ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

野呂川ダム

2017-04-14 12:41:10 | 広島県
2017年4月8日 野呂川ダム
 
野呂川ダムは広島県呉市安浦町の野呂川本流にある広島県営の重力式コンクリートダムです。
野呂川は呉市東部の安浦町市街地を貫流して瀬戸内海に注ぐ流路延長10キロの河川ですが、10キロの間に標高差800メートルを流下する急流河川となっており豪雨のたびに洪水被害が発生していました。
とりわけ1967年(昭和42年)7月の集中豪雨では甚大な洪水被害が発生し抜本的な洪水対策を求める声が高まりました。
これを受けて広島県の事業により1969年(昭和44年)に着工、1975年(昭和50年)に竣工したのが野呂川ダムで、ダムは野呂川の洪水調節、既得取水権への補給と適正な河川流量の維持を目的としています。
 
東広島呉道路黒瀬インターから県道34号を呉市安浦方面に東進し、広島国際大学のキャンパスを過ぎ呉市に入ると野呂川ダムへの標識が現れます。これに従って右折すると左手に野呂川ダムの赤いゲートが見えてきます。
 
右岸下流から
クレストは赤いラジアルゲートが1門で放流が行われています。
 
堤体直下まで近づくことができます。
 
下流面。
 
天端は車両通行可能
ゲートピア左岸側にらせん階段があります。
 
ダム湖(野呂峡やすらぎ湖)。
 
減勢工
左手は利水放流設備。
 
左岸の管理事務所
インクラインと艇庫が併設されています。
 
左岸から
満開の桜と赤いゲートがいいマッチング。
ゲート手前は取水設備。
 
管理事務所裏手には分解された予備ゲートが格納されていました。
 
シングルゲートながら赤いラジアルゲートからのクレスト放流はなかなか見ごたえがありました。
 
1981 野呂川ダム(0919)
広島県呉市安浦町中畑
野呂川水系野呂川
FN
 
44.8メートル
170メートル
広島県
1975年
◎治水協定が締結されたダム


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