ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

昭和池

2017-04-17 15:46:15 | 岡山県
2017年4月9日 昭和池
 
新見市土橋地区には大正池と昭和池の2基の灌漑用溜池が東西に並びともにダム便覧に掲載されています。
2基のうち東側にあるのが昭和池で1935年(昭和10年)に竣工しました。ダム便覧では事業者は土橋土地改良区となっていますが、土地改良法は1949年(昭和24年)の成立で戦前は土地改良区は存在しませんので、事業者は前身となった耕地整理組合によるものと思われます。
西にある大正池同様、昭和池は溜池の名称としては非常にポピュラーでダム便覧全体では9基の昭和池がありそのうちの3基が岡山県となっています。
 
土橋バス停から県道50号を東進、上組集落の先で佐伏川に沿ってダートの林道を進むと昭和池に到着します。
林道の路面状況が悪いため今回は県道に車を置いて昭和池まで歩きましたが距離にすれば300メートルほどです。
まずは下流から堤体右岸の洪水吐へ。
 
下流から
下流面基部はコンクリートで補強されています
右岸には洪水吐導流部。
 
堤体左岸の取水設備からの底樋吐口。
 
上流面はコンクリートで補強。
 
左岸の階段式斜樋。
 
総貯水容量15万立米の貯水池
右岸はヒノキの植林、左岸は松山になっています。
 
天端から下流面。
 
右岸から上流面
左岸の斜樋が見えます。
 
洪水吐。
 
1860 昭和池(0930)
ため池コード
岡山県新見市土橋
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
高梁川水系佐伏川
15メートル
76メートル
千㎥/千㎥
新見市
1935年



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