夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

稽古納めのあとは!

2018-12-28 12:24:06 | 剣道
 我らが剣道部の稽古納め大会が昨日行われた。冬休みに入って3日目という早い稽古納め。もう一日あるのにもったいない。仕方がない。市教委の方針で、部活動を週3回に制限しているからだ。大会がある直前でさえ3日間しかやらせてはもらえない。ましてや、既存の野球部やサッカー部ならいざ知らず、市内に1校しかない小学校剣道部だ。疎ましく思われて当然。しかも担当者は部活動指導者の中で一番の年上と来たら、若い先生達も文句を言いにくい。おかげで、苦情は教頭先生が直々に言ってくるようになった。帰りが遅いだの、もっと早く終われだの。剰え、終了5分前には講堂へ子どもたちを追い出しに来るようになった。「怖~い教頭先生が怒ってこないうちに急いで帰り支度をせよ!」と言うが早いか、その3秒後くらいには言いに来ているのだから素晴らしい。まぁ、2学期の終わりというのは時期的に暗くなるのが早いから仕方がないのだが・・・。あっという間に時は流れて、稽古納め。今年は練習時間の制限により、個人戦トーナメントしかできなかった。しかも、私の体調が悪く、賞状しか用意してあげられなかった。メダルもカップも無しという寂しいものになった。1時間半で全てを成し遂げるには無理がある。しかも、みんなそれなりに上手くなって、2分では決着がつかなくなってきた。延長に次ぐ延長で、最初に敗退したものは長く待たされることに。まぁそれも仕方がないか・・・。みんなの成長の証。優勝したのは5年生のA君。2連覇だ。頑張っている。唯一の道場経験者として入部してきた子だが、その影響もあってか、一部の子達が道場に入り、益々腕が上がっている。2連覇はしたものの、他の子達の実力が上がって拮抗している状態だ。みんな頑張っているね!!
 今年は、女の子達の上達が目立った。女子だけでチームが作れるくらい、今の娘達は調子が良い。期待しているのだが、如何せん、習い事との両立で、試合になるといないことが多い。試合に出られなければなんともならない。残念だ。
 稽古納めである以上、今年の稽古は昨日で終わった。しかし、私がこんなところでおとなしく終わらせるわけがない。予定表にも銘打ってあるように、翌日、つまり、今日、朝一で集合して講堂の大掃除を行った。窓磨き、舞台掃除、床磨き、防具置き場の整理整頓。やればできるじゃないか!というくらい、奇麗に掃除することができました。中には冬休みの稽古は休み倒したにもかかわらず、大掃除にだけ参加する真面目な子も。いいよ!そういったところが大事なんだ!お便りにもいっぱい「道具・道場」の大切さを説いてきた。技ばかりでない、ものに対する礼儀や愛情を育ててほしいと思うから、わざわざ別にして行っている大掃除。剣道部が何よりも「心を育てる」部活動であることの証である。親御さん達もそれが分かるから、市教委が銘打った「3日間」を越えていても、ちゃんと剣道部の締めくくりに、子どもを送り出してくれる。ありがたいことです。
 講堂掃除のあとは、おやつタイム。腕によりを掛けた?お汁粉の時間です!!最近の子どもたちは「小豆」が嫌いだという子が多いので、食べてくれるか心配だったけど、お代わりの嵐!!これは作った甲斐がある。ちょっと味付けが薄すぎたけど。砂糖をケチりすぎたかな?保護者の方にも手伝っていただいて、みんなでいただきました。寒い講堂で冷えきった体を、お汁粉で温めて!元気百倍!こだま教室のバランスボールで散々エクササイズして帰って行きました。部活動というより、スポーツ少年団だな、こりゃぁ・・・。みんな、家の大掃除もちゃんとやれよ!!
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八段誕生の瞬間!

2018-12-03 03:49:37 | 剣道
 私の敬愛する、我が子たちの剣道の師匠が、秋の試験で念願叶って「剣道八段」を取得された。合格率が0.何%という過酷な難関を乗り越えて、子どもたちに「諦めずに挑戦し続ける姿勢」を示してくださった。私も自分のことのように嬉しくてたまらない。子どもたちが指導を受ける教室の先生が「剣道界最高段位」になられたのだ。そんな凄い先生に指導を受けていることが、いつか我が子の誇りに感じられるようになる。恐れ多くも娘が花束贈呈の係に選ばれて、昨日のお披露目に参加した。長男が習い始めたばかりの頃に「丸目蔵人戦」に出るほどの方だったので、いつかこの日がやって来るとみんなが信じていた。3兄妹がお世話になり、最後の娘が引退直前に成し遂げられた「八段」。その場に我が子を通じて関わることができたのは嬉しい限りである。
 思えば、大学2年の頃に、恩師・鷹尾先生が九段を授与された時以来の高段位だ。興奮度はMAXである。鷹尾先生に出会わなければ、剣道の八段というものが、そんなに凄い人なのだということに気づきもしなかっただろう。大学の剣道場に中京テレビが取材に来ていたのを覚えている。あの年に鷹尾先生は定年退職を迎え、皇學館大学名誉教授になられたのだ。大学から駅へ歩く途中で先生に出くわすと、いつも宇治山田駅の近くのうなぎ屋さんでうな重をご馳走になったものだ。先生が亡くなられた今でも、そのお店には先生の書や直筆の暖簾がかかっている。
 大叔父の東春雄氏が、当時三重県で3人しかいない「範士」に合格したと父に電話してきたのが、私が小学5年生の秋。昭和53年のことだ。しかし、「範士・八段」の凄さを知らない我が家の人々(私も含めて)には「ふ~ん、そうなんだ、おめでとう」位にしか感じられなかった。況してや大叔父だからそんなに凄い人だとは思わなかった。ご近所の剣道場の先生(後の剣友会館長先生・故人)に「何故お祝いして差し上げないの!?」と苦言を呈されたくらいだ。小学5年の夏に剣道部に入ったことを知らせた時、身内で剣道をやり始めた人間が私しかいなかったから、大叔父はとても喜んでくれたらしい。早速、竹刀に「贈 夢野翼君へ 範士八段 東春雄」とサインを書いて送ってきてくれた。私の名前の3倍くらい大きな文字で大叔父の名が書かれていたので、「誰の竹刀なんだ?」と笑っていたくらいだ。剣道に関わっていないと、範士八段の凄さは分からない。関わっていても、この頃の私のように、雲の上の神様の存在など知るよしもない。今の剣道部の子どもたちに「範士」と言っても「半紙?」と習字の紙と間違えるくらいだ。だから、師匠が八段に合格したことで沸いているのは、長い間師匠の元で稽古をしてきた中高生・大学生だけ。小学生や稽古に直接関わっていない大人では、その凄さは分からない。お祭り騒ぎに便乗しているだけなのだ。もっと価値のあるセレモニーをしたいところだが、師匠は派手な演出を嫌う。いつも控えめな方だ。その人間性が良いところとしてみんなの尊敬を集めるのだろう。本当に素晴らしいことだ。
 八段になると、ただ単に剣友会の指導をしているだけでは留まらない。全国に行脚して剣道普及に尽力しなければならないのだ。鷹尾先生もしょっちゅう出張と称して留守にされていた。これからはなかなか剣友会にも来ていただけなくなることが増える。現役の警察官である以上、鷹尾先生のようなことはないと思うが、少なくとも、県内の稽古会や段級審査には顔を出されることだろう。益々お休みがなくなっていく。身体を大事にしながら、八段としてのお役目を果たされることを切に願う。心からお祝いを申し上げます。おめでとうございます。5年後の選抜八段優勝大会と10年後の「範士」を目指して、修行に終わりはありませんが、次を楽しみにしています。
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