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原発問題のコスト論

2013-11-18 20:14:30 | 政治
原発の再稼働の問題が俄かに最注目を浴びている。
一見、原発再稼働の問題は震災による福島原発事故を除けば合理的なお話のように
聞こえますがその前に原発反対派に対する明確な答えが出ていないのです。それは震災における
福島第一原発のみならず日本国内の全ての原発に対する問題の是非がなんら解決されて無い事を意味する。
この震災事故での教訓を得た一皮剥けた議論が皆無に近いです。そればかりか日本の根底にあった原発問題を
ぶり返して合理性とクリーンさをアピールするだけしか打つ手を持っていない推進派です。
まるで公共事業の原発建設問題の説明会レベルの内容のコメントが続く右派で原発推進派の能無し議論です。

2012年の5月にドイツでの選挙において原発反対派の環境大臣を更迭した為に
メルケル首相は大いにドイツ国民から顰蹙を買って、とんでも無い程支持率を低下させた。
原発推進派は目には見えない国民の不安意識を軽視すれば、痛い目に遭う事は間違いないという良い例です。
そもそも原発推進派の戦いというのは議論や新い社会スタイルを求めるものではなく、ドイツも日本も反対派の
人物を叩いて潰してその存在を否定的に扱う事で勢力と認識を拡大させる事に重点を置いている。
その証拠にノルベルト・レッドゲン氏の後任を受けたペーター・アルトマイヤー新環境大臣はこれまでレッドゲン氏の
右腕として二人三脚で原発反対活動をしてきた人物です。政策や方向性は変わらないのですが、
政治家一個人を攻撃するやり方はやはり日本の山本太郎議員の天皇陛下に手紙を渡した問題により炎上した事を思い出させる。

レッドゲン氏もメルケル首相からの更迭理由はその過激な反原発活動にあると指摘を受けたのだ。
ここまで来ると経済界からの見えないプレッシャーがドイツにも日本にも存在する事が安易に推測できるのです。
原発反対派は燃料を売って利益を出しているGE社などの存在がクローズアップされる事が多いですが、そこに経済界も
関与しているはずなのですがそこはお咎めが無い所に不安感が強まります。例えば、汚染被害で苦しむ被害者に対する
医療保険料の問題で当然ながら製薬会社は美味しい思いをしているのです。しかし当の医療の現場に問題を移すと
お薬を出した場合の医療機関が受け取る補助金は減らされる傾向が強い。どうしても産業や企業に大きく有利に働きかける
事が多いのです。これはほんの一例にすぎません。

そしてあの環境大国のドイツでさえ原発稼働を推進しなくてはいけない理由があるのだ。それは
日本でも主張されているように燃料やコストの面でどうしても原発発電は他の発電より有利点が多いということ。
どうしても経済と並んで考えるとこのコストの問題で原発は勝ってしまうのです。
しかしそれは安全に管理されていればのお話です。日本のように地震が多く茨城東海村での原発事故など
杜撰な管理が指摘される場合があるとなると話は別です。また核廃棄物の取り扱いについても明確には出来ていない。

原発を稼働する上で燃料などのコストは安いかもしれませんが、この問題は原発問題の一部にしか過ぎません。
原発発電を成功させるには地域に発電所を建設して人員を確保して運用して電気を作り出し、そして最後には処理を
される事が必要となります。始まりがあれば必ず終わりがあるように燃料などのコストの問題はその一部であり、
核廃棄物の処理と地域に与え負担を考えるとどうしても割高感が否めません。全体的な見通しが行われておらず、
都合の良い部分のみが一面に出されるわけです。
今、現在安全性の問題や健康被害でボロクソのように評価を受ける原発でさえも燃料コストだけで判断をさせると
勝ってしまうから少し面白いですね。失笑ですな。そろそろ『公害問題』という言葉か使われても不思議ではないのだが
何故か表沙汰にならないのは箝口令でも敷かれているかのようです。

ちな、麻生のいう原発事故除染費用の5兆円の一部が国庫から賄わるよだが、全てを東京電力供給圏内の1800万戸で負担するとなると
一軒あたり22万円以上の料金値上げとなる。これも除染費用という一部の予算だけである。更には廃炉費用と核廃棄物処理に
係る経費を具体的に示さなくては原発推進がコストの面でどのような算術になるか簡単に説明できるものでは無いのだよ。
誰一人説明の出来ない原発問題のコスト面の話題がこんなにも主張される事に驚きを隠せません。所詮はメディアで推進派が
話してる事はすべて空論なのです。まっ石破茂ったら・・・・そんなところだ。

原発発電費用はコスト燃料が安いという食べ放題設定の発電なのですが、ビールやカクテルは別料金となっております。
はたして全体的に考えてどのようになるか自民党幹事長が計算してくれないものかなぁー。二次界のカラオケ除染費用は
麻生さんが担当らしいがこちらは経費で落ちるらしいよ。なんとも税金の無駄使いが目立つ年末忘年会シーズンだこと。
こんな時こそ原発問題のバランスシートでもあれば役に立つのだがそれさえもないのだから仕方がないというか
察しておかなくてはいけないのかな。環境大臣の石原伸晃は娘が中国に留学してるせいかPM2.5の問題も解決できない
という末恐ろしい自民党政権の環境問題と原発問題です。


本日2013年11月18日から福島原発第4号機の燃料取り出しが始った。
原発問題はさておき、日本がどの道に進もうが避けられない現実、何故か燃料コスト論の外にある核廃棄処理問題です。
勿論この予算は原発費用には明確な形で含まれておりませんが、計算にはなくても現実には有ります。この予算は
電気料金に上乗せされる見込みですが、そこは原発推進派のコスト面でのアドバンテージには含まれないらしいです。
どう考えても安くないだろぅ!全て完了するのに40年掛るんだぜ!!
この電気料金の値上げは原発発電の一貫の処理費用というコストとして計上されるべきなのだが何故か原発発電コストで
賄われるものではなく、消費者の懐から出せということだ。結論は・・・

「公共の福祉は度返しにしてしまえ!!」ですな。
東京電力のコンプライアンスは既に死んだ模様です。






コメント
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