植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

数字は単なる記号 「アスファルト理論」

2020年12月01日 | 時事
なんやかや言っているうちに今年もあと一か月です。季節や歳月の移り変わりのなんと早いことでしょう。ワタシのブログも、はや2年を経過し、ほぼ毎日更新して皆勤賞ものであります。

 あるサイトを覗いたら、ブログのほとんどは更新もされずほったらかしで、おおよそ20%にも満たない数だけがアクティブなんだそうです。いろいろ見回ると元のデータは総務省の2008年の報告書、それ以降は正式な数値が公表されておらず、調べても居ないんでしょうね。ブログに限らずツイッターやフェイスブック、インスタグラムと様々なシステムやSNSなどの情報発信ツールが活用されていて、経済活動や商業には欠かせないものでしょうが。
 こういう状況を逐一把握して政策に活用するようにならないからコロナの防止対策が後手に回るんだ、などと呟いております。

 もっともこうしたお上の調査は、非常に原始的で人任せの類が多いのです。1つには民間調査会社へ丸投げ、1つにはエビデンスの無いアンケートであります。民間の電話による世論調査なども似たり寄ったりですね。
 ウチにも年に幾度も調査書が送られてきます。テキトーに回答して出せばその総計が「国の正式な調査結果」としてどこかに反映されます。
 
 アンケートなどの統計値、集計値の最も致命的な問題は、その対象者が100%正しい回答をしているとは限らないということです。1万件のデータを集計しても、例え1件が間違えれば(意図するしないに関わらず)、その他がすべて正確だっととしてもその全体の数値は不正確(間違っている)ということになります。一万分の一だから誤差のうち、と言う場合もありますが、調査の内容によっては到底受け入れられない結果となり得るのです。極端に言えば数字の桁を間違えて1と入れるべきを1万と入れれば、出てくる平均値が倍になるという計算になります。

 ブログに戻ります。
 ブログと言うのは、第一義的には個人の知見、意見・思想やら情報やらを一方的に発信するもので、昔のHP(ホームページ)からの派生、簡略版、であろうと思います。HP開設は、かなりの知識と手間あるいはランニングコストが必要で、商業目的であれば専門業者に作ってもらうのが一般的です。
 やがて、個人でもお手軽な写真などのデータベース・日記程度の文章を簡単にネットに掲載できるようにしつらえたものが現行のブログの起こりだろうと考えています。手元のスマホで簡単に入力ができるインスタグラムやツイッターなどのSNSとHPの中間に位置するものと認識していますが、違うか?

 国内にどれだけのブログアカウントがあるかもわからないのです。このブログ数というのはちょっと留意すべき点があります。ブロガーで何らかの収益を得ている人のほとんどが複数のアカウント(いくつもの運営会社)を作っているという点であります。

 最大手のアメブロには、ほとんどのブロガーが開設しているのではないでしょうか。アメブロによれば、会員数6,500万人を突破、日本人口のおよそ半分に到達といいますが、これは何かの間違いでしょう。ワタシの身の回りにブログやっているという仲間、友人はほぼ居りません。世の中の年寄りも子供たちもまずやる人は居ませんね。少なくともそれは累計であり、水増しあり、数々の重複や企業団体も全部ひっくるめているとしか考えられません。

 そもそもブログの開設は本人確認する必要もなく、重複しても除外できなかろうと思います。自分のブログの閲覧件数稼ぎに、多くのブログアカウントを取り中心になるブログをしょっちゅう閲覧するなどという初歩的な技を使っているのではなどは容易に想像できます。

 いずれにせよ、世の中で出回る統計数などは、真に受けるものではありません。ワタシは、自分で数えられるもの(例えばお札、果樹の果物の数)などは信じますが、数字で示されたものは単なる「記号」であり、その妥当性は別の角度や違うアプローチをして、信ずるに値する確証を得ない限り信用しないことにしています。安倍政権の言った、実感なき景気回復、雇用増大がその象徴です。
 政府の打ち出した厚労省関係の数字のでっちあげが判明したのは氷山の一角なのです。例えばコロナの持続化補助金なども、数字さえ見せれば(書類さえ整えば)無職の学生でも容易く100万円をせしめたことで、そのいい加減さがわかります。

 これをアスファルト理論といいます(今朝考えました)。道路や店舗の敷地に舗装の為にアスファルト舗装をいたします。工事契約上は厚さ何センチ、総面積何㎡と書きます。しかし、いったん施工を始めると定規を持って計るわけにはいきません。終わったら看板を置いて写真をとり証拠資料とします。

 その厚みが平均なのか、最大の厚さなのか、あるいは使ったアスファルト材の総量を面積で割った計算値なのかで全く違う厚さとなります。地中なので検証も出来ません。つまり、この厚さは単なる数字であって、計って確認できる数ではないこと、換言すればいくらでも誤魔化しが効き、いくらでも言い逃れが出来るということでもあります。気がつかない施主(国民)は、強度も足らず、必要以上に工事費を払わされた手抜き工事でも、表面が平らになった舗装を見て評価し支持する、ということになります。

 現在の、自民党政府とその意のままに動く省庁は、そうした悪徳土建業者と考えて差し支えありません。

 さて、数字を信じないワタシでありますが、取り合えずその順位だけは気にしております。おおよそ自分のブログの質や情報が、世間のブロガーたちの中で、どのくらいの位置にあるのかはチェックしておこうと思っているのです。 ざっくりというとGooブログでは3百万件の登録があるそうです。前述の割合を信じるならその18%、54万件のうちどの位に来ているのかというのが自分の尺度にしています。それで表示される最近の順位がだいたい13千番台です。これは、全体で言えば上位0.4%に入っている、ということになります。いやいやそれは違うか、アクティブ(生きている)54万件中でいえば上位2.4%以内に入っている、これが現在のポジションと考えるべきですね。

 ワタシにすれば、上出来であります。見てくれてる皆様ありがとう、であります。

 アフィリエイトで収入を得ることになんら関係も興味も無いワタシにとっては、複数の開設など面倒なだけで、こちらのGooブログだけを利用しています。ここでカウントされる閲覧者数の数%はロボット、つまり検索エンジンなどの自動巡回なのだそうです。件数がふえても1円にもならないのでどうでもいいことです。

 だいたいの数が分かって、多少なりとも増えているならば、この拙文も案外捨てたものでもなかろう、あるいは日々コツコツ書き連ねているものが、わずかずつ他の人の役に立っているのだろうと、独りよがりしています。
書き続けることの、ほぼ唯一のモチベーションの基になっているのであります。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする