ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

旭町第一ダム

2019-10-25 17:04:56 | 北海道
2019年10月18日 旭町第一ダム
 
旭町第一ダムは北海道夕張市旭町の石狩川水系ポンポロカベツ川にある夕張市が管理する上水道用水目的の重力式コンクリートダムです。
明治時代から炭鉱で栄えた夕張では炭鉱会社自らが専用水道の整備を行っていましたが、あくまでも炭鉱及び炭鉱従業員向けの水道でした。炭鉱の繁栄に伴い市域の拡大と人口増加が続く中、夕張市は1928年(昭和3年)から公営水道の整備に着手、1941年(昭和16年)に上水道水源として竣工したのが旭町第一ダムです。
戦後の復興を受け昭和30年代には人口が10万人を突破、これに対応するため1970年((昭和45年)には旭町第一ダム直上に旭町第二ダムが建設されました。
旭町第一ダム及び第二ダムで貯水された水はダム直下にある旭町浄水場を経て日量平均約1100立米の上水道用水の供給を行っています。
 
夕張警察向かいからポンポロカベツ川沿いを西に進むと旭町浄水場に到着します。
門扉が開いており立禁等の注意書きもなかったため敷地内に入ったところ、職員さんに立ち入り禁止と注意を受けました。
どうやら開いていた門扉の裏側に注意書きがあったようです。
とりあえず堤体の写真だけと半ばごり押しでお願いして撮ったのがこの3枚の写真。
1941年(昭和16年)竣工の古いダムらしく堤体はかなり傷みが見えます。
 
こちらは右岸の洪水吐導流部
この上にゲートがあるようです。
 
水利使用標識。
 
財政が厳しい夕張市では現在上下水道課はわずか3人の職員さんで仕事を回しているそうで、事前に予約をしてもダムの見学については対応できかねるとのことでした。
さらに上流の旭町第二ダムへ向かう道も落石の恐れがあるので徒歩での立ち入りはご遠慮願いたいとのことでした。
 
0037 旭町第一ダム(1513) 
北海道夕張市旭町
石狩川水系ポンポロカベツ川
21.5メートル
115メートル
325千㎥/270千㎥
夕張市
1941年



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