MacBook Airのスピーカーは超絶的に音がいい

まちがえてスピーカーから音を出しビックリ

　私は過去、パソコン内蔵のスピーカーに音質を期待したことは一度もない。

　あれはもう「ただ音が出るだけのシロモノだ」とばかり思っていた。

　いや、いままで出会ったパソコンは実際みんなそういうレベルの音だった。

　だからいまでもその認識はまちがってないと思っている。

　ああ、正確に言えば思って「いた」だ。

　すでに過去形である。

何の気なしにイヤホンで音を聴こうすると……

　先日、MacBook Airへ、何の気なしに高音質イヤホンを挿して音楽を聴こうとした。

　いや、まさかパソコンのスピーカーで音を聴こうなんて考えてもみなかった。

　なのでMacBook Airにイヤホンを突っ込み再生ボタンを押すと……よく考えたらそやつはハイレートなDACを内蔵した通称「USBドングル」に挿したままのイヤホンだった。

　つまりパソコンに対し、USBドングル経由で再生できるよう必要な設定をしてなかったのだ。

　だから不意に意図せずパソコンのスピーカーの方から音が出た。

　瞬間、凍りついた。

　え？　なにこの音は？　これ本当に、このパソコンから出ている音なの？

　思わず唸ってしまった。

　いやもう、その音がイイのったらない。

　もう超絶的なのだ。

すばらしい立体音響だった

　しかもただ音が出てるだけじゃなく、鳴り方にすごく立体感がある。

　見事に「空間そのもの」が鳴っている。

　思わず音が出ているディスプレイの下部を覗き込んでしまった。

　そして構造を見ると、本体のうしろからまずユーザとは反対側に前方に向かっていったん音が出る。

　で、その出た音が傾斜のついたディスプレイの下端に反射し、今度はぐるりと回ってユーザに向けて聴こえてくる仕掛けなのだ。

　なんだかディスプレイの下から「音がたちのぼってくる」ような感じ。

　しかもその音がもう、イイのなんのって。

　こんなに音がいいパソコンは初めて聴いた。

　もうびっくりだ。

「Apple Music」を知った時にも思ったが……

　実は「Apple Music」が揃える楽曲のラインナップ（これがツウ好みなのだ）を初めて知った時にも感じたが、Macの設計者って本当に音楽をよくわかっている。

　このレベルなら別に高音質イヤホンを使わなくても、軽く流し聴きするくらいなら十分だ。

　そんな聴き方なら肩も凝らないし願ったり叶ったりである。

　いやはや、もう驚かされることばかりだ。

　それらスピーカーから出した音に関する驚愕の事実はおいおい書くつもりだから、今日はこの辺にしておこう。

　いやぁ、もうびっくりですよ？

　本当にこいつは。