たけこの部屋

観劇と東方神起が好きです。

オペラ 魔笛 8/4

2007-08-05 08:07:28 | モーツァルト
佐渡裕さんプロデュースの「魔笛」。
昨年末に観たワルシャワ室内歌劇場の「魔笛」とは演出が全く違って意表をつかれました!!
だって、舞台の上で火がメラメラ、水がバシャバシャ、そしてパパゲーノが「金田真一耕助之介」(=赤いランニング)なんですから!(笑)

佐渡さんの演出、とても面白かったです。
舞台美術も素敵!キャストの皆さんも、まるでどこかの劇団の方であるかのように演技派で、すごく楽しめました。

私が驚いたのは、登場人物がみな限りなく普通の人間であること!
例えば夜の女王であろうとパパゲーノであろうと、みんな特に特徴のある衣装を着ているわけでもなく、等身大のごく普通の人間っぽいんです。ゆえに彼らが身近な人物感覚でとても親しみやすく、それがストーリーの理解しやすさにも繋がっていたと思います。
そして日本語字幕も、全く堅苦しくなくてわかりやすい。
これらのシンプルさによって、オペラに対してちょっと構えていた人でも、まるで2時間ドラマを観ている感覚で(失礼!?)気軽に楽しめるオペラになっていたのではないでしょうか。
こういうところは、佐渡さんならではの伝え方だなぁと。

個人的には、夜の女王は派手でギラギラしていたり、パパゲーノは鳥刺しだけど「オマエが鳥やろ!」とツッコミたくなるような衣装を着ている方が個性が際立って視覚的には楽しいかもしれない・・とも思います。
でも今回は人物がシンプルだった代わりに、飛び出す絵本のような舞台美術で視覚的にも十分楽しませていただき、ファンタジー感も満喫できました。
冒頭の巨大タコやリアルニワトリ(ですよね!?)の登場、本物の卵を舞台上でホントに焼いて食べて歌う・・こんな楽しいオペラって~♪

パパゲーノ役の晴雅彦さん、役者さんだなぁ。
私はこの作品の面白さはパパゲーノで決まると思っているので、晴さんのパパゲーノに大満足ですv

終演後、佐渡さんのサイン会があったので私もサインしていただきました スタッフの方も佐渡さんもとても親切で感激でした。

この作品のキーワードでもある試練・・・これって人生そのものかもしれませんね。

【キャスト】(敬称略)
ザラストロ: 長谷川 顕
タミーノ : 鈴木 准
夜の女王 : 飯田みち代
パミーナ : 天羽明惠
パパゲーノ: 晴 雅彦
パパゲーナ: 福永修子
モノスタトス:加茂下 稔 他
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする