今朝は新聞休刊日で、スポーツ紙だけが発行している。すると民放テレビの各局は、スポーツ新聞の政治欄を張り出して、報道している。だからどの局も同じ限られたニュースしか流さない。新聞とテレビには印刷・配達時間を含めると8時間のタイムラグがある。新聞は速報性においてどうしてもテレビより8時間遅れてしまう。なのに、テレビはその即応性を生かすことが出来ず、逆に8時間遅れの新聞にニュースを依存している。これはテレビ各局の怠慢体質である。NHKも全国に記者を抱えているが、やはり民放と同じニュースだけが流れる。NHKもたぶん新聞ニュースを見て、「よし、この絵を撮ってこい」とそれから動いているのだろう。テレビ局はどの局も広告料収入が減って経営的に厳しくなっている。そりゃあそうだろう、タレントがバカ笑いをするだけのバカ番組ばかりやっていて、視聴率が減ってくるのは当然で、それに準じて広告料も減ってくる。貧すれば鈍するってヤツだ。テレビの特質の大きなメリットに速報性というのがある。その速報性をどうして活かさないのか不思議でならない。当然、全国の記者を充実しなければ速報することができない。もともとテレビが出来た当初は何を流すか模索状態だった。ドラマ作りは映画制作手法をそのまま使ったりしていた。そのうち放送作家というものがシナリオを手がけるようになった。ところが「速報性」という特質をなんら活かすことなく、報道は新聞に頼って今日まで進展なくきている。新聞より8時間優位に立っているのだから、新聞より早くニュースを流せるはずであり、テレビ各局はその特質をもっと活かすよう記者の充実を始め体質を変えれば、テレビも生まれ変われるに違いない。