植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

露天のサクラ

2020年12月25日 | 時事
 このお方が、謝るのを初めてみたような気がします。人間あらたむるにしくはなし。謙虚に人の言葉に耳を傾け、自分が間違えたとか、過ちを犯したときは、素直に詫びるのが、世間では真っ当な人物と認められます。そのほうが自身の成長にもつながるでしょう。

 大山鳴動して鼠一匹でありました。

 桜を見る会前夜祭の問題は、安倍前総理の、「公設第一秘書」による政治資金規正法違反 という微罪で、起訴・罰金刑となりました。公選法違反の嫌疑はスルー、前総理の関与は証拠がないので不起訴だそうです。昨夕は、「秘書が秘書が」と言いながらも、「知らなかったこととはいえ」責任を痛感し、国会議員や集まっているプレスのメンバー、国民にお詫びしますと、「深く深く」神妙な顔で頭を下げました。
 
 記者は、自民党の記者クラブのメンバーのみ、つまり自分たちに歯向かわない(今後があるので)記者から、当たり障りのない質問に限定していました。一番気になる(問題の核心)補填した資金の出所については、「個人の預金通帳から支出されている。妻や自分に対する請求や支払いも個人事務所あてに送られてくるので、そういう支払いと一緒に支出されていた。」ということでした。なーるほど、総理大臣ともなると、普段の出入金もノータッチ、出金明細などにも興味がないですな。

 世の中では、会社や公金の着服・横領事件のほぼすべてが経理担当に任せっきり、だったというのが常識です。事務所名義だろうが個人名だろうが、あるいは自民党団体名義だろうが代表者は安倍晋三なんですよ。

 あれだけの騒ぎが1年続いた中で、あるいは補填が確認された7年間、自分自身の預金通帳の出入りを一度も確認しなかったということになります。そんな理屈を言われて、検察は「はいわかりました、総理は知らなかったんですね」で終わりにするんですね。

 数百万円単位の金は、はした金、誤差のうちなのかもしれません。何せ政界のサラブレッドですから。

 ここからはワタシの想像です。
遡ること7,8年前、秘書から安倍さんに「総理、サクラですが、後援会の前夜祭の会費はいくらにします?」
「そうだねー、日ごろお世話になっている人たちを招いて、交通費まで負担して貰ってるのだから、5千円くらいでいいんじゃないか」
「えー、でも、全然それじゃ足りませんよ。」
「いいよ、適当に処理しといて、俺の口座にはいつもン千万入ってるし。秘書ならそのくらいうまくやってよ。」

で、文春砲がさく裂して事態が明るみになったとき
「なんだよ、ばれちゃったじゃん。お前の責任だぞ!」
「(えっ、総理が5千円というからそうしたのに)わかりました。じゃ、わたしが一存でやったということにいたします。名簿や見積もり・領収書なんかも裁断でいいですね?」
「そうしてよ。事務所に確認したら補填は無かったということで通すからね。検察は俺の言いなりの黒川を検事総長にすっから、対策はばっちりだ。万一捕まっても大した刑じゃないから。」

 てなやりとりがあって、例の黒川さん、賭けマージャンで、せっかく手中にした検察トップの職を辞すことになりました。
「あのバカ、せっかく偉くしたのになんてざまだ!!計画がすっかり狂ったじゃんか。これじゃ、広島の河合たちも危ないなぁ。」
 (あーーもうやだ、コロナも広がってきたし、マスク配ったらアベノマスクとか言われて逆効果だったし。支持率が下がってきたなぁ。お腹が痛くなるなぁ。おっ、そうだお腹が痛くなればいいんだ、そうだそれで辞めちゃおぅっと。)

 ということで菅内閣が誕生したんですな。

 昨日の会見は、自身の不起訴が決まって(予定通りの事情聴取、出来レースです)、一芝居打って謝罪会見、これにて「一件落着~~」という流れです。提灯記者が「これで、再々登板ということも言われてる」と質問しました。議員辞職はおろか、3度目の返り咲きを狙っているんでしょうか、一瞬満更でもないような表情に見えました。こういうのを「サクラ」と、言うんです。売り手と結託して買う気もないのワゴンの前で品物を手に取るというテキヤ・香具師の「売」の常套手段であります。

 みなさーん こんなものにむざむざと騙されてきたんですよ。(騙されたフリか)



コメント
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