すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【CL 23/24 D組 第3節】ソシエダが1点で逃げ切りグループ首位を守る 〜ベンフィカ・リスボン 0-1 レアル・ソシエダ

2023-10-25 11:28:48 | CL/EL/EURO(世界規模のサッカーリーグ)
久保がマン・オブ・ザ・マッチに

 欧州チャンピオンズリーグは10月24日、グループDの第3節が行われベンフィカ・リスボンとレアル・ソシエダが対戦した。アウェイのソシエダが1点を守り切り、グループ首位を死守した。久保健英はマン・オブ・ザ・マッチに輝いた。

 ハイライン・ハイプレスのソシエダは終始コンパクトな陣形を保ち、敵に圧をかけてサッカーをさせなかった。

 彼らは前線でボールを失うとカウンタープレスを発動し、すぐボールを奪い返してはまた攻める。守っては相手にスペースと自由を与えないプレッシングで敵を単発の攻撃に抑えた。横綱相撲に近い完勝だった。久保はクロスとドリブルからのフィニッシュでベンフィカを脅かした。

 ソシエダのフォーメーションは4-1-2-3。スタメンはGKがレミロ。最終ラインは右からトラオレ、スベルディア、ル・ノルマン、ムニョス。アンカーはスビメンディ。右IHはブライス・メンデス、左IHはミケル・メリーノ。3トップは右から久保、オヤルサバル、バレネチェアだ。

ブライス・メンデスが虎の子の1点を上げる

 ラ・レアルはベンフィカのビルドアップに対し前からプレスをかけ、攻撃を制限した。これでアバウトなロングボールを蹴らせて回収する。試合の立ち上がりはベンフィカのボールだったが、逆にソシエダが敵陣内にプレスで押し込んでいた。このシーンが試合を象徴していた。

 前からのプレスが利けば、そのぶん最終ラインを上げられる。で、彼らはラインを高く保ち、敵が攻撃に使えるゾーンを圧縮した。そのためベンフィカの攻撃はアバウトで単調なものになった。対するソシエダはよくボールを保持し、決定機を作った。

 バスクのチームは前線でボールを失うと、リトリートせずにその場でプレスをかける。カウンタープレスだ。これにより高い位置でボールを奪い返して二次攻撃につなげる。一方、ベンフィカはボールを失うと、いったんミドルサードかディフェンディングサードまでリトリートしブロック守備に入るスタイルだ。

 ソシエダの得点シーンは63分だった。ボックス内でバレネチェアが1人かわして左からマイナスのクロスを入れ、受けたブライス・メンデスが押し込んだ。

 一方、久保は35分にボックス内へドリブルで切り込み、シュートを放った。ボールはDFの手に当たったがハンドのコールはなかった。また67分には右サイドからのドリブルでカットインし、ボールを浮かせたフィニッシュをしたが惜しくもバーを叩いた。久保の得意形だ。これは惜しかった。

 そして70分台になるとソシエダは1点を守り切る狙いで、時間を使うプレーが多くなる。敵陣へ押し込んでも安全にパスを繋いであえてフィニッシュに行かない。彼らは後半に失点して引き分け、または逆転されるケースが多いのだ。とはいえまだ20分もあるのに大丈夫か? と思わせたが、うまく無難に試合を終わらせた。

 これで彼らは勝ち点7とし、得失点差でインテルを抑えてグループ首位を守った。

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