ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

三浦ダム・王滝川ダム見学会

2016-07-04 12:40:15 | ダム見学会
2016年7月3日 三浦ダム・王滝川ダム見学会
 
長野県王滝村の村づくりを推進している一般社団法人『ムラビトミライ』が主催した三浦ダム・王滝川ダム見学会に参加してきました。
通常三浦ダムに行くには車両通行禁止の林道を往復20キロ以上歩く必要がありますが、今回はマイクロバスでの移動でダム内部の監査廊や発電所、下流にある王滝川ダムの見学もできるということでイベントがリリースされるとすかさず申し込みをしました。
 
9時30分に王滝村公民館に集合、マイクロバスとミニバンに分乗して三浦ダムへ向かいます。
まずは関電の職員さんからの木曾川沿いのダムや発電所、大同電力などについての簡単な説明です。
 
到着直後はガスがかかっていましたが次第に晴れてきました。
 
最初は天端の見学です。
雪が多いのでダム湖側の通路は被覆されています。
 
被覆(スノーシェルター)の中。
 
天端から
右手は発電所、左は変圧所。
左手の湾曲している道路は昔の森林鉄道の軌道跡です。
 
 
関電ブラックのローラーゲート。
 
建設当時はフラップゲートだったそうで、痕跡が残っています。
 
右岸の階段を登ると・・・。
 
ヘリポートになっています。
ただ、まだ一度も使われたことはないということで。
 
ヘリポートから。
標高1300メートル、ダム湖(三浦貯水池)の先の山を越えればもう岐阜県。
 
手前にクレストゲート、奥は取水設備。
戦前に着工されたダムらしく丸みを帯びた取水設備。
 
今度はエレベーターで監査廊を見ます。
 
監査廊です。変な枝道に入るとどこにいるかわからなくなる。
 
石灰成分が溶け出してミニ鍾乳石。
 
 
漏水計。
 
この階段登るとどこに出るのかな?
 
監査廊から堤体直下に出ます。
スノーシェルターの横の道はかつての森林鉄道の軌道跡です。
 
堤体タッチもできます。
 
昼食は参加者が自分で作るダムカレー。
 
『祝 初ダムカレー』の旗も用意されていました。
 
昼食後は発電所の見学。
発電所内の写真はアップしないという条件です。
こちらは発電所からの放流路。
 
上はダムの放流口、下は排砂口。
 
三浦ダムのあとは下流の王滝川ダムに移動します。
このダムも普段は内部公開されていません。
 
御岳発電所への取水ゲート。
 
取水口のスクリーン。
 
ラジアルゲート。
 
 
右岸から。
 
草むらを下るとダムの全景が見えました。
 
上流から。
 
時間に余裕ができたので、特別に御岳発電所下黒沢堰堤も見学させていただきます。
立ち入り禁止の下黒沢沿いの道を進むと。
 
1944年(昭和19年)竣工の下黒沢堰堤です。
 
 
 
堰堤の奥には素晴らしい滝があります。
これじゃあ大きさがわからないので…
 
人を入れると滝の大きさがわかるでしょう。
この滝も普段は見れないそうで…なんだかもったいないなあ。
 
見学会も無事終了、公民館前で解散。
 
朝はあいにくの雨でどうなる事かと思いましたが無事終了しました。
普段見ることが難しい三浦ダムをじっくり見学できただけでも満足ですが、王滝川ダムに加え、おまけの下黒沢堰堤も発電ダム好きの我が家にとってはうれしいおまけとなりました。
このイベントは昨秋に次いで2度目の開催ですが、今回は昼食を参加者が自作するダムカレーとするなど改良が加えられたそうです。
秋には一泊二日の第3弾を予定されているということで、スケジュールが合えばまた参加させていただきたいと思います。


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