ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

九頭竜川鳴鹿大堰

2016-11-10 21:46:21 | 福井県
2016年11月5日 九頭竜川鳴鹿大堰
 
九頭竜川鳴鹿大堰は福井県坂井市と永平寺町に跨る九頭竜川にある国交省直轄管理の可動堰です。
鳴鹿地点では古く平安末期に灌漑用水路が開削され江戸時代には固定堰が建設され越前平野の農地拡大が進みました。
戦後農水省の九頭竜川農業水利事業により鳴鹿頭首工が完成、九頭竜川流域の灌漑用水供給が一段と充実したほか、上水道水源としても利用がはじまりました。
ところが鳴鹿頭首工の老朽化や堆砂の進行、さらに水需要の拡大により堰堤の改良が喫緊の課題となりました。
そこで国交省近畿地方整備局は鳴鹿頭首工改良事業を策定、旧頭取工の直下に2003年(平成15年)に完成したのが九頭竜川鳴鹿大堰です。
九頭竜川鳴鹿大堰は九頭竜ダム、真名川ダムと連携して九頭竜川の洪水調節を行うほか九頭竜川の流量維持と既得取水権への補給、上水道及び灌漑用水の供給を目的としています。
 
福井から国道416号を東進、永平寺町に入ると左手に九頭竜川流域防災センターの標識がありこれに従って左折すると鳴鹿大堰に到着します。
名称の鹿をモチーフにした竣工記念モニュメント。
 
堰柱も鹿をモチーフにしたデザイン。
ゲートは油圧シリンダー直吊り式を採用しスッキリした形状です。
 
 
上流には旧鳴鹿頭首工の遺構。
 
右岸に回り込みます。
 
下流から。
 
ズームアップ。
 
右岸の魚道。
 
右岸幹線用水路取水ゲート。
 
沈砂池。
 
 
取水口。
 
右岸の九頭竜川鳴鹿堰堤土地改良区連合事務所にある巨大な水系図。
 
3026 九頭竜川鳴鹿大堰(0698)
福井県吉田郡永平寺町法寺岡
九頭竜川水系九頭竜川
FNW
FG
5.7メートル
311.6メートル
667千㎥/132千㎥
国交省近畿地方整備局
2003年


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