね。店長が、実績が上がらぬ営業マンに行ってこい、とはっぱっをかけたのかもしれません。

 なんと、黄緑色の経自動車で乗り付けて、これを買いませんか?というのです。いわゆる「押し売り」というやつですね。昔玄関に座り込んで、買うまで帰らないと、パンツのゴムを売り付けた商法です(笑)。2時過ぎでしたか、隠れ家でのんびりハンコを彫っていたワタシにも家内から連絡が来てすぐ戻るようにと厳命されました。

 戻ってみると、人だかりであります。
 見慣れぬ明るい緑の車が庭先に停まり、マスクをした海坊主のような短髪、偉丈夫な男が家に入って来たものだから、あたりは騒然としてました。目ざとく見つけた犬友はすぐに電話を寄こし、木戸の向こうから監視、お向かいの奥さん、自転車で通りすがりの、倅の同級生も立ち止まって様子を見ていました。仲良くしているご近所のMさん夫婦は、敷地に入ってきて、実際に試乗し車の品定めをするという按配。そういう土地柄なんです。

 まもなく買い替えるつもりでしたし、運転する妻が良ければなんでもいいわけなので、ほぼ即決であります。車種名は聞きましたが覚えていません(笑)。セールスマンに尋ねたところ「今乗っている車がエアロパーツ、アルミホイール付きのフル装備で元値が高かったので、もう少し安いもの、同じ大きさで車高がやや低く犬の持ち運びに便利なダイハツの車を選んだ。」というのです。ETCもカーナビも不要、半径5kmほどのエリアしか乗りませんから。

値段は、登録関係費用と下取り価格でほぼ相殺、車体価格で70万円ほど、おおっ安い!前回が100万円以上したので、予算が大幅に安くすみました。

 コロナで、いっとき車通勤に切り替えるお客がパラパラ来店したそうでありますが、今は消費全体が落ち込み、車で外出する人も少なくなっているのです。図体が大きいそのトヨタの営業は、反応がちょっと遅れ、年齢の割に受け答えがもどかしい方でしたが、一つ一つ確認の電話や端末PCのチェックなどに時間をかけ、終わったのが日暮れになりました。

 事前になんの車探しもせず、車の展示場であれこれ見て回ることもなく、在宅でいきなり販売対象の見たことも無い中古車がやってきて、その場で下取り査定し、庭先で1万円の手付金を払って契約成立するという、不思議とも軽挙ともいえる買い物でありました。トヨタの関連企業、ダイハツの車で車種名はコロナではありません。コロナのせいで、こんなことが普通になってきたのかどうかはわかりません。


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