すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【サッカー日本代表】本田のスタメン復活はあるか?

2016-11-25 08:32:58 | サッカー日本代表
コンディション不良で失意のエース

 ロシアW杯最終予選・サウジ戦。本田はついにスタメン落ちした。では今後彼の復活はあるのだろうか? 本田は所属チームのミランで試合に出ていない。そのため明らかにカラダが重くキレが悪い。だが結論から先にいえば、試合に出てフィジカル・コンディションさえ整えば問題ないだろう。

 彼はミランでもミハイロヴィッチが監督をやっていた頃は、守備にもあきれるような運動量ですさまじかった。こんなに短期間で年齢的な衰えがくるとは考えにくい。とすればやはり彼はコンディション次第だ。個人的にはとっととミランをおん出て、試合に出られるチームへ行ってほしいと思う。

プレイが立体的で緩急をつけられる

 本田のいない日本はよくいえば縦に速くスピードがあるが、悪くいえば性急で緩急がない。一本調子だ。

 例えばボクシングの試合を考えてみよう。相手にストレートを食らって一方的にラッシュされたら、ただ機械的に顔面をガードし続けていればいい。ある意味、守備は簡単だ。そこにジャブやらフックやらが立体的に加わり、緩急を付けられるからボクサーはパンチを食うのだ。

 調子がいいときの本田はそういう曲線的な流れを作れる。彼がゾーンのギャップで間受けすると何かが起きる予感がする。本田にはスピードでタテに突破するような直線的な鋭さはない。サイドにいるが「ウイング」ではない。だがプレイが立体的でタメを作れる。これは大きなストロング・ポイントである。

ポジショニングと守備が課題だが……

 もちろん、本田を使うデメリットはある。彼はカットインして中央に入ってくると、CFやトップ下とかぶることが多い。オマーン戦でも、真ん中で大迫と同じポジショニングをして大迫のシュートを邪魔してしまったシーンがあった。ただこのへんはコンビネーションの熟成次第だろう。現に気心が知れている清武などは本田が中に入ってくれば逆にサイドに張るなど、あうんの呼吸でプレイしている。

 もうひとつのリスクは守備面だ。本田はゾーンディフェンスが怪しく穴を開ける可能性がある。とはいえこれは彼だけではないし、チーム全体としてそこに手を入れるとなれば気の長い話になる。今後の課題だろう。

​ サウジ戦での「本田外し」がやたらマスコミを賑わしたが、あれは選択肢がふえたにすぎない。本田にはコンディショニングに気を配り、堂々とポジション争いしてほしい。
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