2022年7月27日 足羽川ダム
足羽川(あすわがわ)ダムは福井県今立郡池田町小畑の一級河川九頭竜川水系足羽川右支流部子川に国交省近畿地方整備局が建設中の治水目的の重力式コンクリートダムです。
足羽川は九頭竜川支流日野川に合流する九頭竜川の2次支流ですが、福井市中心部を貫流することからその治水は戦国時代からの為政者の至上課題となってきました。
1983年(昭和58年)に建設省(現国交省)により足羽川本流への多目的ダム建設事業が着手されますが、用地買収の難航に加えバブル崩壊以降の利水需要の低減や公共工事見直し機運の高まりなどもあり事業は停滞します。
1983年(昭和58年)に建設省(現国交省)により足羽川本流への多目的ダム建設事業が着手されますが、用地買収の難航に加えバブル崩壊以降の利水需要の低減や公共工事見直し機運の高まりなどもあり事業は停滞します。
しかし2004年(平成16年)7月福井豪雨により福井市街で甚大な洪水被害が発生したことを受け事態は一転、治水ダムを求める声が高まりダムの目的を『FNWI』の多目的ダムから『F』のみの治水ダムへ、建設地点を従来の足羽川本流から右支流部子川に変更することで事業継続が決まりました。
2014年(平成26年)より本体工事が着工され、2026年(令和8年)竣工をめどに現在は基礎掘削工事が行われています。
完成の暁には堤高96メートル、堤頂長351メートルの日本最大の流水型治水ダムとなる予定です。
ダムは支流の部子川に建設されますが、足羽川本流など4か所への分水施設と集水トンネルを整備することで流域面積105.2平方キロのうち7割の70平方キロがこれら集水トンネル経由となり、足羽川本流の洪水調節も可能になります。
分水施設及び集水トンネル(国交省足羽川ダム建設事務所HPより)
建設現場は平日昼間のみ、ダム左岸上流側に設けられた展望台から見学可能です。
現在は基礎掘削工事中
勾配60度を超える急傾斜のベルトコンベアに目が釘付け。
展望台にある建設工事マップ。
足羽川ダムの説明板。
建設現場に近接する『ダムギャラリーあすわ』
ここでダムカードがいただけます。
完成すればこんな感じ。
福井ならばまた訪問する機会もあるでしょう。
コンクリート打設が始まれば再訪したいものです。
0952 足羽川ダム(1871)
福井県今立郡池田町小畑
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