みなさん、明けましておめでとうございます。
1年の計は元旦にアリ。
てなわけで今朝は起きてすぐブログを書き始めた。RSSリーダーで読んでくれてる人には、年賀状代わりにもなるかと。まあ書き初めみたいなもんである。
で、今回のお題はタイトル通り、「クセをつける」だ。
■クセにしちゃえば「苦」でなくなる
人間てものはなかなか学ばないもので、私はこの年になりやっといくつか人生のコツを体得できた。そのひとつがポジティブな意味でクセをつければ、生きるのがラクになるってやつだ。
代表例はブログの更新である。
私は超ものぐさで、やる気にならなきゃホントにやらない。その悪いクセが如実に出るのがブログだった。
私は2005年3月にブログを始めたが、今までに1、2度、リタイアの危機があった。1度なんかは10カ月も更新をサボり、自分にすっかり呆れてしまった。しかもgooブログの有料コースの料金を支払い続けていながら、である。
「ああ、そういやオレは夏休みが終わる直前になるまで、『夏休みの友』(宿題集)をやらない子供だったなあ」
毎日毎日、少しづつコツコツ続ける──。
子供の頃から、これができなかった。だからブログも書く気になると一時期にガーッと書いてはまたサボり、ってサイクルになりがちだった。
■毎日書くクセがつけば、書かなきゃ逆に落ち着かない
そこで去年の12月の初めに、壮大な実験をやろうと考えた。
「試しにブログを無理にでも毎日書いたらどうなるか?」
そんな人体実験である。
書く時間もおよそ決めた。朝、起きて仕事を始める前に、1日1本。これが基本である。まあ食前にクスリを飲むようなもんだ。
するとネタには割と困らず、1日が2日、2日が3日になって行った。で、月末までほぼ毎日(人並みにクリスマスと年末は除く)、記事を書き続けることができた。
やってみて驚いたのは心理的な変化である。
これだけ怠惰な性格の私なのに、いったん毎日書くクセがつくと、もうカラダが自動的に動いちゃうのだ。フトンの中で目覚めるとき、「ああ、あれをブログに書こう」などとネタを思いつきながら起き上がるのである。
で、顔を洗い歯を磨くと同時に、書き始める。こんなふうに行動パターンをきっちり決めるのがコツだ。そして機械のように毎日同じ作業を続けて反復する。
すると5日~1週間ほど続けた頃に、ふと気づく。
「ああ、自分の行動は自動化されたな」と。
脳がパターンを覚え、ちがうこと(書くのをサボること)をすると「おい、ちがうぞ。行動を修正しろ」って、ピピピーッと信号が出る。だから朝起きてブログを書かないまま時間がたつと、逆にすごく落ち着かない気分になるのだ。
こうなったら勝ちである。
あとは自動化されるがまま。自然にふるまえば、それがすなわち無意識のうちに「決めた行動パターン通りになっている」って状態が実現する。
■日常生活で身に付いた3つのクセ
傍証のために、ブログを書くこと以外の例もあげよう。私は去年、実はわが人生において非常に重要な複数のクセをつけた。以下の3つだ。
1. メシを食ったらその場で食器を洗うこと。
2. 服を着替えたら、その場で畳むこと。
3. 限界までためず、こまめに洗濯すること。
ちなみに1、2は「その場で」というのがポイントだ。
1~3を見て、「なんだそんなことかよ」と言うなかれ。普通の人にとっちゃ普通のことだろうけど、私から見れば太陽が西から昇り、銀河系のあらゆる惑星が直列しちゃうような大変化なのだ。
前述の通り、私はハンパじゃないものぐさだ。だから台所の流しには食器がたまり放題になるわ、服を脱いだらグチャグチャのまま放置して山になるわ。
食事して満腹になるとダルくなり、ゴローンと横になって「洗い物はあとでいいや」。また面倒がりギリギリまで洗濯しないもんだから、洗濯物が大量になりすぎて複数回に分けなきゃ洗えない。だから洗うのがすごく大変だった。
■コツは「その場で」「その都度」やることだ
で、「1」の食器洗いについては、とにかく食事が終われば反射的に立ち上がるクセをつけた。そして台所に直行して洗い物をする。いまでも自分が信じられないのだが、これが絵に描いたようにクセになった。
なんと今や、ふと気が付くと無意識のうちに食器を洗っているのである。(大丈夫なのかこれ)
「2」の服を畳むクセも徹底した。服を脱いだり洗濯したりすると、すぐに服屋さんで売っていた通りの畳み方を再現するのだ。
たとえばボタンダウンのシャツは、ボタンを上までキッチリ留め、正面真ん中の襟元が前から見えるようタテに3つにたたむ。この状態で置いておくと、なんだか新品を買ったみたいでえらく気分がいい。トクをした気持ちになれる。ひとつぶで二度おいしい。
1~3はどれも、溜めれば溜めるほど追いつかなくなるものばかりだ。
たまる→大変になる→面倒だ→だからやらない→さらにたまる。
負のスパイラルである。
逆にその場ですぐにやるようにすれば、作業はラクだし、なにより気分がいい。ポジティブがスパイラルしちゃう流れになる。(なんか日本語がおかしい)
つまり「クセをつける」とは、自分にとってプラスになる行為を自動化し、反復することにより、正のスパイラルを呼び込むことにほかならない。
そしてもちろんこの法則は、ブログを書くことや食器洗い以外のあらゆることに当てはまる。
■10年、20年たたないと説教の「正体」はわからない
子供の頃、よく学校の先生に言われたものだ。
「○○するクセをつけろ!」って。
しかし人間、このテの「説教」なるものはたいてい聞き流すのが普通だ。往々にして右から左にスルーしてしまう。その言葉に込められた深い意味なんて、よく考えようともしない。
実はその説教は、先人が長い人生経験から導き出した実用的なマニュアルなのだ。にもかかわらず「ああ、またオッサンがなんか言ってるよ。ウザいなあ」で聞き流してしまう。
で、私みたいなイイ年になってやっと気がつき、いきなり仏門に入ったりするのである。
いったんまとめよう。
【本日の結論】
1. 実現したいことをイメージし、理想の行動パターンを具体的に決める。
2. その行動パターンを1週間はガマンして無理やり反復する。
3. 何でも溜め込まず、「その場」でやるのがコツ。
4. するとクセがつき、逆にやらなきゃ落ち着かない状態になる。
5. 人生のあらゆる局面で類似の現象が起き、あなたは人生の勝ち組に。
私は精神医学も得意分野のひとつなのだが、今回書いた「クセをつける」は行動療法の原理に近いかもしれない。
さて、じゃあ私の人生は変わったのか?
いやまだ去年クセがついたばかりなんで、今年変わるんですッ。
1年の計は元旦にアリ。
てなわけで今朝は起きてすぐブログを書き始めた。RSSリーダーで読んでくれてる人には、年賀状代わりにもなるかと。まあ書き初めみたいなもんである。
で、今回のお題はタイトル通り、「クセをつける」だ。
■クセにしちゃえば「苦」でなくなる
人間てものはなかなか学ばないもので、私はこの年になりやっといくつか人生のコツを体得できた。そのひとつがポジティブな意味でクセをつければ、生きるのがラクになるってやつだ。
代表例はブログの更新である。
私は超ものぐさで、やる気にならなきゃホントにやらない。その悪いクセが如実に出るのがブログだった。
私は2005年3月にブログを始めたが、今までに1、2度、リタイアの危機があった。1度なんかは10カ月も更新をサボり、自分にすっかり呆れてしまった。しかもgooブログの有料コースの料金を支払い続けていながら、である。
「ああ、そういやオレは夏休みが終わる直前になるまで、『夏休みの友』(宿題集)をやらない子供だったなあ」
毎日毎日、少しづつコツコツ続ける──。
子供の頃から、これができなかった。だからブログも書く気になると一時期にガーッと書いてはまたサボり、ってサイクルになりがちだった。
■毎日書くクセがつけば、書かなきゃ逆に落ち着かない
そこで去年の12月の初めに、壮大な実験をやろうと考えた。
「試しにブログを無理にでも毎日書いたらどうなるか?」
そんな人体実験である。
書く時間もおよそ決めた。朝、起きて仕事を始める前に、1日1本。これが基本である。まあ食前にクスリを飲むようなもんだ。
するとネタには割と困らず、1日が2日、2日が3日になって行った。で、月末までほぼ毎日(人並みにクリスマスと年末は除く)、記事を書き続けることができた。
やってみて驚いたのは心理的な変化である。
これだけ怠惰な性格の私なのに、いったん毎日書くクセがつくと、もうカラダが自動的に動いちゃうのだ。フトンの中で目覚めるとき、「ああ、あれをブログに書こう」などとネタを思いつきながら起き上がるのである。
で、顔を洗い歯を磨くと同時に、書き始める。こんなふうに行動パターンをきっちり決めるのがコツだ。そして機械のように毎日同じ作業を続けて反復する。
すると5日~1週間ほど続けた頃に、ふと気づく。
「ああ、自分の行動は自動化されたな」と。
脳がパターンを覚え、ちがうこと(書くのをサボること)をすると「おい、ちがうぞ。行動を修正しろ」って、ピピピーッと信号が出る。だから朝起きてブログを書かないまま時間がたつと、逆にすごく落ち着かない気分になるのだ。
こうなったら勝ちである。
あとは自動化されるがまま。自然にふるまえば、それがすなわち無意識のうちに「決めた行動パターン通りになっている」って状態が実現する。
■日常生活で身に付いた3つのクセ
傍証のために、ブログを書くこと以外の例もあげよう。私は去年、実はわが人生において非常に重要な複数のクセをつけた。以下の3つだ。
1. メシを食ったらその場で食器を洗うこと。
2. 服を着替えたら、その場で畳むこと。
3. 限界までためず、こまめに洗濯すること。
ちなみに1、2は「その場で」というのがポイントだ。
1~3を見て、「なんだそんなことかよ」と言うなかれ。普通の人にとっちゃ普通のことだろうけど、私から見れば太陽が西から昇り、銀河系のあらゆる惑星が直列しちゃうような大変化なのだ。
前述の通り、私はハンパじゃないものぐさだ。だから台所の流しには食器がたまり放題になるわ、服を脱いだらグチャグチャのまま放置して山になるわ。
食事して満腹になるとダルくなり、ゴローンと横になって「洗い物はあとでいいや」。また面倒がりギリギリまで洗濯しないもんだから、洗濯物が大量になりすぎて複数回に分けなきゃ洗えない。だから洗うのがすごく大変だった。
■コツは「その場で」「その都度」やることだ
で、「1」の食器洗いについては、とにかく食事が終われば反射的に立ち上がるクセをつけた。そして台所に直行して洗い物をする。いまでも自分が信じられないのだが、これが絵に描いたようにクセになった。
なんと今や、ふと気が付くと無意識のうちに食器を洗っているのである。(大丈夫なのかこれ)
「2」の服を畳むクセも徹底した。服を脱いだり洗濯したりすると、すぐに服屋さんで売っていた通りの畳み方を再現するのだ。
たとえばボタンダウンのシャツは、ボタンを上までキッチリ留め、正面真ん中の襟元が前から見えるようタテに3つにたたむ。この状態で置いておくと、なんだか新品を買ったみたいでえらく気分がいい。トクをした気持ちになれる。ひとつぶで二度おいしい。
1~3はどれも、溜めれば溜めるほど追いつかなくなるものばかりだ。
たまる→大変になる→面倒だ→だからやらない→さらにたまる。
負のスパイラルである。
逆にその場ですぐにやるようにすれば、作業はラクだし、なにより気分がいい。ポジティブがスパイラルしちゃう流れになる。(なんか日本語がおかしい)
つまり「クセをつける」とは、自分にとってプラスになる行為を自動化し、反復することにより、正のスパイラルを呼び込むことにほかならない。
そしてもちろんこの法則は、ブログを書くことや食器洗い以外のあらゆることに当てはまる。
■10年、20年たたないと説教の「正体」はわからない
子供の頃、よく学校の先生に言われたものだ。
「○○するクセをつけろ!」って。
しかし人間、このテの「説教」なるものはたいてい聞き流すのが普通だ。往々にして右から左にスルーしてしまう。その言葉に込められた深い意味なんて、よく考えようともしない。
実はその説教は、先人が長い人生経験から導き出した実用的なマニュアルなのだ。にもかかわらず「ああ、またオッサンがなんか言ってるよ。ウザいなあ」で聞き流してしまう。
で、私みたいなイイ年になってやっと気がつき、いきなり仏門に入ったりするのである。
いったんまとめよう。
【本日の結論】
1. 実現したいことをイメージし、理想の行動パターンを具体的に決める。
2. その行動パターンを1週間はガマンして無理やり反復する。
3. 何でも溜め込まず、「その場」でやるのがコツ。
4. するとクセがつき、逆にやらなきゃ落ち着かない状態になる。
5. 人生のあらゆる局面で類似の現象が起き、あなたは人生の勝ち組に。
私は精神医学も得意分野のひとつなのだが、今回書いた「クセをつける」は行動療法の原理に近いかもしれない。
さて、じゃあ私の人生は変わったのか?
いやまだ去年クセがついたばかりなんで、今年変わるんですッ。
レスが遅くなってすみません。
(気づきませんでした(^^;
まさにおっしゃるとおりなんです。
私は自分が人に説教する年になったんで、
自分が今までされた説教の意味が初めてわかってきた、
みたいなところがあります。
で、「自分はされた説教を生かせなかったから、若い人には生かしてほしい」
なんて思って人に説教するわけですが……
やっぱり聞いてもらえなかったり(笑)
人間、その立場にならなきゃわからない、ってことですねえ。
それではまた。
まだ