すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

検索結果からブログをシャットアウト ~gooのブログフィルターを取材してきました

2006-09-22 08:17:51 | 仕事の日記
 調べ物をするために検索すると、いまや結果画面がブログでギッシリ埋めつくされる世の中である。ブログを探すために検索するなら好都合だが、ブログ以外の情報がほしいときにはえらくジャマだ。そこで先日gooが開発したのが、検索結果からブログを排除するブログフィルターである。おお、これって私が欲しいと思ってた機能じゃん。てなわけでさっそくgooへ取材に行ってきました。

 検索結果がブログでいっぱいだと困るケースはどんなときか? 代表的なのは、ある出来事の事実関係を調べたいときだ。

 たとえば雑誌『○○』に原稿を書くため、2005年に起きたJR西日本・福知山線の脱線事故について調べたいとする。この事故は何月何日の何時頃に起きたか? 原因は何だったか? 亡くなった方は何人で、ケガ人は何人か? 事故の経過や背景には何があったか?

 これらの客観的事実を調べるには、ブログは不向きだ。ごく一部を除き、ブロガーは現場へ取材に行ってるわけじゃない。だからどうしても新聞やテレビの報道を又聞きし、エントリーを書くことになる。

 すると伝言ゲームの原理が働く。仮にソースは正しくても、記憶ちがいでまちがった情報がブログにアウトプットされる可能性がある。ゆえにブログの記事は仕事の資料としては使いにくい。

 じゃあ逆に、検索でブログが役立つのはどんなときか? さっきの例でいえば、JR西日本の事故を見て「私」はどう思ったか? 「私」は何を感じたか? を調べたいときである。「私」とは、これを読んでるあなたやあなたの友人の山田さん、あるいは三丁目の鈴木さんなど、それぞれの「私」だ。

 つまり世の人々の主観的な意見や感想を調べたいとき、ブログを読めばほしい情報が手に入る。

 まとめよう。

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【仮説】

1. 同じ1人の人間が検索する場合でも、検索結果にブログが必要なときと、そうでないときがある  ⇒TPO別・検索機能の必要性

2. ブログがいらないケースは、より客観的で正確な事実が知りたいとき。逆に主観的な意見を拾いたい場合、ブログはとても役に立つ

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 とまあ、かねがねこんなことを考えていた。するとそこに、goo(NTTレゾナント)がオン/オフ切り替えのきく検索用ブログフィルターを開発した、ってニュースが飛び込んできたのである。

 おお、これがほしかったんだよ私は。こりゃ取材しないわけにいかないじゃないか。

 てなわけで商業ニュースサイト「RBB TODAY」の私の連載で、goo取材の顛末を書きました。はてさて、このブログフィルターはどの程度効果があるのか? そんな実験もやってますので、興味がある方はお読みください。

松岡美樹:時代を射抜くコンテンツの作り方
 第6回:NTTレゾナント「ブログフィルター」
 ~検索結果からブログを取り除く期待の新機能~


goo検索

 ところでみなさんは、検索結果がブログであふれ返って困ったことはありませんか?

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