網創漠蓄

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ナギの安全対策などに関して

2009-02-21 18:23:41 | ハヤテのごとく!
要人警護ということの続きとして
黒いネタ手帳さんの記事、逆に考えると・・・・を受けて。



まず最初に、私は帝の意志を「不明」のまま扱っています。
それは主にハヤテに対する扱いから、特に
最初からハヤテを標的にすることを示唆していることが挙げられます。
これに関しては現時点では推測しか出来ないし、
書くとしても独立記事を立てるほうが良いという判断です。

ただしいずれにしても、法的・道義的にも帝はナギを守ることに関しては
直系親族として最終的な責任者であることには変わりはありません。



そうすると主に問題になるのは、相続権保持者同士の関係になります。
ナギが最優先とは言え、他の相続権者も追い落とすに越したことは無いからです。

ちなみにギルバートの相続権について書いたのは、
設定的に彼はこの後、ライフセーバーを志すことになるからです。
法的にもみ消せても、帝が不問に付しても、「身内」に追及を受けるに値する
重過失ではあるので、苦しい立場に追い込まれておかしくないためです。

そして他相続権者にとって理想的な展開とは何か、というと、
自分がリスクを負わずに競争相手が消えてくれること。
そうでなくとも自分の負うリスクを極力減らすことです。
下田編での殺し屋はナギの写真なども持っていませんでしたが、
「殺し屋」との繋がりを薄いまま保ちたいためともとれそうです。



例えばシスターの件のように、独自に三千院家(等)を狙う動機を持った者を
情報を流すなどして動かす(勝手に動いてもらう)こと。
または他に狙うべきものの巻き添えになってもらうべく工作することです。
ナギ自体が現状「金持ち」「富豪の第一の相続権者」以上ではないため、
刑事事件になれば動機は財産狙いを第一候補としてに捜査にかかることになる。
(未成年略取などの小さな女の子であることによる動機は考えないことにして)

もちろんリスクと利益のバランスの問題もあるため、
それでも狙う動機が消えるわけではなく、
ただ「場所ごとの危険度」が上下するだけとはいえます。
(ちなみにハイジャックは「身代金商売」としての可能性が最大)

ただし「考えにくい」ケースの場合は対コスト効果の面でも、
対策をあえてしないケースが殆どであるとはいえます。
例えばアメリカ同時多発テロ事件の場合も、少なくとも
一般的な理解として想定できたケースではなく、対策はなされていませんでした。



もちろんナギに関しては、危機管理としても、
実は安全を図ることはその一部分でしかない面もあります。
また社会通念的に「過剰」にならないようにという配慮も当然含まれます。
(皇族の警護とて、そこらへんの加減は苦慮しているらしい。)

ナギ自身性格的にもリスクをとる行動をしたがるタイプでもあり、性質上そうした
行動は尊重されるし、また「使用人嫌い」を尊重する必要性もまたあります。
そして第1話のような「社交会から抜け出す」ケースの場合、ともすれば
来賓をナギより優先して守らねばならないケースもありえます。

つまりナギの安全対策はさじ加減として「ゆるめ」とはいえるが、
問題になるほど無策なわけでもなさそう、とはいえそうです。
もちろん、国内での水準として、ではありますが。
(治安の悪い国等の場合は非保護対象たる主にも当然、
身の安全に最大限配慮した行動を求められるのではありますが。)