ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

上浦ダム

2018-04-05 13:10:42 | 愛媛県
2018年3月23日 上浦ダム
 
上浦ダムは愛媛県今治市上浦町井口の大三島本川源流部にある灌漑目的のアースフィルダムです。
大三島は愛媛県に属する芸予諸島最大の島で、平地が少ない一方温暖な気候を生かしみかん栽培が盛んでした。
上浦ダムは島内東部のみかん畑を中心にした農業施設整備の一環として農水省の補助を受けた愛媛県の事業で1978年(昭和53年)に竣工し、当初は上浦町が、その後の市町村合併に伴い現在は今治市が受託管理を行っています。
その大三島のみかん栽培ですが、1991年(平成3年)以降のオレンジ輸入自由化を受けて不振となり、島内各所に放棄された果樹園が見られます。ネーブルやレモン栽培で柑橘生産を活性化させている東隣の生口島とは明暗を分けています。
 
西瀬戸自動車道(しまなみ海道)大三島インターから国道317号線~県道21号で大山祇神社方面に西進し院主集落の先で左手の市道に入り直進すると上浦ダムが見えてきます。
ダム手前には揚水機場があります。
 
堤頂は31メートル 下流面は刈り払われています。
ダム右岸(写真左手)に洪水吐からの導流部がありますが、逆光と樹木によりうまく撮影できませんでした。
 
そのまま進むとダムサイトに到着。
堤体は左岸側が湾曲しています。
 
天端と上流面
天端両側にはガードレール、上流面はコンクリートで護岸されています。
 
天端からの眺め
右は生口島、左は高根島で奥は佐木島。
 
総貯水容量は15万5000立米。
 
右岸奥にある斜樋。
 
右岸から。
 
右岸の横越流式洪水吐。
 
アングルを変えて。
 
大三島東部の農業を支える上浦ダムですが、島内のみかん栽培は不振を極めています。
 
2266 上浦ダム(1281)
愛媛県今治市上浦町井口
大三島本川水系大三島本川
30メートル
162メートル
155千㎥/155千㎥
今治市
1978年


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