植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

自治会は誰の為?? 完結編

2021年09月03日 | 雑感
カラスがごみを漁って荒らすのがずっと気になっておりました。ゴミを出す方も収集する方も、何も考えず対処法もわからないまま何十年も網をかけたごみを散らかすのを指をくわえていたのです。ワタシの家のそばのごみ集積所も同様で、毎週のように誰かが散らばったごみを片付けて、カラスだ狸だと害獣に恨みを持っておりました。

 それでメッシュのごみステーションを買ってきて設置したその日からゴミが散らかる被害が無くなったのです。2万円以上の出費でしたが、なに10年も使えば安いものです。これが成功体験でありました。

 ですから、自治会長を押し付けられた時、ゴミ問題だけは取り組もうと思っていました。少なくとも2か所は毎回ごみが散乱してカラスの餌場になっていたのです。わが町内では大半の集積所が、路上にごみ袋を積み重ね、ネットを被せ、水の入ったペットボトルを重しにする、というやり方です。これは、量が少なければ有効で、カラスも手を出しません。問題は数十というゴミ袋が出され、適当にネットで覆うとかそのまま放置する人がいる場所です。公園の脇などは、他の地域から車でやってきて、そこらに不燃物やら粗大ごみなど何でもほおり出していく輩も後を絶ちません。

 また、長年使い続けたネットは汚れて触るのも嫌になる代物です。通りすがりに、ネットをめくらず、その上にゴミ袋を投げ捨てたくもなるのです。

 そういう集積所をカラスは良く知っていて、共同作業でネットを持ち上げ、袋を引っ張り出すのです。始末が悪い場所はどんどんゴミが溜まり、さらに捨てる人が増えると言う悪循環であります。そこで、3個のスチール製の折り畳み式ごみステーションを自治会費で購入し、2か所に設置しました。新品なら2万円近くするので、万一持ち去られると困りますから丈夫な鎖で支柱に固定し、南京錠をかけました。

 やってみたら大成功、たちまち路上に散乱するゴミが減り、カラスもほとんど来なくなりました。動物は、食い物の無いところには出没しません。河岸を変えたのかもしれません。なにより、その場所を利用している多くの方々に感謝されました。これを見て、ほかの班からも追加で設置してほしいという要望も出てきました。

 これこそ、自治会で汗をかく人間にとっての最も嬉しいご褒美なのです。手間をかけお金をかけ町内の困りごとの解消に努めて、結果、皆さんが「ありがとう」と声をかけてくれれば、やった甲斐があると言うものです。

 自治会の仕事なぞ、無報酬で、なりたくてなったわけでもありません。最低限のことを今まで通りこなせばいい、もっと言えば何もしない、という人もいます。それを咎めても致し方ありません。ですが、引き受けた以上は、責任があるので、わからないなりに非力ながらも知恵を巡らせ、調べて取り組んでいくのだと思っております。
 まだ、今は多くの方に話を聞き、その意見や経験に耳を傾ける日々であります。何が問題なのかを把握できているわけでも無いのですが、少なくともよく観察すると、自治会のやり方を含め、多くの改善点があるように見受けられます。

 自治会は、だれの為?というテーマで数稿を書いてきました。結論は分かっているのです。住んでいるみんなの為、に決まっています。市役所の為に働くのではありません。むしろ、住民の為に市役所に働きかけることを意識せねばならないと思います。

 沈黙は金、といいますが、黙っていては何も変わらないのです。声をあげなければ現状を受け入れ、不合理・不利益・不便などを、ただ辛抱することになります。今のままではダメじゃないか?今までやって来たことが最善なの、そこから行動することが、生活の改善につながるはずなのです。
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