夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

監督業

2015-08-06 20:06:46 | 剣道
 久しぶりに監督業を仰せつかり、代行してきた。県警の剣道大会。初めにお話を聞いたときには、てっきり大先生が審判員として監督できないから名前だけ貸して欲しいということだと思っていたので軽く考えてOKしたが、実際は監督がお仕事で不在なので、本当に監督業を任されることになっているとは、一昨日まで知らなかった。「子どものやる気を出させる」ことが最大の監督の仕事だが、話をする暇もなく、あれよあれよという間に試合の順番が来てしまった。整列・挨拶。先鋒の子にはアドバイスする暇もなく試合へ。ガチガチの試合運び。そして何とか引き分ける。次鋒の子に一声かける。緊張感たっぷりなのが見て取れる。いつもは調子よく勝ち進む次鋒の子も珍しく苦戦している。そして2本負け…。娘は珍しく中堅での使用。負けはしなかったが、勝つこともできず。相手チームの当代の一番上手な子だと目されている相手に引き分けたのだから良しとしたいが、団体戦である以上、引き分けは負けと同じ。しかも、中堅までの試合で1敗1分けなのだ。中堅が勝たねば後の副将と大将は絶対勝利が条件になってしまう。しかも副将は中学3年生の我が次男。今回の大会は小学4年生の枠から中学3年生の枠までを団体戦にまとめ上げるため、副将以上は中学生なのだ。中学で剣道部の主将を務める次男も、自分の学校では団体戦の勝利を手にすることはできなかったので、今回の粒が揃ったチームにある程度期待していたようだ。しかし、結果的には自分が勝たねばならない状況に追い込まれ、気合いは空回り…。押され気味に試合が進み、時間切れ直前に1本取られてそのまま敗戦へ。この時点でチームの負けは決定だが、このまま弱小チームと思われて帰るのも悔しい。最後に一矢報いる役目を大将の子に任せる。彼も同じ思いだったのだろう。意地でも1本取ってみせるという気合いで、何とか1本だけ奪い返すことができた。
 試合には負けてしまったが、各自の残念なところが浮き彫りになったので、久しぶりに一人ずつに対するお説教。試合に出してもらえなかった補欠の二人にも、何故選ばれていないのかを懇々と説いた。引き分けた二人にも、負けに等しいその闘いを悟らせ、負けた二人にも何故自分が負けたのか、普段の稽古で何が足らなくて負けたのか、ちゃんと説明してやった。負けたときの監督業は辛い。敗戦が辛いのではなく、負けた子どもたちに敗戦を納得させ、精進する気持ちに向かわせる声掛けが重要だからだ。叱り飛ばすのではなく、ただ良いところを褒めるだけでなく、悔しい気持ちをバネにできるような声掛け。これが一番匙加減が難しい。自分を追い詰める性格の我が家の次男坊は特に難しい。士気は上がっていたのだが、最初の二人が躓くと後が続かないことが多いのが団体戦の怖さ。例え黒星スタートでも中盤から逆転できる精神面での修行も必要なんだということを子どもたちに学んでもらえれば、今回の敗戦も無駄にはならない。それには保護者の声掛けも必要だが…。
コメント
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