ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

白丸調整池

2017-11-14 10:55:59 | 東京都
2017年11月12日 白丸調整池
 
白丸調整池は東京都西多摩郡奥多摩町柳澤の一級河川多摩川本流上流部にある東京都交通局が管理する発電用目的の重力式コンクリートダムです。
1957年(昭和32年)に小河内ダムと同時に運用が開始された東京都交通局多摩川第一発電所の逆調整池及び多摩川第三発電所の取水堰として1962年(昭和37年)に竣工しました。
ここで取水された水は約5キロの導水路で多摩川第三発電所に送られ最大出力1万6400キロワットのダム水路式発電を行っています。
さらに2000年(平成12年)には河川維持放流を利用して最大1100キロワットの小水力発電を行う白丸発電所が増設されました。
一方、多摩川を管理する国交省は2001年(平成13年)に魚道を新設し、白丸ダム魚道として一般公開されています。
 
青梅から国道411号を西進し鳩ノ巣駅を過ぎると左手に白丸魚道入口が現れます。
白丸魚道の駐車場は鳩ノ巣渓谷遊歩道の入口にもなっており、休日は多くのハイカーでにぎわっています。
展望台から堤体を俯瞰。
 
総貯水容量89万3000立米の貯水池は白丸湖と呼ばれています。
クレストにはローラーゲートが2門、堤体上流側には流木やゴミ、資材を運搬するモノレールが設置されています。
 
洪水吐導流部。
 
天端から
名物の魚道が伸びています。
 
天端は鳩ノ巣渓谷遊歩道となっており多くのハイカーが往来します。
 
白丸魚道入口。
 
魚道へ下りる名物のらせん階段
下り一方通行です。
 
下から見上げると・・・。
 
魚道を間近で見ることができます。
 
0693 白丸調整池(1167)
東京都西多摩郡奥多摩町柳澤
多摩川水系多摩川
30.3メートル
61メートル
893千㎥/300千㎥
東京都交通局
1962年


コメントを投稿