ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

中幌ダム

2019-11-01 11:47:07 | 北海道
2019年10月21日 中幌ダム
 
中幌ダムは北海道留萌市幌糠町登別の留萌川水系中幌糠川上流部にある防災目的のアースフィルダムです。
留萌振興局管内には道営防災ダム事業で建設された5基の防災ダムがありますがその中で最初に建設されたのが中幌ダムです。
中幌糠川は流下能力が低く洪水期や融雪期には洪水が頻発し流域の農地に多大な被害をもたらしてきました。
そこで北海道は1972年(昭和47年)に農水省の補助を受けた防災ダム事業に着手、1990年(平成2年)に竣工したのが中幌ダムです。
中幌ダムは中幌糠川の洪水調節を目的とする農地防災ダムで、運用開始後は留萌市が受託管理を行い受益農地191ヘクタールおよび受益戸数36戸の防災を担っています。
 
道道550号線がダムのすぐ下流を走っており、道道からダムと正対できます。
堤高25.8メートルのアースフィルダムですが、堤体下部盛土上はロック材で保護されているためぱっと見ロックフィルダムのように見えます。
 
洪水吐と管理事務所
写真では分かり辛いですが洪水吐は円形越流式のようです。
管理事務所はロッジ風。
 
洪水吐減勢工
河床保護のためのブロック工が敷かれてています。
 
残念ながらダム敷地への道は立ち入り禁止になっています。
道道から見た貯水池。総貯水容量293万立米。水は落としていません。
 
道道から見た天端と管理事務所。
天端はアスファルトで舗装され上流面はコンクリート張りのようです。
 
管理事務所をズームアップ。
 
0106 中幌ダム(1540) 
北海道留萌市幌糠町登別
留萌川水系中幌糠川
25.8メートル
123メートル
2930千㎥/2615千㎥
留萌市
1990年


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