ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

西札内ダム

2021-08-17 11:51:28 | 北海道
2021年7月19日 西札内ダム
 
西札内ダムは北海道河西郡中札内村新札内南の十勝川水系札内川左支流ヌプカクショナイ川にある農地防災目的のアースフィルダムです。
ヌプカクシュナイ川と札内川合流地点下流域では融雪期や豪雨時に洪水被害が多発し流域の農地に多大な被害をもたらしてきました。
そこで北海道は1979年(昭和54年)に農水省の補助を受けた防災ダム事業に着手、1994年(平成6年)に竣工したのが西札内ダムです。
 
ダム建設に合わせて周辺の環境整備が進められ、ダム下は桜公園として開放されています。
堤高21メートル、堤頂長184メートルの横長ダムで、クレスト自由越流頂3門、自然調節式オリフィス1門を擁しています。
 
芝が刈られたばかりのダム下は開放感たっぷり。
時間に余裕があればお弁当でも広げてのんびりくつろぎたいところです。
 
ダム下に建つアイヌ人サツナイ族の祖の銅像。
 
ダム周辺の案内板。
 
下流面。
 
かなり木が邪魔する上流面の眺め
赤いゲージはオリフィスゲート。
 
天端からの眺め
減勢工には副ダムが設置されています。
小さな公園ですがきれいに整備され気持ちのいいスペース。
 
総貯水容量94万6000立米の貯水池。
ダムの目的は農地防災のFだけなのでこれでダム最低水位。溜まっている水は堆砂容量分となります。
 
オリフィスの操作バルブ。
 
下流面。
 
天端と管理事務所
管理事務所の屋上は展望台になっていますが、木が茂り眺めはよくありません。
 
ダム北側の山頂には一本木展望タワーがありますが、ここからも木が茂りダムを見ることはできません。

0160 西札内ダム (1684)
北海道河西郡中札内村新札内南
十勝川水系ヌプカクショナイ川
21メートル
184メートル
946千㎥/773千㎥
中札内村
1994年


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