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世界の街角

旅先の街角や博物館、美術館での印象や感じたことを紹介します。

チェンマイ国博ガイドブック・#1

2015-12-17 15:03:18 | 博物館・タイ
過日、チェンマイ国立博物館を訪れた際、ガイドブックなる小冊子を購入した。チェンマイの歴史から始まって、各時代のランナー芸術について紹介している。読んでいて特に目新しいものはないが、ランナー芸術の入門書としては、手ごろな感じがする。近世については、あまり興味をもたないので、ガイドブックから下記の項目について、シリーズで紹介したい。
シリーズで以下の順に紹介する。
○北タイの古代人・ルワ族
○北タイで最初の国家:ハリプンチャイ王国
○ワット・チェンマン刻文からみたランナー王国
○仏教・Langkawong派
○北タイ陶磁
○ランナー芸術
次回は<北タイの古代人・ルワ族>について紹介する。尚、2015年12月現在チェンマイ国立博物館は、リニューアル工事中で一部しか観覧できない。
              
                                  <続く>

ハリプンチャイ国立博物館・#5

2015-12-17 10:48:16 | 博物館・タイ
<続き>

今回は、その他の陶磁で目についたものを紹介し、当該シリーズの最終回としたい。先ず当地が本場のハリプンチャイ陶磁である。
細かな象嵌に驚嘆する。この象嵌文様は多々あるようだが、勉強不足で各位に紹介するほどの知識をもたない。これはこれで、追及すれば面白そうである。
下は陶磁と云うよりテラコッタであろうか? う~ん、縄文土偶ではないか? もちろん異なるのだが、遠く離れたランプーンで縄文土偶に似たオブジェが見られるとは、多少奇異な感じもする。
以下、ミャンマー陶磁を2点。産地不詳の錫鉛釉緑彩陶と緑釉陶である。緑彩陶は一つとして同じ文様は無いと云われている。陶工はよほど創造性に富み、絵付けの自信があったのであろう。
低火度の緑釉陶である。このようなミャンマーからの交易品がハリプンチャイの故地から出土することは、彼の地と交易が存在していたことを示す証左である。

                                <了>