ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

関柴ダム

2016-05-30 13:00:00 | 福島県
2016年5月28日 関柴ダム
 
関柴ダムは福島県喜多方市関柴町下司馬の阿武隈川水系姥堂川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
1958年(昭和33年)に福島県の事業で建設され、のちに農水省による国営会津北部農業開発事業による大規模な改修を経て現在に至ります。
管理は会津北部土地改良区が受託しています。
 
喜多方から裏磐梯へと向かう国道459号から姥堂川に沿って北上すると関柴ダムへと到着するはずですが…
ダムへの管理道路はゲートアウト。
 
道路を上流に向かいダムが見える場所を探しますが、樹間から垣間見えるのみ。
 
先ほどの道路の一つ下にも分岐があったので進んでみると、ダムの堤体が見えてきました。
 
そのまま進むと右下に隧道が見えます。
どうやら洪水吐からの導流部のようです。
 
逆方向に踏跡があるので下りてみると・・・
左手は洪水吐の減勢工です。
右手は取水設備からラインで調圧水槽に余水ゲートがついています。 
 
灌漑期ということで水はトンネル導水路に流れてゆきます。
非灌漑期は余水ゲートから姥堂川に戻されると思われます。
 
国土地理院地形図を見てみると、関柴ダムから西に用水路が伸びています。
たぶん上の沈砂池のような施設はこの用水路の呑口だと思われます。
 
大平沼ダム同様、会津北部土地改良区のダムはガードが厳しく、詳細を見ることはできません。
会津北部土地改良区のホームページから関柴ダムの写真を拝借してきました。
手前にインクラインと取水設備、奥には非常に珍しい形の洪水吐が見えます。
この洪水吐!!見てみたい…
 
ガードが厳しいダムですが、ぜひともこの洪水吐は生眼で見たみたい。そんな機会がほしい関柴ダムです。
 
追記
関柴ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0492 関柴ダム(0419)
福島県喜多方市関柴町下柴
阿賀野川水系姥堂川
20メートル
159メートル
934千㎥/934千㎥
会津北部土地改良区
1958年
◎治水協定が締結されたダム


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