「5バックで守備的に」に陥らない
今回のコパ・アメリカにおける森保ジャパンの戦い方は毀誉褒貶だが、ひとつだけ、認めてやりたいところがある。それは敵におびえ、勝ち点1を狙って守備的にやったりしない点だ。若い衆を集めて「おまえら、好きなように攻めてこい」って、えらく潔いじゃないか。
日本サッカー界ではもう長い間、「結果を求めるなら守備的サッカーで」がスタンダードになっていた。実際、私も『日本が世界で勝つには? 結論なら出ている』という記事で、守備的サッカーのススメを説いたこともある。
だが日本の状況は変わってきた。第一に、久保という若者が出てきた。そして森保ジャパンでは中島、堂安、南野という若手三銃士が結果を出している。先日もコパ・アメリカで、若い三好が胸のすくようなゴールを決めた。
現にあのウルグアイ戦で日本は一歩も引かず、すんでのところでジャイアント・キリングを起こすところだった。
ならばこの流れに乗り若手を盛り立て、そろそろ日本も攻撃的なパスサッカーで世界を目指すべきではないか? そんな機運が高まってきた。自然なことである。
ただし骨格になる戦術は必要だ
ただし本能の赴くまま、自由に攻めればいいわけじゃない。
まず森保ジャパンには、ヨーロッパ最前線の戦術を研究してほしい。例えばポジショナルプレイやトランジションを重視することだ。
ボールを失ったら即時奪回を狙い、攻守の切り替えを速くしてリトリートせずその場でゲーゲンプレッシングをかける。これによりなるべく高い位置でボールを奪い、速いショートカウンターをかける。ヨーロッパの最前線ではスタンダードな戦い方だ。
くれぐれもチリ戦のようにサイドハーフが攻め残りして守備の穴を開けるのではなく、もし第一プレッシャーラインを突破されたらSHがプレスバックしてスペースを埋め数的優位を作る。また同時に敵のカウンター攻撃に備えて偽SBを取り入れ、バイタルエリアを埋めておく。
こんなふうにロジカルな戦術を備えた上で攻撃的に戦う。
森保ジャパンには、ぜひそれを期待している。
今回のコパ・アメリカにおける森保ジャパンの戦い方は毀誉褒貶だが、ひとつだけ、認めてやりたいところがある。それは敵におびえ、勝ち点1を狙って守備的にやったりしない点だ。若い衆を集めて「おまえら、好きなように攻めてこい」って、えらく潔いじゃないか。
日本サッカー界ではもう長い間、「結果を求めるなら守備的サッカーで」がスタンダードになっていた。実際、私も『日本が世界で勝つには? 結論なら出ている』という記事で、守備的サッカーのススメを説いたこともある。
だが日本の状況は変わってきた。第一に、久保という若者が出てきた。そして森保ジャパンでは中島、堂安、南野という若手三銃士が結果を出している。先日もコパ・アメリカで、若い三好が胸のすくようなゴールを決めた。
現にあのウルグアイ戦で日本は一歩も引かず、すんでのところでジャイアント・キリングを起こすところだった。
ならばこの流れに乗り若手を盛り立て、そろそろ日本も攻撃的なパスサッカーで世界を目指すべきではないか? そんな機運が高まってきた。自然なことである。
ただし骨格になる戦術は必要だ
ただし本能の赴くまま、自由に攻めればいいわけじゃない。
まず森保ジャパンには、ヨーロッパ最前線の戦術を研究してほしい。例えばポジショナルプレイやトランジションを重視することだ。
ボールを失ったら即時奪回を狙い、攻守の切り替えを速くしてリトリートせずその場でゲーゲンプレッシングをかける。これによりなるべく高い位置でボールを奪い、速いショートカウンターをかける。ヨーロッパの最前線ではスタンダードな戦い方だ。
くれぐれもチリ戦のようにサイドハーフが攻め残りして守備の穴を開けるのではなく、もし第一プレッシャーラインを突破されたらSHがプレスバックしてスペースを埋め数的優位を作る。また同時に敵のカウンター攻撃に備えて偽SBを取り入れ、バイタルエリアを埋めておく。
こんなふうにロジカルな戦術を備えた上で攻撃的に戦う。
森保ジャパンには、ぜひそれを期待している。