夢の翼with皇大26期生のブログ

私と関わる全ての人たちが繋がりあえるように、大学時代の思い出から現在の環境までをまとめて1つのブログにしちゃいました。

話を聞いてもらうということは

2016-09-25 12:25:52 | Weblog
 私の仕事は「言葉の教室」。普段から、通級する子どもたちやその保護者の皆さん、またあるときは子どもたちの担任の先生の、最近の出来事や今後の望みを聞いてあげることが主な仕事。子どもの発音を直したり、構文学習をさせてあげることは大事だが、正直それは2番目の仕事だと思っている。お話の中で、一番多いのが、どちらかというと「マイナスな話」。子どもたちのネガティブな話はもちろん、大人達の困りごとも多い。そんな多種多様なマイナスエネルギーを、全部受け止めて、プラスにして返してあげるのが私の役目。子どもや大人達が、「ここで話してスッキリした!」と思って帰って行く後ろ姿を見送ると、私も充実感がある。
 しかし、私にも自分のマイナス面がある。持っているエネルギーは全てプラスエネルギーではないということだ。他人の話を聞き、そのマイナスエネルギーを受け止め、プラスにして押し返す。これには相当のエネルギーを消耗する。まさしく、マイナスエネルギーを相手に闘ったウルトラマン80の矢的猛先生のようだ。しかし私は残念ながらウルトラマンじゃない。敵をやっつける必殺光線があるわけでもなく、ウルトラマンコスモスのように慈愛の心で人を癒やして浄化するような素晴らしい人格も持ち合わせていない。心も体もボロボロで、そろそろM78星雲に帰らなければならないんだ!とウルトラセブンのように叫んで帰りたくなることもある。管理職も総替わりし、今までのように心の奥底までをぶつけることはできなくなった。今年から部活を始めたことで、通級以外のことにまで口を挟まなければならなくなった。相方との時間的なすれ違いも多いし、自分のキャパシティギリギリのところで踏ん張っている感が否めない。新卒の頃と同じくらいの仕事っぷりだ。でも新卒の頃は独身だったので、時間は無尽蔵?にあった。睡眠時間が2~3時間でも平気だった。日曜日の朝は6時に起きて洗車して、7時にはどこかへドライブに出かける元気があった。2年間で10万キロ走破したのは伊達じゃない。ストレスとは無縁の世界にいた。だがしかし、今はそうではない。仕事量が若い頃と同じになっても、家庭もあり、病気もたくさん持ち、エネルギーが長く持たない…。3分間戦えたウルトラマンが、2分何秒かのウルトラマンレオになった感じだ。それでもレオほど強けりゃ文句はない。しかし、何度も言うようだが、私はウルトラマンじゃない。
 家に帰れば妻の愚痴聞き、実家に帰れば倒れた父の介護をする母の愚痴聞き。私の周りにはマイナスエネルギーが渦巻いている。今まではまだ自分に余裕があった。だから職場でも人の話を聞けば、相談に乗ったり、アドバイスをしたりすることができた。周りを見回す心の余裕があったのだ。しかし、今年はそんな余裕がない。部活に管理職に父。原因は色々ある。しかし、それだけではない。自分の年齢・肉体的なこともあるだろう。そうこうしているうちに、突然我が身をおそった病の数々。今年に入って新たに2つの病が加わった。心を暗くすることが追い打ちをかける。家族のことや仕事のことだけでも大変なのに、自分のことなんかかまっていられない。そう思っていたら、最近やたらと「占い」にハマっている自分に気づいた。星占いだけでも2つくらいメール登録してあり、その他のネット上の占いも毎日見ないと気が済まない状況に。星占いだけでも5~6種類ネットで見ているのに、タロットや手相まで見始めた。たまたま手相で分からないことがあって、知り合いの先生に占いが得意な先生がいるのでメールで聞いてみた。するとすぐに返事が電話でかかってきた。電話越しに占ってやるというのだ。溺れる者は藁をもつかむとは良く言う。すぐにお願いして聞いてみた。まるで心の底を覗かれているように当たる彼女の占い。当たっていると、不思議なもので、つい余分なことまで話したくなるものだ。職場の悩み、過去の悩み、家族の悩みなど、話さなくて良いことまでべらべらと、彼女から電話を頂いてから1時間6分。喋り詰めに喋りまくった。一頻り話しまくって気がついた。心が軽くなっている。きっと誰かに話を聞いてもらいたかったのだ。いつも自分が聞く側に立っているので、自分のストレスを発散することができずにいたのだ。今まではドライブに行ったり、コンサートに行ったり、プラモデルを作ったりと、自分なりのストレス発散方法があった。時間的に難しくなり、色々なことができなくなり、気づけばストレスのまっただ中。解消する方法がどれも中途半端で、ただ忙しい日々を送っていただけだった。話の分かる人に聞いてもらいたかったのだろう。私の話が分かる人は少ない。それを今回偶然にも、私の次に長く同じ仕事をする人に聞いてもらえたことが、気持ちを楽にしてくれた。改めて「人に話を聞いてもらうこと」の大切さを思い知った日曜日の一幕でした。これでマイナスエネルギーを受けて立つことができそう!
コメント
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