ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

深山池

2017-04-18 16:42:53 | 岡山県
2017年4月10日 深山池
 
深山池は岡山県真庭市西河内にある灌漑用アースダムで、ダム便覧によれば1911年(明治44年)に建設されました。ダム便覧ではダム事業者は西河内土地改良区となっていますが明治時代には土地改良区はありませんので、これは戦後の改修の事業者ではないかと思います。
 
中国道落合インターから市街地を西に抜け西河内川に沿って市道を西進、最後の集落を抜けると製材所の先で道路がダートになります。
路面がよくないことや木材搬出のトラックが行き交っていることからここから徒歩で深山池に向かいました。
片道3キロ、標高差200メートルの林道を歩くこと1時間でようやく深山池の堤体が見えてきます。
 
下流面はきれいに刈り払われています。
 
天端。
 
溜池の総貯水容量14万7000立米。
 
上流面には木が茂り詳細はわかりません。
 
右岸洪水吐手前に斜樋らしきものがあります。
壊れているようにも見えますが他に取水設備が見当たらないので現役なんでしょう。
 
洪水吐。
 
深山池の名前の通り、山中奥深くに佇む溜池です。
周辺は昔から林業が盛んな土地柄のようで、林業に影響がないように貯水池をつくるには水源近い山中しか適地がなかったのかもしれません。
 
1833 深山池(0939)
ため池コード
岡山県真庭市西河内
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
旭川水系西河内川
22メートル
85.8メートル
千㎥/千㎥
土地改良区
1911年



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