ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

薮神ダム

2016-05-23 11:00:00 | 新潟県
2016年5月21日 薮神ダム
     8月 6日
 
薮神ダムは左岸が新潟県魚沼市赤土、右岸が同市大倉沢の信濃川水系破間川にある東北電力(株)が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
破間川では融雪による豊富な水量に着目して戦前より電源開発が進められ、薮神ダムは1941年(昭和16年)に日本発送電傘下の東北配電により薮神発電所の取水ダムとして建設されました。
ダムおよび発電所は1951年(昭和26年)の電気事業再編成により東北電力(株)が事業を継承、2016年(平成28年)には最大出力4500キロワットのダム式発電を行う第二薮神発電所が増設されました。
薮神ダムは戦時中の貴重な土木建築物としてCランクの近代土木遺産に選ばれています。
 
下流の三河沢橋から
年間300日放流が行われているとのことですが、この日は残りの65日だったようです。
 
6門のラジアルゲートで破間川を閉め切る、いかにも発電ダムといった体。
豪雪地帯ということでピア上は被覆されています。

ダム直前の下流側から
魚道を映したかったのですが木が邪魔になりました。
 
初回訪問時は第二薮神発電所を建設中。
 
右手に新設された薮神第二発電所への取水ゲート。(2016年8月6日)
 
上流から
左岸に薮神発電所への取水口。
 
取水口をズームアップ(2016年8月6日)。
 
(追記)
薮神ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
 
0737 薮神ダム(0395)
左岸 新潟県魚沼市赤土
右岸     同市大倉沢
信濃川水系破間川
23メートル
98メートル
1857千㎥/671千㎥
東北電力(株)
1941年
◎治水協定が締結されたダム


コメントを投稿