日本ハムとのクライマックスシリーズに昨日負け、野村克也監督は楽天を去ることになった。それにしてもかき集め選手の集まりのヘボ球団をリーグ二位までよく持っていったものだ。やはり野村監督の実力である。「長島が太陽なら、ワシは野に咲く月見草」、日の当たらないパーリーグで三冠王を取り、現役引退後も南海、ヤクルト、社会人野球の監督を経て楽天の監督五年と、74歳のこの歳まで野球一筋の人生である。奥さん野村サッチーの毒舌と、野村監督のボヤキはあまり人間的に褒められたものではないが、マスコミにも受けて、それなりに楽しませてくれた。とにもかくにも74歳という高齢まで野球の第一線で活躍したことは、球史に残る偉業だ。ノムさん、ご苦労様でした。