工場長の製作日誌

模型製作記録とか辺境の記録とか

軽便電鉄再訪

2016-03-13 20:42:02 | 旅行
前回訪問で気に入ってしまった軽便電車を再び訪ねました。



1つ目の軽便電車、三岐鉄道北勢線の入り口は西桑名駅
JRと近鉄の桑名駅の裏手に位置しています。
でもどちらかというと三重交通のバスターミナルの脇にある、という感じ
そのむかし、三重交通が経営していた名残でしょうか?



木で組まれたホームの先端は朽ちて傾いています。
ここまで電車は来ないのでいいのでしょうか(汗

とにかく乗り込んだ小さな電車はほどなく発車
吊掛け駆動のモーターを唸らせてJRと近鉄名古屋線をオーバークロスすると馬道駅





今回はココで下車
半分水路の上に建っている古い駅舎が好ましい駅です。
・・・北勢線もいいんだけど、全部乗ると時間がかなりかかるのが難ですw


そこから歩いて・・・オーバークロスまで戻ります。
近鉄名古屋線の益生駅すぐそばの歩道橋から観察。



JRの上を行く北勢線
ここは3種類の線路幅
JR :1067ミリ
近鉄 :1435ミリ
北勢線:762ミリ
が同時に見られる場所です。
・・・だからなんだと云えばそれまでですけどねw
待ってみたけど中々タイミング良く交差するシーンは観られず、断念。



近鉄はたくさん来るんだけどねぇ・・・



線路沿いで構えているとちょうど三重交通色の連接車がやってきました。
これを見て満足したので北勢線に別れを告げ四日市へ移動・・・





もう一つの狭い線路の電車は近鉄四日市駅の高架下に出入りする四日市あすなろう鉄道
ナローゲージ(狭軌)だから「あすなろう」だそうですが、普通の人は意識しているのかしら?
・・・まあ確かに車内はかなり狭いけどw

四日市~内部と、四日市~西日野の電車がそれぞれ30分間隔で行ったり来たり・・・
分岐点の日永駅までは1時間に4往復も動いています!
一日フリー切符もあり、地方私鉄が好きな方にはぜひお勧めです。





降りてみたのが赤堀駅
四日市~日永にある唯一の小さな駅ですが、超小さな駅舎の脇に超デカい古木が構えています。
まるでご神木のようですが、開業時から駅を見守っているのかもしれません。





錆と油と埃で、何もかもが茶色く粉吹いたような線路沿い・・・
木製の古い枕木は埋もれつつあります。



けれど、これぞ「電鉄」と思うのは私だけですかね(笑




日永駅は先述の通り、西日野方面(八王子線)の分岐駅
昔は西日野より先の八王子まで線路があったらしいのですが、水害で廃線になって久しいようです。
日永では日中でも必ず交換が行われます。



この日八王子線に入っていたのは新型車
といっても両端の車両は在来車を更新、真ん中の車両だけ新しく作って誕生しました。
方向幕には行き先が書かれておらず、レトロ調?の丸い行き先表示板を掲げています。








3両編成ですが作られた年代がバラバラなので形も大きさも異なります。
「パステルカラー」と言って各車違う単色を塗ったのもそれを強調するようです(笑








内部駅は小さな車庫を併設しており、高架化で大変貌したと思われる四日市駅と違って昔のままの「終点」という感じなのでしょう。
すぐそばの国道1号線とは違って、ゆっくりした時間が流れています。



訪問日:2016年3月13日