すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

書くときに役立つインスパイア源としてのSBM

2007-12-21 07:12:15 | メディア論
 前回エントリ『あなたの「好き」を見つけてくれる個人ニュースサイトを探せ』では、個人ニュースサイトとソーシャルブックマーク(SBM)を比較した。で、ニュースサイトを中心に分析した。そこで今回は一方のSBMをテーマにしよう。

■自分と異なる価値観に出会えるSBM

 私にとってニュースサイトとは、「読むことを楽しむ」ためにある。それに対しSBMは、「自分が書くときに役立つ」メディアだ。

 たとえばニュースサイトの場合、まず自分好みの「お店」を選ぶのが第一段階だ。で、そのサイトばかり閲覧するようになる。だから自然に趣味のため、好きなものを読むためのメディアとして機能する。

 一方、いろんなネットユーザの「異なる好き」が集まるSBMには、自分のストライクゾーンからはずれた文体や発想、ジャンルが詰まっている。「えっ、そんな考え方があったのか?」と驚かされることも多い。

 つまり私にとってSBMは、自分とは異質な価値観にふれる場だ。そのことでインスパイアされるためのメディアなのだ。またそれだけでなく、自分にはない知識を仕入れるのにも役立つ。

 これらの特性は、もちろんインプット(読むこと)自体を楽しむときに生きることもある。だがむしろ私にとっては、アウトプット(書く)するとき役に立つ。

「ひとりで情報収集してるぶんには、たぶんこんな情報には一生、接することはなかっただろう」と感じるケースも、SBMではよくあるものだ。

 私はそんなSBMから知的刺激を受け、書くために不可欠なモチベーションをもらう。また自分が書くときの資料・データ集としてSBMを使っている。

■ニュースサイトとSBMは「どっちがいい悪い」の問題じゃない

 さて前回と今回の話をまとめよう。

 数回前のエントリ『「仲のよさ」じゃなく「記事の内容」で繋がるSBMのコミュニケーション』では、SNS的なファンクラブ志向のコミュニケーションと、SBMのそれとを比較した上で、どっちがいい悪いの問題じゃないと断り書きをつけた。

 ニュースサイトとSBMの場合も、それと同じだ。あなたがどちらを選ぶかは、ネットメディアや他人とのコミュニケーションに、自分が何を求めるか? のちがいにすぎない。私がよく文中で、「少なくとも私の場合は」と但し書きを入れるのはそのためだ。

 人によって求めるものがちがうのは当然だ。どっちがいい悪いって話じゃない。結論としてニュースサイトとSBMは特性が異なり、それぞれ別のシーンで役に立つ。どちらのメディアを選ぶかは、ニーズによってちがう。ではその場面やニーズとは何だろう?

【本日の結論】

1. ニュースサイトは、読むことを楽しむためにある。

2. SBMは自分が書くとき役に立つ。


 ただしこれはあくまで「私の場合」である。

 
【関連エントリ】(前回)

『あなたの「好き」を見つけてくれる個人ニュースサイトを探せ』
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