ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

柿ノ木谷池ダム

2017-11-29 12:21:43 | 兵庫県
2017年11月24日 柿ノ木谷池ダム
 
柿ノ木谷池ダムは兵庫県南あわじ市湊里の三原川水系柿ノ木谷川上流部にある防災・灌漑用水目的の重力式コンクリートダムです。
もともと当地には柿ノ木谷池という灌漑用溜池がありましたが老朽化が激しく警戒溜池に指定されていました。一方柿ノ木谷川流域では洪水による農業被害が多く、被害の除去は下流農家の悲願となっていました。
これを受け兵庫県は1994年(平成6年)に農水省の補助を受けた兵庫県の防災ダム事業に着手、2006年(平成18年)に竣工したのが柿ノ木谷池ダムです。
柿ノ木谷池ダムは柿ノ木谷川の農地防災および湊里地区65ヘクタールの農地への灌漑用水の供給を目的としており、運用開始後は湊水利組合が受託管理を行っています。
 
南あわじ市湊地区から柿ノ木谷川沿いに市道を南下すると柿ノ木谷池ダムに到着します。
ダム下流から
洪水吐は自由越流式クレストゲートが1門だけ、越流部が2段になっておりこれで非常用と常用洪水吐を使い分けています。 
 
左岸ダムサイトの竣工記念碑。
なんだか不安定、地震で倒れないかちょっと心配。
 
左岸高台の果樹園に続く道から俯瞰。
 
ダム軸も俯瞰。
 
上流面。
 
減勢工と放流設備。
 
ダム湖の奥にも農地があるようで天端は車両が通れます。
 
総貯水容量38万6000立米と小さなダム湖。 
 
右岸から下流面。
 
上流面
ゲートの左に取水設備があります。 
 
3308 柿ノ木谷池ダム(1177)
兵庫県南あわじ市湊里
三原川水系柿ノ木谷川
FA
25.1メートル
117メートル
386千㎥/358千㎥
湊水利組合
2006年


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