昔話ですが…
連日 豪雪被害が報じられていますが、
雪国に生きて来た私なども何度も怖い目に遭ったものでした
今思い出してもよく、死なずに居られたものだと思います。
まずは、19歳の暮れの31日の日の事
家から車で15分ばかりの友人宅に用事で出かけました
雪が深々と降っていましたが吹雪いてはいませんでした
用事が終わって、帰ろうと車を方向転換させたところ、
前輪タイヤが切れているので思うように曲がれません。
運転に未熟な私が何度かそこから脱出しょうともがけばもがくほどに
タイヤが抜かって行きます
ちょっとの事だと思い、
車にはスコップもヘルパー(駆動のタイヤに敷いて上げる器具)も積んでません。
そして、私の格好もコートに短いブーツだけの軽装備です
。
困り果てて、近所のお宅に飛び込んでスコップを借りに行きました。
ところがどんどん雪が激しくなって来ました
その内、風も付いて来て吹雪きだしてきます
一時間、以上も車を掘り出していましたが
思うように本道路に行けません
段々、民家から外れ雪深くなって行き、視界も見えなくなって来ました
。
今で云う
『ホワイトアウト』の状態です
今みたいに携帯電話も有りませんし、
助けを呼ぶにも吹雪で方向も分からなくなっていました。
それでも、ライトを点けながら車の雪かきをしていましたら…
ライトの向こうに人影がありました(?)
そして『大丈夫ですか?』と声を掛けてくれたのです。
その方は、先ほどスコップを借りた家の方でして、
心配して見に来てくれたのでした
手には『ヘルパー』を持って、抜かっていた車を上げてくれて
本道路まで運転して行ってくれました。
とても有り難かったです…
お礼を言って見上げますと
余り口をきいたことの無い中学の同級生の男子でした。
後日、お礼に伺い学生時代の話に盛り上がったのは言うまでも有りません
本当に、何度 死に掛けた事でしょう?
今でも生かされてるって事は、色々な教訓を伝えねばならない事なのでしょうね。