財政法第4条「国の歳出は公債または借入金以外の歳入を当てよ」
財務省への国民的なデモが頻繁に行われている昨今だが、なぜあの財務省という役所はあんな偏った財政の論理を唱えるのだろうか?
その一因は、2021年9月1日に施行された「財政法第4条」にある。
https://www.mof.go.jp/about_mof/bills/171diet/zk210119j.htm
同省が頑なに守るこの財政法第4条では、予算の支出と収入を「1会計年度でキッチリ一致させる」ことを求める財政均衡主義を唱えている。
だが実はこの財政均衡主義なるシロモノは、はるか19世紀の財政学者が掲げたもはや死文化した過去の概念だ。
そしてこの財政均衡主義のアリバイとして財政法第4条に付け加えた「第1項」では、「国の歳出は原則として国債又は借入金【以外】の歳入をもって賄うこと」と規定している。(ただしこの第1項があっても現状、国債発行自体はできる)
財務省への国民的なデモが頻繁に行われている昨今だが、なぜあの財務省という役所はあんな偏った財政の論理を唱えるのだろうか?
その一因は、2021年9月1日に施行された「財政法第4条」にある。
https://www.mof.go.jp/about_mof/bills/171diet/zk210119j.htm
同省が頑なに守るこの財政法第4条では、予算の支出と収入を「1会計年度でキッチリ一致させる」ことを求める財政均衡主義を唱えている。
だが実はこの財政均衡主義なるシロモノは、はるか19世紀の財政学者が掲げたもはや死文化した過去の概念だ。
そしてこの財政均衡主義のアリバイとして財政法第4条に付け加えた「第1項」では、「国の歳出は原則として国債又は借入金【以外】の歳入をもって賄うこと」と規定している。(ただしこの第1項があっても現状、国債発行自体はできる)
この第1項が財政均衡主義の裏付けとして、堂々とまかり通っている。
茶番もはなはだしい。
ところが上のほうに掲げたリンク先にある条文を見れば分かる通り、特に公共事業費や出資金、貸付金の財源については「国会の議決を経た金額の範囲内で国債や借入金による調達を認める」ともしている。
ところが上のほうに掲げたリンク先にある条文を見れば分かる通り、特に公共事業費や出資金、貸付金の財源については「国会の議決を経た金額の範囲内で国債や借入金による調達を認める」ともしている。
つまり必ずしも国債はダメなんじゃなく、限定的な支出先として認められてはいるわけだ。
この財政法は昭和22年(1947年)に施行された、古めかしい過去の遺物にすぎない。
そしてこやつは日本国憲法の第7章で定められた「財政民主主義」に基づき、制定されている。その1947年といえば、日本がまだ連合国軍・最高司令官総司令部(実質的にはアメリカ)の占領下だった時代である。
すなわちそんなはるか昔に制定された法規に、日本はいまだに縛られているのだ。財政法第4条を以下に再掲しよう。
すなわちそんなはるか昔に制定された法規に、日本はいまだに縛られているのだ。財政法第4条を以下に再掲しよう。
財政法第4条「国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない」
文字通り、見るからに日本の経済成長に足枷をハメる内容になっている。
同法は財政の「健全性」を保つために設けられたものだと言われているが、そんなものに実体的な意味なんてない。
いわば財務省が、自らの点数を上げるために機能するだけの条項にすぎない。
積極財政に反対する左派の「経済オンチな論理」とは?
ところが経済オンチな日本の左派は、この財政法に踊らされる傾向にあるから始末が悪い。例えば立憲民主党の大方はそれに当てはまる。
そのほか左派の典型である朝日新聞は、一例として2020年8月27日の社説「財政法と戦後 歴史的意味を忘れるな」の中で、「財政法逐条解説」の文言を借りながら「公債のないところに戦争はない」という。
積極財政に反対する左派の「経済オンチな論理」とは?
ところが経済オンチな日本の左派は、この財政法に踊らされる傾向にあるから始末が悪い。例えば立憲民主党の大方はそれに当てはまる。
そのほか左派の典型である朝日新聞は、一例として2020年8月27日の社説「財政法と戦後 歴史的意味を忘れるな」の中で、「財政法逐条解説」の文言を借りながら「公債のないところに戦争はない」という。
https://www.asahi.com/articles/DA3S14599880.html
そして「本条項は新憲法の戦争放棄の規定を裏書き保証するものだ」としている。
ここでちょっと解説すると、逆にいえばあの太平洋戦争を戦った日本は公債によって軍事費を捻出していたからだ。つまり公債をガンガン出し、それによって武器を調達していた。
これを朝日の論調にならえば、以下のような論理展開になる。
「だから平和主義に転じた戦後の日本は終戦直後の1947年に財政法第4条を施行し、国の歳出は公債または借入金以外の歳入を財源とすべし」という禁止項目を盛り込んだのだーー朝日新聞はそう高らかに「平和のためだ」と謳っているわけだ。
共産党も「2度と戦争させないために国債を発行するな」と唱える
一方、何よりも平和を重視する共産党も同じだ。
彼らが積極財政に反対する理論的な根拠も、この条項に基づいている。
そして「本条項は新憲法の戦争放棄の規定を裏書き保証するものだ」としている。
ここでちょっと解説すると、逆にいえばあの太平洋戦争を戦った日本は公債によって軍事費を捻出していたからだ。つまり公債をガンガン出し、それによって武器を調達していた。
これを朝日の論調にならえば、以下のような論理展開になる。
「だから平和主義に転じた戦後の日本は終戦直後の1947年に財政法第4条を施行し、国の歳出は公債または借入金以外の歳入を財源とすべし」という禁止項目を盛り込んだのだーー朝日新聞はそう高らかに「平和のためだ」と謳っているわけだ。
共産党も「2度と戦争させないために国債を発行するな」と唱える
一方、何よりも平和を重視する共産党も同じだ。
彼らが積極財政に反対する理論的な根拠も、この条項に基づいている。
例えば共産党の機関紙である「赤旗」は、2008年4月24日の記事でそれを認めている。以下、該当箇所をそっくり引用する。
「戦前、天皇制政府がおこなった無謀な侵略戦争が、膨大な戦時国債の発行があってはじめて可能であったという反省にもとづいて、財政法制定にさいして設けられたもので、憲法の前文および第9条の平和主義に照応するものです」
いや別に共産党にケチをつけるつもりは全くないが、もう少しそのお固いアタマを転換し積極財政に理解を示してほしいな、とは感じる。
なぜなら特にいまの日本は、消費が落ち込み長い需要不足で雇用が安定しない。また企業の設備投資が停滞し、経済成長にたどり着くには程遠い。
そんな日本が立ち直り、経済成長するためには積極財政が不可欠なのだ。
また同時に(立憲民主党も含めた)いわゆる左派寄りの勢力が、ややもするとこんな経済オンチに陥りがちなのも同じ理屈だ。
また同時に(立憲民主党も含めた)いわゆる左派寄りの勢力が、ややもするとこんな経済オンチに陥りがちなのも同じ理屈だ。
「平和と財政」という2つの要素が絶対的に不可分なものとして、彼らの間では誤って語られているからである。
例えば立民の野田佳彦代表を見ればわかる通り、もはや平和と財政均衡に賭ける彼らの情熱は宗教的とさえいえる。
例えば立民の野田佳彦代表を見ればわかる通り、もはや平和と財政均衡に賭ける彼らの情熱は宗教的とさえいえる。
加えてそれは極めて「ザイム心理教」的だ、と表現してもいいだろう。
積極財政を道具に使って経済を復活させろ
いまの日本は30年も続いたデフレ不況で経済が壊滅し、いま現在は今度はコストプッシュ・インフレで苦しんでいる。
積極財政を道具に使って経済を復活させろ
いまの日本は30年も続いたデフレ不況で経済が壊滅し、いま現在は今度はコストプッシュ・インフレで苦しんでいる。
おかげで非正規雇用や派遣で生活が不安定な若いワーキングプア層は、食うに困って特に都市部でバタバタ自死している。
日本社会はかなり危機的な状況にあるといえる。
そんななか、果たして「平和のための財政均衡」とか「財政規律がなにより重要だ」などと悠長なことを言ってる場合だろうか?
そんななか、果たして「平和のための財政均衡」とか「財政規律がなにより重要だ」などと悠長なことを言ってる場合だろうか?
そうした経済苦から自死してしまう若い層を救うためにも、いまこそ大胆で積極的な財政出動が必要ではないだろうか?
そもそも日本はユーロ諸国などと違い、「円」という日本固有の自国通貨を持っている。すなわち国債は円建て(自国通貨建て)であり、ゆえに国債は必ず償還される。破綻するなんて、ほぼあり得ない。
これは実際に当の財務省自身が2002年に以下URLにある通り、「日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない」と主張している通りだ。だから日本は原理的に経済破綻しない。
https://www.mof.go.jp/about_mof/other/other/rating/p140430.htm
ちなみにあれこれ検索中にたまたま見つけたが「日本医師会総合政策研究機構」が、国債リスクについて非常にわかりやすい研究レポート(PDF)を出しているので、以下にあげておこう。ぜひお読みください。
「国債発行はどの程度まで可能なのか」(日医総研リサーチエッセイ No.104) 著者・原祐一(岡山大学准教授)
https://www.jmari.med.or.jp/download/RE104.pdf
いま日本のマーケットは、まさにお金が欠乏している状態だ。
ならば、いまこそ政府は積極的に財政出動し、日本市場をマネーでマンマンに満たす政策を取るべきだ。
そもそも日本はユーロ諸国などと違い、「円」という日本固有の自国通貨を持っている。すなわち国債は円建て(自国通貨建て)であり、ゆえに国債は必ず償還される。破綻するなんて、ほぼあり得ない。
これは実際に当の財務省自身が2002年に以下URLにある通り、「日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない」と主張している通りだ。だから日本は原理的に経済破綻しない。
https://www.mof.go.jp/about_mof/other/other/rating/p140430.htm
ちなみにあれこれ検索中にたまたま見つけたが「日本医師会総合政策研究機構」が、国債リスクについて非常にわかりやすい研究レポート(PDF)を出しているので、以下にあげておこう。ぜひお読みください。
「国債発行はどの程度まで可能なのか」(日医総研リサーチエッセイ No.104) 著者・原祐一(岡山大学准教授)
https://www.jmari.med.or.jp/download/RE104.pdf
いま日本のマーケットは、まさにお金が欠乏している状態だ。
ならば、いまこそ政府は積極的に財政出動し、日本市場をマネーでマンマンに満たす政策を取るべきだ。
具体的には消費税減税や国民への現金給付、また公共事業などの公共投資を拡大させる。
それによって国民みんなの手元にお金を行き渡らせ、まず消費を喚起する。
それによって国民みんなの手元にお金を行き渡らせ、まず消費を喚起する。
これでみんなが買い控えせず積極的にモノを買ったり、お金を使って何らかのサービスを利用するようになる。
するとマネーが国中にグルグルたくさん循環する。
これが経済を良好に刺激し、活性化させる。このテで好景気を呼んで日本経済を完全復活させるべきだ。
すべてのカギは積極財政にあるーー。