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すちゃらかな日常 松岡美樹

積極財政などの政治経済をすちゃらかな視点で見ます。ワクチン後遺症など社会問題やメディア論、サッカー、音楽ネタも。

【破壊装置化するSNS】XでGrokを悪用したこんな手口で言論統制(?)が行われている

2025-04-20 15:19:52 | 政治経済
「@Grok」で呼び出し回答を引き出して相手を叩く

 いやぁ、「こんなやり方があるのか?」とビックリな光景を見かけた。

 Aさんが、ちょっと政治的な(といっても、ごく軽いレベルの)ポストをした。

 するとひとしきりそれに賛成するリプがついた後に、ヘンな人(これを仮に「Bさん」とする)が現れ、自分が書いたリプの文頭にわざわざ「@Grok」と付けた上で、Aさんのポストにこんな難クセをつけたのだ。

「あれっ? このポストは『○が✖️だから』、おかしいんじゃないの? Grok、これ、どう思う?」

 するとすかさず同じスレッド上にGrokが現れ、以下のように言うのだ。

「確かにAさんのポストは『○が✖️だから』ちょっとおかしいですねぇ」

 そのあとにダラダラと一応バランスを取るGrokの論述が続くのだが、肝心のキモはこの2人に共通する『○が✖️だから』という同じ(法的・政治的な)根拠をもとにしたBさんとGrokとの連携プレーぶりだ。

 明らかにGrokは、質問してきたBさんに調子を合わせているのだ。

 なぜならGrokは何でもかんでも、誰に関することでも、一瞬で検索し状況を把握してしまう。

 そのGrokが、あんな『○が✖️だから』などという、元のポストをしたAさんにまったく当てハマらない明確にまちがった論拠をもとに回答するワケがないのだ。

政治的に偏りがあるか? それとも……?

 このとき、もしGrokがわかってやっているのだとしたら、理由は以下の2つしかない。

(1)Grokが(というか「X」が?)政治的に偏りがあるーーという可能性が、まず一点めだ。

(2)もうひとつは、Grokがその場の空気に迎合し、テキトーに調子を合わせた可能性である。

 例えば(局面は違うが)Grokは質問者に論破されるとあんなふうにおかしくなることがよくある。だからそのたぐいかもしれない。

 まあ、もし上記(2)なら苦笑いして終わる話だが、(1)だったらかなりヤバい。

 だって笑ってしまったのは、反論者のBさんとGrokの2人共通で根拠にした『○が✖️だから』なる論理って、明確にまちがっているのだ。つまり元の投稿者であるAさんにはまったく当てハマらない。

 単なるこじつけ(または単純な無知)にすぎない。いや、もしかしたらマジメに勘違いしてるのかもしれないが。

 ちなみに元のポストをしたAさんは、このやり取りの間、まったく微塵も反応せず、終始完全にスルーしていた。

 賢い人だ。

人工的に「場の優位」を稼ぐネット特有の戦術だ

 さてもうひとつ、この出来事には大きなポイントがある。

 それは反論者のBさんが元ポストをしたAさんを叩くため、同一のスレッド上でわざわざGrokを呼び出し、いかにも客観的に見せかけながらGrokの回答を引き出すことで、自分に有利になる展開を人工的に演出し作っている点だ。

 つまり反論者のBさんは、加勢するために出てきたGrokが元ポストのAさんの論理をたしなめるところを「見守る観衆たち」にこれみよがしに見せつけ、まるでプロレス(死語)のレフェリーを味方につけるみたいな形で「場の優位」を稼いでいるわけだ。

 ちなみにプロレスのレフェリーはサッカーや野球のそれと違い、公正なジャッジをするためにいるのではない。場を盛り上げるために存在する。

 つまりそれを利用するわけで、これってネット戦略では最大のキモになるズル賢いワザだ。あのSNSをフル活用する、とんでもなく頭がいい(「ズル賢い」ともいうが)N党の立花氏なんかはこういう手練手管に非常に長けている。

 もちろんBさんが「第二のDappi」みたいな裏のある人物なら大問題だろう。だがこの人のアカウントをちょっと覗いてみたが、まあ政治的な強い偏りは特にありそうもなく、フォロワーだって極端に少ない。

 ただし、いろんな第三者やXユーザーに対し、とっかえひっかえあたり構わず難クセをつけて回っている人物だということだけはわかった。だが何らかの基準をモトに相手を選んでいるフシはない。

 まったくああいうのには、関わりたくないものだ。

 知的なAさんがそうだったように、スルーするのがいちばんである。

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