植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、メダカと野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

パンとサーカスの都 古代ローマは今の東京

2020年12月18日 | 時事
 なんやかや言っても、季節はちゃんと巡ってきます。あれだけ猛暑で、つい最近まで夏日とか言ってましたが、ひと月も経たずに今朝は零度、メダカたちはもうプールの底にしずんだままほとんど動かなくなります。
 山は雪だなぁ、などとのんきなことを言っている場合ではなく。北陸地方の山間部を中心に猛烈な積雪だそうです。雪景色は好きだけど、寒いところで雪に閉じ込められてれ暮らすのは願い下げです。

 平日だというのに、町の人出が増えています。年金も出て、これからクリスマスのプレゼントを買ったり、暮れ正月の準備で買い物客も増えているようです。こんな時、一年で一番夜の繁華街、飲食店はかき入れ時なんでしょうが。
 政府も、さすがにこのままでは年が越せない、病院はコロナ重症者が増えて医療崩壊同然になったことがわかったのでしょうか、あわてて追加対策、Goto全国一律中止と宣言しました。小出し、後追い、ぶれぶれ、もうリスク管理のやってはいけない見本のようです。

 古代ローマでは、ローマ帝国が周辺の国から多くの富や財産を搾り取り、市民ですらパンが無料、サーカスなどの娯楽が多数ありコロッセオで行われていた剣闘で殺し合いを楽しみました。背徳的・退廃的な時代で貴族は食べること以外はやることがなく、身の回りのことはすべて奴隷や従者がやるので、お腹も空かなかったんだそうです。それで美食を口にしては吐き戻し、また食べるを繰り返して一日中食事していたそうです。それを思い出しました。

 マスクして飯を食え、とか5人以上の会食は控えて、とか菅さんが言ってたようですが、自分は、連夜豪華な外食・会食のはしごまで続けているのを批判されております。コロナの暮れは、忘年会は自粛、外出遊興を控えて新年を迎えてこれ以上の感染を抑えましょうと言われてるんですよ。

 会食の相手は王さん、みのもんた、あのインチキ評論家田崎さんなどなど、ステーキを食べながら、何を話すの? 情報収集やら政策決定に必要な打ち合わせなら飯抜きでよくない? リモートを散々推奨しているくせに。

 何でもない時なら、自分の金で美食を楽しむならそれもよかろうと思います。刻々と感染者と死者が増え続け、ボーナスカットなのに苛烈な医療現場に踏みとどまっている医療従事者さんなどのことを考えたら、高級レストランのはしごをしている場合では無かろう。

 もっと言えば、この現代、食べては吐きのようなライフスタイルで、食材と料理を大量に準備しては廃棄する、という退廃的で糜爛した都会的な生活・人間社会が自然の摂理に反しているという警告にすら思えます。

 金を撒くのも大事、しかし、政治家、とりわけ与党側の人たちは、有事には必死に走り回り、自ら範を示し、先頭に立って国民の取るべき姿あるべき形を体現すべきなのではないでしょうか。自分たちは特別な特権階級、自分たちは正しいのだ、誤解する国民がおろかなんだと強弁する姿は浅ましく唾棄すべき人種にすら思えます。ワタシが宰相なら、この冬の議員ボーナス(400万円近い)は全額返上、すべてを医療従事者と生活困窮者に回します、と決めます。が。

 自分は特別という上級国民、池袋で何人もはねて死なせた爺さんは、ブレーキの踏み間違いを認めず、「目で目視してブレーキを踏んだのに、経年劣化でアクセルがかかった」と裁判で主張しているようです。劣化したらブレーキがアクセルの動作に変わったというまるで非科学的な理屈です。日本の車で故障・劣化してそういう故障が生じた事例(証拠)があるならそれを提示すべきですね。普通の運転中ではあり得ない、ペダルを目視してブレーキを踏んだと確認するだけの時間と冷静さがあったら、暴走している時ペダルを離す、サイドブレーキを引くという操作に気づくはずでしょう。

 自分自身の判断の誤り、愚かさ、未熟さ、衰え、そうしたものを認め、それで生じる不都合な結果を謙虚に認めて、直ちに改め、次に生かすというのが、本来上に立つべき上級国民の最低必要な資質だろうと思いますな。
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