植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

イマジン 想像してください

2020年12月31日 | 時事
 ジュール・ヴェルヌは「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」 と言ったそうであります。しからば、「人間が想像しうることはいつか起きる」とも言えましょう。

 あの東日本大震災の時、全電源喪失から原発メルトダウンを生んだことを「想定外」と片付けた人たちは想像力が無かったんでしょうか。昔から宇宙飛行を題材にした本や映画は数多作られていて、その気になればとりあえず地球外へ出かけて帰ってこれる時代となりました。タイムマシンは、いまだに想像の域を出ませんが、もしかしたら未来の人間がタイムマシンに乗って、過去を訪れているのかもしれません。

 悪い想像で言えば、核戦争や世界戦争、大規模な環境破壊の結果を題材にした近未来映画もたくさん作られました。「魚が出た日」「マッドマックス」「猿の惑星」「博士の異常な愛情」など古めの映画だけでもいくつも思い出します。
 人間の愚かで間違った科学開発の行く末、国家間の争い、独裁者の狂気、おのが利益のみを追求するあまりの環境汚染等など、想像で作られた映画さながらに現代の地球の上で、さまざまにそうしたことがゆっくりしかし確実に進行している気がしてならないのです。

 あの環境活動家の少女グレタ・トゥンベリさん が警鐘を鳴らす地球温暖化による気候変動対策も、トランプさんは無視しせせら笑っていました。プーチンさんは石油資源の開発と自分の大統領在位だけに夢中で、ツンドラの永久凍土が溶けてマンモスが現れても我関せず。
 中国人は相変わらず、自分だけ儲かればいいという究極の利己主義の塊で、それに乗じた習近平さんは、独裁国家を築き軍事力による領土拡大、世界の覇権をも手中にしようとしているように見えます。
 それらが引き起こすかもしれない世界規模の環境破壊や世界戦争に向かって世界の指導者たちは、自分勝手に無神経に為政を行っています。

 唐突にガソリン車廃止、脱炭素社会の実現 を言い出した菅さん。その意気や良し。人気取りで目立ちたかったか、日本が環境問題のリーダーとしてアピールしたかったのかは存じません。でも、目先の蠅も追えない、まともに国民の質問に答える姿勢が感じられない宰相が、自分の政治家生命どころか、命すら危うい30年後の社会を実現する、というのはいかにもわざとらしく無責任に思えます。

 日本の二酸化炭素排出量は世界で5番目だそうです。製造・車などだけではなく、人口が多ければ多いほど消費電力から呼吸による排出までその排出量は増えます。京都議定書からパリ協定に変わって、国際的な環境問題への取り組みはいくらかは改善されているように見えます。しかし、最大の排出国中国の公表数値など信憑性はなくあてになりません。そもそも中国人は環境問題や地球温暖化なんかには全く興味も配慮もない劣等国民です。アメリカは一貫して批准拒否と離脱を繰り返していますし、最貧国に近いインドは最初から後進国扱いで数値目標もなし。ロシアは有数の石油資源供給国なので、電力や交通手段、工業での原油消費が減少するのを最も恐れるので協力するわけもないのです。

 ワタシは想像します。このまま世界の人口が増え続け(国際機関によると世紀末には110億人ほどになるとか)、世界第一の領土を持つ中国は、緑地や山岳地帯を減らし、アメリカ・ロシアの大量消費が継続・増大するうちに、どんどん温暖化が進みます。
 北極や南極、氷河の氷が溶けだして海水温と水位の上昇によって、海城の島々が水没し、沿海部分の浸食、河口の水没がすすみます。一方で継続的な異常気象と農地の減少によって、食糧の供給量が激減し、国家間での領土争いやら各種資源確保のために戦争が起きます。

 そこから先は想像するさえ恐ろしい未来が待っていると恐れるのです。来年はまだ平気でしょう。10年先も大して変わらないか。でも100年先はおそらく信じられないような悲惨な世界になってしまうでしょう。

 千年後も人類がこの美しい水の惑星で繫栄しているなどとは、とうてい想像もつかないのです。

 亡きジョンレノンも遺したメッセージソング「イマジン」
想像してごらん 国なんて無い 殺す理由も宗教無い世界を
想像してごらん 何も所有せず、欲も飢えもない、みんなが兄弟と思える世界を分かち合うんだって…

今年一年、こんなブログをお訪ね下さり、ご高覧いただきありがとうございました。皆様がたが、来年も健康で平和でありますよう。
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