せっちゃんの毎日

せっちゃんの日々の記録

プレーヤーで思い出した父の事

2014-12-23 07:03:03 | 昔話
今朝は、雪はさほどでも有りませんでしたが

突風が凄い

気温もかなり下がっています。

早出の主人を送り出して、もう一度ベットに行く気もないので

PCの前に座ってコメント欄を見ていたら…

機械物の好きだった亡父の事を思い出しました。


  

父は、電気工事業を営んでいましたが、

若い時は、物作りの天才でした(私が思う)

今みたいにこれ程に通信機器や機械類が有りませんでしたが

私が子供の頃に一人で電気蓄音機(レコードプレーヤー)を作った事です

勿論、真空管式のものですが、まだテレビも無い時代ですので

部品等も勿論ありません。

小ぶりな観音開きの箪笥のようなもので

溶接工場や建具やなどに行き、独学で勉強した図面で注文するのです。

この電蓄が出来た時は、お披露目会をした記憶があります

手先もとても器用な人で、二丁のペンチで餅焼き網を作ったり

私の玩具の知恵の輪なども作ってくれた事がありました。

何でも器械物は新しいものが好きで、車は基より

家電製品も電気計算機・和文タイプなど

余り必要のないようなものまで買うのです

自分の趣味では、カメラ・八ミリ・映写機、テープレコーダー等々

思い付くものだけでも

父の書斎に満載に置いてありました。

まだ、若かった時は、使っていましたが、取り説なども無く

買った所で説明を聞いてくるようでした(?)

それが年と共に分からなくなり、

何度聞いても理解できなくなっていたようです。

私が電器屋をやっていた時、『ラジカセ』を聞かせたら

『一番、良いのを持って来い!』と買ってくれたのは良いのですが、

何度、教えても覚えません

勿論、取り説なども読みませんし、

せっかく録音した物を消してしまったりして、

カンシャクを熾していました

それでも、機械物が好きで、一人暮らしの時にも

8トラのカラオケやレーザーディスク・電動ミシンなど

一度も使ったことの無いものが沢山ありました。


今 私も父の年代になり、器械物を扱うにも理解できなくなり

父が思った歯がゆさが解った様に思います。

きっと、文明の一環を担っていたように思っていた父が

どんどん理解できなくなって行く辛さは物を買い求める事で

払拭しようと思っていたのではないかと思います

きっとあの世で、

今の電子機器などを見て首を傾げているのではないでしょうか?


これからも色々な発明がなされてゆく事と思いますが

もっとスローライフに行かないものかと

パソコンに向かい思うこの頃です。