2017年5月8日 渡之瀬ダム
渡之瀬ダムは広島県廿日市市大野の小瀬川水系玖島川にある中国電力の発電用重力式コンクリートダムです。
1951年(昭和26年)の電力分割民営化で誕生した電力各社は戦後の電力不足を解消するために積極的に電源開発を推し進めます。
中国電力も例外ではなく太田川や高梁川水系を中心に新たなダムや発電所の建設を推し進めました。
1956年(昭和31年)に完成した渡之瀬ダムもそんなダムのひとつで、ここで取水された水は約6キロの導水路で大竹市にある玖波発電所に送られ最大出力2万キロワットの発電を行っています。
今回は大竹インターから県道42号を北上、渡之瀬貯水池湖岸で国道289号に入り上流から渡之瀬ダムに至りました。
ダムサイトの駐車スペースに車を止めてダムを見学します。
まずは下流から
目につくのは中国電力独特の管理橋のないゲートピアと前面に張り出したゲート操作室。
二級ダムではじめてこのタイプを見たときは『なんじゃこりゃ?』と思いましたが、さすがにもう慣れてきました。
クレストには2門のローラーゲート
3本のゲートピアはカブトムシのようです。
右岸から上流面
ゲート手前の建屋の向こう側に取水口があるようです。
インクラインはなく、右岸に浮き桟橋に降りる階段が見えます・・・
??桟橋が見当たりません 笑
ダム湖は渡之瀬貯水池と呼ばれているようです。
浮き島が点在する貯水池は見た目さほど大きくなさそうですが、実は1042万4000立米もあります。
ダムの案内板。
追記
渡之瀬ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに950万立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
1957 渡之瀬ダム(0991)
広島県廿日市市大野
小瀬川水系玖島川
P
G
34.5メートル
125.6メートル
中国電力
1956年
◎治水協定が締結されたダム
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